書籍
- 発売日
- 2001年12月14日
- 判 型
- 新書判
- ISBN
- 978-4-569-61940-8
『葉隠』の武士道
誤解された「死狂ひ」の思想
著者 | 山本博文著 《東京大学資料編纂所教授、文学博士》 |
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主な著作 | 『大江戸サラリーマン学』(PHP研究所) |
税込価格 | 726円(本体価格660円) |
内容 | 「武士道とは死ぬことと見つけたり」の真の意味とは? 「死の哲学」とはほど遠い「老人のたわ言」に過ぎなかった『葉隠』の実像に迫る。 |
「武士道と云は死ぬ事と見付たり」――あるべき武士道を説いた「死狂ひ」の書として、高く評価されてきた『葉隠』。だが泰平社会を無難に世渡りした著者・常朝に「死の哲学」などあったのか。
佐賀藩・鍋島家の<豪気な家風>とは対照的に、勇ましいだけの言葉で飾られた常朝の思想。それは生き抜くための思考を放棄した、老人の「たわ言」に過ぎなかった。本書は、その「机上の空論」を暴き、正体を明らかにする。
武士は人から軽んじられた場合、幕府の法に背き、自分の命を懸けてまで名誉を守ることを要求された。そのような本物の武士(曲者)たちの姿を描き、「武士の心性」とは何かに迫る。
誤解され続けた「葉隠武士道」に新たな見地を拓く一冊。
主な内容――戦国武将・鍋島直茂/慈愛に満ちた二代藩主・鍋島光茂/武士らしさとはなにか/死への渇望/『葉隠』の女性たち/赤穂事件と武士の「一分」/武士道は死ねばよいのか/処世術としての『葉隠』/など。
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