武術の新・人間学
発売日
2002年11月01日
判 型
文庫判
ISBN
978-4-569-57843-9

武術の新・人間学
温故知新の身体論

著者 甲野善紀著 《古武術家》
主な著作 自分の頭と身体で考える』(PHP研究所)
税込価格 628円(本体価格571円)
内容 剣豪の達人伝説は本当か? 江戸の庶民は走り方を知らなかった?――歴史の中で失われた日本人の記憶が今甦る、温故知新の身体論!



 「江戸時代の庶民は走り方を知らなかった」「昔の日本人は歩き方すら現代人と違った」――そう聞けば、誰もが驚くだろう。例えば「歩く」「走る」といった、ふだん何気なく行っている動作も、ヒトを見渡してみれば誰もが同じ動き方をしている。しかし、この身体の動きは誰が決めたのだろうか? そう、我々が抱いていた「身体の動き」に対する常識は非常に脆いものでなのだ!

 本書は、古伝の術理を追求する著者が歴史の中で忘れ去られてしまった、真の日本人の身体論を語り尽くす。

 「捻らない、ためない」という日本人古来の身体の動きへの取り組み、「落ちる木の葉を何枚にも切り裂く」といった剣豪伝説の検証、「昔の人は着物を着崩さなかったか」など、現代に生きる我々の固定観念を覆す目からウロコの話題の数々。

 野球、サッカー、バスケットボール、ラグビーなど各スポーツ界の選手・指導者たちの注目を集める独特の「身体論」の原点が著わされた一冊。