「金融工学」講座
発売日
2000年06月15日
判 型
四六判上製
ISBN
978-4-569-61121-1

ビジネスマン必修
「金融工学」講座

著者 倉都康行著 《チェース証券東京支店長》
主な著作 『カオスで挑む金融市場』(講談社)
税込価格 1,430円(本体価格1,300円)
内容 金融の最先端技術といわれる「金融工学」を、その歴史的背景から中味、未来までをわかりやすく解説。すべてのビジネスマン必携の一冊。



 昨年初めて登場した「金融工学」という言葉もすっかり日本に定着した感がある。当初、金融工学というと、何かお金を無尽蔵に生み出す打出の小槌のような印象を持った人もいたのではないか。しかし、さすがに今ではそのような幻想を抱いている人はいまい。特に大手ヘッジファンドの雄といわれたLTCMが金融工学の使い方を誤って破綻したというニュースは、金融工学への甘い幻想を打ち砕いたといっていい。

 本書はそうした金融工学の本質を一般のビジネスマンでもわかるよう講義形式で解説。その特色は1.数式の苦手な人でもわかるようにした点、2.複雑な金融技術を歴史の流れの中で解説したという点である。巷にはいま金融工学の本があふれているが、おそらく歴史的視点から考察したのは本書が初めてであろう。

 著者はまた第一線の証券マンであり、ディーリングルームの中の生きた金融工学を語っている点で、学者の書いたものとは一味もふた味も違っている。