姫君の賦(ふ)
発売日
2018年12月14日
判 型
四六判上製
ISBN
978-4-569-84179-3

姫君の賦(ふ)
千姫流流(りゅうりゅう)

著者 玉岡かおる著 《作家》
主な著作 『お家さん(上・下)』『天平の女帝 孝謙称徳』(以上新潮社)
税込価格 2,090円(本体価格1,900円)
内容 大坂の陣の悲劇。千姫の人生はむしろそこから始まった。新たな夫との別れ、そして将軍の姉として……激動の生涯を感動的に描く物語。



 「千姫」の人生は、大坂城落城から始まった――

 豊臣秀頼、本多忠刻との哀しき別れ、そして将軍・徳川家光の姉として……時代に翻弄され、いわれなき悪名を浴びながらも凛として生きた千姫の生涯を描く。

 徳川家康の孫娘であり、2代将軍・秀忠の娘、千姫。天下の泰平のため、幼くして豊臣秀頼のもとへ嫁いだ千姫だったが、徳川、豊臣両家の争いを止めることはできなかった。そして大坂城落城。その後も、千姫の波乱に満ちた人生は続いていく。「夫である秀頼を見捨てた」「坂崎出羽守を嫌い、一目惚れした若侍を選んだ」など、いわれなき悪名がついてまわるも、再嫁した本多忠刻の愛に包まれて穏やかな日々が訪れたかに思えた。しかし――。

 愛と哀しみに満ちた波乱万丈の人生を描き切った、著者渾身の傑作歴史小説。