人生と陽明学
発売日
2002年06月03日
判 型
文庫判
ISBN
978-4-569-57719-7

人生と陽明学

著者 安岡正篤著 《東洋学者》
主な著作 活眼活学』(PHP研究所)
税込価格 748円(本体価格680円)
内容 中江藤樹、大塩平八郎、佐藤一斎らの著作・言行を中心に、陽明学の叡智を現代に活かす方途を探究。すべての日本人必読の講話録。  



 16世紀初頭の中国で、王陽明という一人の思想家によって生み出された陽明学。<心即理><致良知><知行合一>の基本原理によって、知識よりも行動を重んじるその教えは、江戸時代初期の日本に伝来し、武士社会を中心に急速に広がっていた。それが可能だったのには、中江藤樹にはじまる錚々たる陽明学者に学び継がれたことがある。彼らは独自の解釈を加味しながら、日本の陽明学を“警世の活学”として開花させた。そして幕末に至ると、勤皇の志士たちの行動理念となって、時代を揺り動かす起爆剤となるのである。

 本書は、東洋学の泰斗として今なお多くのファンを持つ著者が、身近な事例を引きながら、日本陽明学の叡智を人生に活かす思索・実践について論じつくした講話録。中江藤樹・佐藤一斎・大塩中斎・熊沢蕃山らの著作・言行などから、混迷の現代日本を確固たる自己をもって生きる上での様々な知恵が示されている。PHP文庫だけのオリジナル編集版。

 ※2019年12月に価格変更しました