書籍

- 発売日
- 2008年12月19日
- 判 型
- 四六判並製
- ISBN
- 978-4-569-70270-4
バラバラ殺人の文明論
家族崩壊というポップカルチャー
著者 | 佐藤健志著 《評論家、作家》 |
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主な著作 | 『本格保守宣言』(新潮新書) |
税込価格 | 1,650円(本体価格1,500円) |
内容 | 「親世代の自己絶対化」が子どもを殺す――。オタク世代の考察で定評のある著者が、映画・アニメを通じて、日本の家族再生について論究。 |
2006年12月、東京・渋谷の歯科医師一家・武藤家において、予備校生の次男・勇貴が妹にあたる短大生の亜澄を殺害し、遺体をバラバラにする事件が起きた。一般的に「歯科医師一家殺人事件」と呼ばれる同事件を、著者は亜澄への弔意を込めて「短大生バラバラ殺人事件」と記している。
同事件から浮かびあがるのは、「現在の日本では“良さそう”に見える家族にこそ病弊が潜むのではないか」という矛盾、もしくは「家族が新しい世代を育成する場ではなく、新しい世代が圧殺される場と化しているのではないか」という歪みの存在だ――と著者は説く。この矛盾や歪みの淵源を探ると、明治以来の「近代」という文明それ自体に潜む問題点にまで行き着くのだという。
映画や演劇といったわが国のポップカルチャー(一般文化)作品において「新しい世代の圧殺に起因する家族崩壊」というモチーフが最近目立つことにも着目しつつ、日本全体の未来への展望を指し示す。
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