自立と孤独の心理学
発売日
2000年12月01日
判 型
文庫判
ISBN
978-4-569-57492-9

自立と孤独の心理学

著者 加藤諦三著 《早稲田大学教授》
主な著作 自分に気づく心理学』(PHP研究所)
税込価格 524円(本体価格476円)
内容 一人で生きられる人が、他人とよりよい関係を築ける――「分離不安」という喪失感・孤独感を克服し、心のバランスを取り戻す人生論。



 見知らぬ人に会うとおびえてしまう。嫌われたくないから他人の意見に迎合する……一人で行動することを楽しめず、他人と同じにしていないと不安になるのは、「自分」を正しく理解していないからなのです。

 本書は、心のバランスを崩す要因となっている“分離不安”について取り上げ、苦悩に満ちた人生を実り多きものに変換していくためのヒントを説き明かす。幼少期の心の中で何が起きたのかを究明し、自分の本質を見つめ直すためのアドバイス。

 親の束縛や過度の干渉を受けて育った人は、期待に応えなければ愛情の絆から分離されてしまうと思い込んでいると著者はいう。「些細なことで怒るのは愛情に飢えている証拠」「心の支えがないから人からの評価を求める」「虚勢を張るのは劣等感の裏返し」など、他人の言動に過敏に反応してしまう心理を鋭く分析し、いかにして真の自立と自由な生き方を実践するかを説く。

 傷つきながらも生き続けるすべての人に捧げる書。