PHP研究所主催 2025年度文部科学省後援
第9回PHP作文甲子園 優秀賞受賞作
首藤悠里
福岡県福岡県立折尾高等学校
2年
「自分は自分だけのもの。だれのものでもない。自分自身を大切に」。そう教えてくれたのは、大切な私の祖母でした。
私には、コンプレックスがあります。私は自分の顔がコンプレックスで、今までつらいことがたくさんありました。5年前、新型コロナウイルスが広まり、感染を避けるため、世界中で多くの人がマスクをつけて過ごしていました。
しかし、学校や休日に友達とごはんを食べるとき、マスクを外すと、「え、ゆりちゃんってマスク美人だね」と言われ、すごく傷つきました。そのことがあってから、外でマスクを外すことが怖くて外せなくなりました。
そんなとき、私に強い言葉をかけてくれたのは、大好きだった祖母でした。祖母の、「そんなに気にせんでいいよ。パパとママがくれた大切なお顔なんよ。自分は一人しかおらんし自分は自分だけのもの。だれのものでもないよ。自分自身をもっと大切にしてあげりね」という言葉に、とても勇気をもらいました。
それから3年、高校に入学する年に、大好きだった祖母が病気で亡くなり、私は唯一励ましてくれた大切な人を失いました。精神的につらく、学校も休んでしまい、マスクも前みたいに外せなくなりました。
そんなときふと思い出したのは、祖母のあの言葉でした。こんなことでくじけていたら祖母に怒られそうだと思ったら、すごく元気が出てきて、学校に通えるようになり、立ち直ることができました。
私は、祖母のあの言葉に何度も励まされ、ここまで成長することができました。自分は一人しかいないし、自分が自分を否定すると何もなくなる。そう教えてくれたのは祖母です。だから私は、毎日一回は自分をほめようと心がけています。もし、もう一度祖母に会えるのなら、「あのころ私を励ましてくれてありがとう」と大好きな祖母に伝えたいです。
参考:特別な経験がなくても大丈夫! PHP作文甲子園に学ぶ体験談の書き方

