歴史街道
発売日
2009年9月5日
税込価格
660円
(本体価格600円)
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歴史街道 2009年10月号

今月号の読みどころ

「内府の言い分は筋が通らぬ。これに屈しては義にもとる」。主家に謀叛の濡れ衣を着せる実力者・徳川家康の横車に、上杉家執政・直江兼続は堂々と反論し、挑戦状を叩きつけました。世にいう「直江状」です。「やったか!」。これに快哉を叫ぶ武辺者がいました。天下御免の傾奇者にして、兼続の莫逆の友・前田慶次郎です。「山城(兼続.)が起つとあれば、わが命を預けねばなるまいな」。にやりと笑う慶次郎の手には、大身の皆朱の槍が握られていました。天下分け目の関ケ原において、小器用に大勢に迎合するのではなく、己の信じる道を通した、傾奇者と義将に共通する男の生き方を描きます。
第2特集はかつて「雷撃の神様」と謳われた、日本海軍雷撃隊の指揮官・村田重治です。 

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今月号の目次
そこへ直江! もうちょい前田!
黒鉄ヒロシ
3p
この人に会いたい vol.33
小雪
7p
総力特集 前田慶次郎と直江兼続 信じる道をゆく
総論 大勢に流されず、信じる道を選んだ「傾奇者」と「義」の男
童門冬二
14p
ビジュアル1
 秀忠勢3万8千が壊滅! 革籠原、幻の秘策

20p
 闊達に明るく傾く! 『花の慶次』と『義風堂々!!』に込めた思い
堀江信彦
22p
ビジュアル2
 俺も死んでやるしかないなぁ…『花の慶次』『義風堂々!!』が描く2人

26p
「その意地立て通すがよい」秀吉を唸らせ、兼続を魅了した傾奇ぶり
八尋舜右
28p
コラム1
 語り草になった傾奇者の朱槍

33p
京で互いに認め合った名軍師と大ふへん者、そして戦雲は北の空へ
八尋舜右
34p
「恐るべき秘略!」革籠原での決戦に、強悍無比の上杉軍団起つ
工藤章興
40p
コラム2
 戦陣でも詩を賦し、書物を愛した兼続

45p
ビジュアル3
 「家康・秀忠父子を討ち取れ!」これが革籠原邀撃戦だ!

47p
「死すべき時にあらず」友のために振るう皆朱の槍が導いた奇跡
永岡慶之助
50p
在処定めぬ塵の身は…『道中日記』に綴った風雅と諧謔と無常と
今福匡
56p
米沢藩の窮地を救うべく、家臣を守り自ら土をなめた日々
火坂雅志
60p



中国春秋時代の復讐譚 臥薪嘗胆! 呉王夫差と越王勾践
島崎晋
68p
グラフィティ にっぽんの剣豪
97 東郷重位
本山賢司
74p
「火天の城」映画化に寄せて 信長の野望と大工の意地が、火花を散らす瞬間が見ものです
山本兼一
76p
特集 超低空より肉薄必中! 村田重治と海軍雷撃隊
ビジュアル
 これぞ日本海軍航空隊! 壮烈無比の肉薄攻撃

84p
総論 闘志をユーモアに包み、「雷撃の神様」と呼ばれた男
戸高一成
86p
「ワレ、敵主力ヲ雷撃ス」真珠湾の浅海面で奇跡を呼んだもの
秋月達郎
92p
コラム
 真珠湾前夜の緊張をほぐしたジョーク

97p
ミッドウェーの仇を討つ! 敵空母に放った最後の一撃
松田十刻
98p



ケネディが震えた日「PT109」ソロモン生還秘話 第1回
吉田一彦
104p
「歴史街道」伝言板

110p
BOOKS・CINEMA

112p
この著者に注目!
稲葉博一

114p
人物で語る日本近代史
第14回 乃木希典 後編 「明治の武士」が自らの死で示した日本人への警醒
中西輝政
116p
聖ヨハネ騎士団―ロードス騎士団―マルタ騎士団 流浪する騎士たちの物語
戸田京助
124p
歴史街道クイズ 「戦国検定!」

130p
特別付録 「真珠湾雷撃」イラスト壁紙・携帯待受画像ダウンロード

132p
歴史街道・ロマンへの扉
岸和田
鶴田純也
134p
江戸のスイーツを食べ歩く
第21回 東神田・亀屋大和 焼き団子
岸朝子(選) 逢坂剛(筆)
136p
大阪百景 摂河泉を紀行する 
第9回 北河内
登野城弘(写真・文)
141p

歴史街道 とは

「いま、歴史がおもしろい」
 歴史は過去の人物や出来事を取り上げるとはいえ、現代の人びとに役立たなければ意味がありません。また、歴史は本来、そんなに堅苦しく難しいものではなく、もっと身近で楽しいものであるはずです。そして何より、人間を知り、時代の流れを知る上で、歴史ほど有益な参考書はありません。そこで『歴史街道』は、現代からの視点で日本や外国の歴史を取り上げ、今を生きる私たちのために「活かせる歴史」「楽しい歴史」をビジュアルでカラフルな誌面とともに提供します。いわば、新しいタイプの歴史雑誌といえるでしょう。