変化<へんげ>
発売日
2000年10月02日
判 型
文庫判
ISBN
978-4-569-57461-5

書き下ろしホラー・アンソロジー
変化<へんげ>
妖かしの宴2

著者 水木しげる監修 《漫画家》
主な著作 妖かしの宴』(PHP研究所)
税込価格 880円(本体価格800円)
内容 日常生活から異界へとあなたを引きずり込む恐怖の罠……練達のホラー作家陣が、変化(へんげ)をモチーフに繰り広げる短編小説の饗宴。



 平凡な日常生活。繰り返される単調な時間の流れの中で、密やかに現れ出でる異界へと続く断層。その裂け目に踏み込んでしまったあなたは、二度と元には戻れない常ならぬものへと変わりゆく……。

 人はみな、密かに変身願望を持っている。しかし、自分の力の及ばぬところで“妖かしのもの”へと変化してしまったならば、その恐怖ははかりしれないものである。でも、変身願望というものには、そんな禁断の欲望も含まれているのではないだろうか……。

 本書は、ホラー・ミステリー界の第一線で活躍する気鋭の作家九人が、「変化(へんげ)」をモチーフにして、恐怖と戦慄に満ちた独自の世界を描き出した傑作短編集。

 執筆者は菊地秀行、柴田よしき、飯野文彦、牧南恭子、山藍紫姫子、芦辺拓、牧野修、菅浩江、秋月達郎の各氏で、まさにホラー短編の豪華饗宴となっている。

 水木しげるの幻の名作で、化け猫を題材にした『猫又の恋』を特別収録した書き下ろし文庫。