人間力アップに『PHP』を活かす会社を訪ねました
「PHP」勉強会の効果
1)部門間の壁がなくなる
2)チームワークがよくなる
3)信頼し合えるようになる
「つらいとき、苦しいとき、笑うことで道がひらけたことがありました。笑いは大切だと思いました」
「楽しい気分とともに、落ち込んだ気分も周囲に伝わります。接客のときや職場では、笑顔で相手に接するよう心がけようと思いました」
株式会社昭和自動車商会では、『PHP』を用いた勉強会が開かれている。2017年6月号の特集「『笑い』が心を強くする」の記事を読んでの感想だ。
佐藤代表
「以前から『PHP』をお客様にお送りしていましたが、社員は読んでいませんでした。それは、お客様に対して失礼ではないか」と、代表の佐藤辰美さんが考え、1年ほど前から勉強会を開催するようになった。月に1回。終業後、19時ころから、年齢・職種にかかわらず、20人ほどの社員が参加する。修理や鈑金、販売、受付など職種は様々だ。
導入に際し、最初は、「何でこんなことを始めるのか」「やる必要はあるのか」という声はあった。そのため、リーダー層に必要性をしっかり伝えたうえで、「まずはやってみよう」と、佐藤さんが主導してスタートしたという。
勉強会では、全員をまず4つほどのグループに分ける。そして、各グループで事前に読んでいた特集記事の感想を発表し合い、最後に各グループ代表が、皆の前で話し合ったことをまとめて発表し、意見などを交換する形式だ。
「勉強会を始めて、風通しがよくなり、チームワークがよくなりました。信頼し合えるようになり、業績も上向いているように思います」。佐藤さんは、効果をそう話してくれた。普段は、部門を越えての交流は、ほとんどない。
「部門間の壁があると、お客様に対して『担当ではありませんから』『部署が違いますから』と対応してしまいがちで、お客様を逃すことにつながります。異なる年代、違う部署の人同士が分かり合うことで、部門間の壁がなくなったと思います」
勉強会の題材に『PHP』を選んだ理由を、佐藤さんは、「社員に、人として、自分の人生を幸せに生きることについて考えてほしかったからです」と話してくれた。そして、「自分が伝えたいことが『PHP』には込められているのです」とも。
「社員には、『ありがとう』と、心を込めてお客様に言ってほしいですし、お客様からの『ありがとう』の言葉を素直に受け取ってほしいと思っています。感謝の気持ちを持てる、『ありがとう』の連鎖を生み出す人材に育ってほしいのです」
終始、和気あいあいとした雰囲気の勉強会からは、佐藤さんの目指す人材が、順調に育っているように感じた。
(取材・文 編集部)
取材にご協力いただいた昭和自動車商会様、ありがとうございました。
※企業名、お役職は、取材当時のものです。
【会社概要】
社 名 株式会社昭和自動車商会
設 立 1964年12月
業 種 自動車整備・販売業
代表者 代表 佐藤 辰美 様
社員数 52名
所在地 静岡県浜松市東区
U R L http://showa21.jp/
記事作成日:2017年12月19日