Voice
発売日
2014年1月10日
税込価格
713円
(本体価格648円)
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Voice 2014年2月号

今月号の読みどころ

2013年11月19日、スペインの裁判所が中国の江沢民元国家主席や李鵬元首相など5名に対し、チベットでの大虐殺に関わった容疑で逮捕状を出しました。世界を驚愕させたこのニュースに、ダライ・ラマ法王14世はどう答えるのでしょうか。今月号は「新春大特集・驕る中国、沈む韓国」と題し、その巻頭に櫻井よしこ氏との対談を掲載しました。また、12月には北朝鮮のナンバー2だった張成沢氏が処刑され、朝鮮半島にも緊張が走りました。菊池雅之氏による「シミュレーション・第二次朝鮮戦争」は、日本の安全保障にも警鐘を鳴らします。2月号の編集作業が一段落した直後の12月23日に、南スーダンPKOに参加している自衛隊が韓国軍に銃弾を提供し、3日後の26日には安倍総理が靖国神社を参拝しました。2014年も日中、日韓関係はこじれた状態でスタートしそうです。宮家邦彦氏、城内実氏、金子将史氏による特別鼎談「東アジア『動乱の十年』が始まった」は、まさに日中韓の未来を読むうえで示唆に富んでいます。また、李登輝元台湾総統は一触即発の極東情勢に対して寄稿し、「指導者が個我や権力にとらわれず、(中略)永遠の平和のために限りある生命の時間を尽くすのは、ただ信仰の力によってである」とのメッセージを送っています。一方で、日本経済は日経平均株価に象徴されるように、順調に回復しているように見受けられます。竹中平蔵氏は、「東京オリンピックの経済効果は従来の指摘の7倍はあり、2020年までは景気拡大が続く」と予測します。また、齋藤進氏は「世界経済はコンドラチェフ・サイクルの下降局面から上昇局面への転換時期にある」と分析します。さらに、話題の書『滅亡へのカウントダウン』の著者アラン・ワイズマン氏を緊急インタビュー。長期的な視点から環境問題に直結する「人口爆発」を取り上げています。新年に考えさせられる警告ですので、ぜひご一読ください。
公式サイト

今月号の目次

新春大特集:驕る中国、沈む韓国
特別対談
チベット仏教は永遠に残る
ダライ・ラマ14世/櫻井よしこ
36p
空想大国・韓国を笑う
室谷克実/三橋貴明
46p
米中通貨同盟に備えよ
日高義樹
56p
「パッシング・チャイナ」という選択
熊谷亮丸
66p
朴槿惠大統領「反日パフォーマンス」の末路
加藤達也
76p
シミュレーション・第二次朝鮮戦争
菊池雅之
84p
特別鼎談
東アジア「動乱の十年」が始まった
宮家邦彦/城内 実/金子将史
94p
緊急寄稿
なぜ人類は戦争を繰り返すのか
李 登輝
106p



「アベノリンピック」こそ日本の活路
竹中平蔵
114p
超長期景気サイクルの上昇局面に入る日本経済
齋藤 進
124p
将棋界、真の最高峰をめざして
渡辺 明
160p
原子力問題を総合的に解決するための提言
澤 昭裕
183p
偽りの農業「成長戦略」を正せ
昆 吉則
193p
日本のリーダーは「武士道」に学べ
野中郁次郎/柳井 正
134p
国土強靭化で日本は甦る
二階俊博/篠原文也
146p



時代を拓くコンセプト
地球は「人口爆発」を克服できるか
アラン・ワイズマン/聞き手:大野和基
18p
新世代の流儀
「プロにとってポーカーは、ギャンブルではなく純然たる投資です」
木原直哉/取材・構成:木村俊介
168p



「ニッポン新潮流」〈国内政治〉
おかしな特定秘密保護法世論調査
菅原 琢
28p
「ニッポン新潮流」〈経済政策〉
新卒一括採用は時代遅れか
飯田泰之
30p
「ニッポン新潮流」〈生活社会〉
消費税率引き上げ後に起こること
山形浩生
32p
「ニッポン新潮流」〈科学医療〉
出生前診断と「知らないでいる権利」
最相葉月
34p



武士の碑〈第5回〉
決起
伊東 潤
203p
汝の隣人を愛せ〈第14回〉
「不都合な事実」の隠蔽
島田雅彦
218p
巻頭言〈2〉
一部マスコミの本音
小浜逸郎
15p
オックスフォード留学記〈第22回〉
スーパーアドバイザー
彬子女王
224p
覚醒するクラシック〈第8回〉
トリスタンとイゾルデ
百田尚樹
229p
私日記〈第170回〉
甘くてきついココナッツカレーの味
曽野綾子
234p
平成始末〈第50回〉
『一本刀土俵入』
山折哲雄
246p
友アートを訪ねて〈13〉
[萬 鐵五郎]
原田マハ
6p
凛たる女性〈38〉
[加藤淳子]
撮影/遠藤 宏
9p



Killerフレーズ
時代を斬る!論点

1p
Voiceブックス
編集者の読書日記

242p
Voiceシネマ
編集者の映画三昧

243p
Voiceレター
読者の感想&意見

244p

Voice とは

 月刊誌『Voice』は、昭和52年12月に、21世紀のよりよい社会実現のための提言誌として創刊されました。以来、政治、国際関係、経済、科学・技術、経営、教育など、激しく揺れ動く現代社会のさまざまな問題を幅広くとりあげ、日本と世界のあるべき姿を追求する雑誌づくりに努めてきました。次々と起る世界的、歴史的な変革の波に、日本社会がどのように対応するかが差し迫って闘われる今日、『Voice』はビジネス社会の「現場感覚」と「良識」を基礎としつつ、つねに新鮮な視点と確かなビジョンを提起する総合雑誌として、高い評価を得ています。