妖かしの宴
発売日
1999年12月01日
判 型
文庫判
ISBN
978-4-569-57350-2

妖かしの宴
わらべ唄の呪い

著者 水木しげる監修 《漫画家》
主な著作 カラー草紙 妖怪・土俗神』(PHP研究所)
税込価格 838円(本体価格762円)
内容 ずいずいずっころばし、通りゃんせ、花いちもんめ……。“わらべ唄”をモチーフにホラー作家たちが繰り広げる恐ろしくも魅惑的な饗宴。



 「通りゃんせ」「ずいずいずっころばし」「花いちもんめ」……誰もが幼き日々に口ずさみ、今も記憶の彼方から心に響く“わらべ唄”の数々。しかし、その無邪気で、懐かしい歌詞には、妖しく、そして残酷でさえある闇の世界が息づいている??。 本書は、秋月達郎、加門七海、霧島ケイ、高瀬美恵、新津きよみ、西谷史、樋口明雄、藤水名子、矢島誠という気鋭の作家九人が、“わらべ唄”をモチーフに、独自の視点と解釈を加味して現代に潜む恐怖を描き出した、ホラー・ミステリーの作品の書き下ろしアンソロジー。 本書の一編『かごめ、かごめ』。「かごめ」は「屈(かが)め」が転じたもので、もとは巫女の祭祀の形式からきているという。また、「籠女(かごめ)」として妊婦をあらわすという俗説もある。これらの解釈をもとに、妊婦をめぐる恐ろしい事件が……。 現在では入手できない水木しげるの漫画短編『やまたのおろち』も特別収録した、ファン垂涎の一冊。