ニューワンズ株式会社 代表取締役 新庄 一範 様

 滋賀県を中心に、10カ所の小規模通所介護施設(デイサービス)を運営するニューワンズ様。2017年から、管理職の職員を対象に、『PHP』を題材にした勉強会を月1回実施されています。代表取締役の新庄一範様に、介護という仕事への思いと、勉強会のねらいや成果についてお聞きしました。

従業員の夢をかなえる会社であるために

 私がニューワンズを設立し、デイサービス事業を始めたのは2009年。その1年ほど前に父が認知症と診断されたことから、介護を必要とする方が安心して過ごせる場をつくり、認知症を「希望」に変えようと、資金も経験もない状態からスタートしました。
 現在は滋賀県と東京都で、民家を活用したデイサービス施設を10カ所運営、自宅にいるようなぬくもりのあるサービスをご提供しています。
 人間、「今」が幸せであれば、いい人生だったと思えるものです。人生の総決算期の日々を支え、利用者様の幸せに寄与できる介護事業は、携わる人も笑顔になれる、非常にやりがいのある仕事といえるでしょう。
 仕事を通して利用者様に喜んでいただき、自分たちもまた喜びと夢を見つける。質の高いサービスをどの施設でも実現していくには、この目標をすべての施設、従業員で共有していかなくてはなりません。そのための取り組みのひとつが、「クレド」の作成でした。

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民家を改修した介護施設。畳敷きのアットホームな施設内でゆったりと過ごす利用者の皆さん

すべての従業員が共有できる理念づくり

 私たちの理念と行動指針をまとめたテキスト「ニューワンズクレド」が誕生したのは、創業して4年、運営施設が4カ所に増えた頃です。「これからさらに会社が大きくなっても、仲間と同じ目標をもって進んでいけるよう、自分たちが常に立ちかえれる基準が欲しい」。そんな意見が、スタッフの中からあがったのです。スタッフの言葉は、当時私自身が抱いていた問題意識とも重なり、すぐにクレド作成のためのプロジェクトチームが発足しました。
  クレドを生み出す過程でこだわったのは、「みんなでつくる」ということ。誰かから与えられたものでなく、自分たちでつくった規範だという実感がなければ、守ろうという気持ちは生まれないからです。直接話し合いに参加できる人数は限られていましたが、他の従業員の意見もアンケートやヒアリングで集約し、約100時間かけてまとめ上げました。

『PHP』を通してクレドを学び、実践する

 当社では1年前から、月に一度、『PHP』を使った勉強会を開いています。参加メンバーは施設長以上、30~40代が中心です。特集記事を読み、感動した部分はどこか、読む前と読んだ後でどんな気持ちの変化があったかを発表。続いて、特集の内容を業務にどう活用できるかを話し合い、各自が職場で実践し、次の勉強会で実践経過報告を行なっています。
  勉強会の進め方は、PHP研究所の方にいただいたアドバイスをもとに、自分たちに合うよう少しずつ調整してきました。私たちが特に大事にしているのは、クレドへの落とし込み。「今回の話はクレドのどこに当てはまるか」を、勉強会の中で皆で考え、クレドの確認につなげています。

仲間への理解も深まる『PHP』勉強会

 「1年間勉強会を続けて、心にすとんと落ちる言葉にいくつも出合い、仕事や生活の中で意識するようになって、毎日が変わってきた気がする」――勉強会の参加者のひとりは、そう話してくれました。仲間の意見を聞けるのも皆楽しみにしているようで、「同じ箇所で感動したという人がいると共感できるし、同じ話を読んだのにこんなに感想が違うのかと驚くことも多い」という声をよく聞きます。
  私自身、参加者の感想を聞くたびに、そんなとらえ方があるのかと、毎回発見や気づきがあります。同じ職場で働く人たちの、これまで知らなかった考え方に触れ、感心させられることも珍しくありません。
 ふだんの業務連絡や雑談ではなかなか知りえない人間観や人生観を披露し合えるこの勉強会は、職場の人間同士が深く理解し合い、つながりを強固なものにしていくのにも、おおいに役立っていると感じます。

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取材日には、『PHP』2018年11月号「落ち込んだ心の立て直し方」をテーマに勉強会が行なわれていた

『PHP』で人生を疑似体験し、価値観を醸成

 この勉強会は、実は最初、月に1冊課題図書を読んで話し合うというかたちで始めたのです。しかし、本好きな人ばかりではありませんから、長続きしませんでした。題材を『PHP』にかえてからは、毎月『PHP』を読むことが参加者の習慣として定着し、負担なく続けられています。手軽に読める題材を選ぶことも大事ですね。
  もうひとつ、私が勉強会の題材として優れていると思う『PHP』の特長は、さまざまな人生経験を伝える記事や具体的なエピソードが豊富で、事例から学べる雑誌であるところです。
  新たな気づきを得るには、きっかけとなる体験が必要です。自身にその体験が足りないとき、『PHP』を読み込めば、欠けている体験を補うことができる。いわば人生の疑似体験ができる雑誌、それが『PHP』です。『PHP』というツールを活用しての勉強会は、私たちにとって格好の「心のトレーニング」になっています。

 


インタビューにご協力いただいたニューワンズ様、ありがとうございました。

※企業名、お役職は取材当時のものです。

写真撮影:髙橋章夫(1枚目、2枚目)

【会社概要】

社  名  ニューワンズ株式会社

設  立  2009年6月

業  種  介護・デイサービス

代 表 者  代表取締役 新庄一範 様

従業員数  160名(正社員50名)

所 在 地  滋賀県大津市

U R L  http://newones.co.jp/

記事作成日:2018年11月22日

 

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