雑誌
歴史街道 2009年12月号
今月号の読みどころ
「自分たちの手で、日本の近代化を果たす!」。欧米列強のアジア侵略への危機感から、近代国家への道を進む明治日本。しかしその前途に立ちはだかったのが、超大国ロシアでした。満洲を押さえ、朝鮮半島にも食い入り、南下を続けるロシアの脅威に、明治日本は戦うことを選びます。しかし日本海軍の兵力は彼の国の半分、陸軍兵力は15分の1に過ぎません。圧倒的な劣勢にあって戦局の鍵を握ったのが、陸軍では騎兵隊を率いた秋山好古、海軍では連合艦隊先任参謀として、7段構えの戦法を練った秋山真之の兄弟でした。2人をはじめとする当時の日本人たちを立ち上がらせ、日露戦争に奇跡的勝利をもたらした「明治の精神」とは何かを描きます。第2特集は、松永弾正、藤堂高虎ら「戦国謀将列伝」です。
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if、天気晴朗ニアラズ、浪低ケレバ |
黒鉄ヒロシ |
3p |
この人に会いたい vol.35 |
藤原竜也 |
7p |
総力特集 坂の上の雲を目指して 秋山好古と真之 日露戦争勝利と「明治の精神」
総論 見返りを求めず、明治国家に人生を賭けた潔さと気高さ |
童門冬二 |
14p |
日本人の美しさを再発見してほしい |
本木雅弘 |
20p |
ビジュアル1 迫り来るロシアの脅威、そして日本は… |
24p |
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「騎兵じゃな」貧窮生活の中、直感による選択がもたらしたもの |
秋月達郎 |
26p |
コラム1 秋山家の横顔 |
31p |
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大臣か、文芸の道か…松山のガキ大将、 親友子規と別れて海軍へ |
八尋舜右 |
32p |
コラム2 子規と過ごした青春、そして別れ |
37p |
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ビジュアル2 秋山兄弟を取り巻く人々 |
38p |
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「あしが日本の騎兵をつくる!」日清戦争であえて貫いた蛮勇 |
40p |
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コラム3 居眠りで失敗、医者嫌い…留学時代の武勇伝? |
45p |
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戦術は技術の進歩に伴う…マハンに学び、兵書に没頭した日々 |
稲生達朗 |
46p |
コラム4 快男児・広瀬武夫との友情 |
51p |
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スペシャルドラマ「坂の上の雲」の楽しみ方 |
菅康弘 |
52p |
機関銃を曳かせよ! 黒溝台、奉天で精強コサック騎兵に挑む |
柘植久慶 |
54p |
コラム5 好古と乃木、二人の古武士の語らい |
59p |
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ビジュアル3 好古の騎兵隊、奉天を駆ける |
60p |
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天気晴朗ナレドモ浪高シ…七段構えの戦法、奇跡的勝利を導く |
松田十刻 |
62p |
ビジュアル4 バルチック艦隊に完勝! 「七段構え」の戦法 |
68p |
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好古・真之の故郷「松山マップ」 |
70p |
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コラム6 好古の下宿先・佐久間屋敷を探して |
72p |
特集 松永弾正、藤堂高虎、宇喜多直家…戦国「謀将」列伝 奸計をもって乱世に臨んだ男たち
松永弾正 謀反、将軍殺し、大仏殿焼討ち… 信長が一目置いた男 |
永岡慶之助 |
78p |
ビジュアル 戦国の世を震撼させた「謀」の数々 |
84p |
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藤堂高虎 「八度目の主」のため、関ケ原で西軍の裏切りを誘う |
工藤章興 |
86p |
コラム 自領安泰のために描いたシナリオ |
91p |
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陶晴賢、宇喜多直家、本多正信 策謀に生きたアンチ・ヒーローたち |
楠戸義昭 |
92p |
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関東の「一の宮」を訪ねて |
98p |
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ケネディが震えた日「PT109」ソロモン生還秘話 最終回 |
吉田一彦 |
104p |
「歴史街道」伝言板 |
110p |
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BOOKS・CINEMA |
112p |
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この著者に注目! 有馬哲夫 |
114p |
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グラフィティ にっぽんの剣豪 99 宮本武蔵 |
本山賢司 |
116p |
「日本の城・城下町 写真大賞」発表 主催・松江開府四〇〇年祭推進協議会 |
118p |
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世界で初めて、村として世界遺産に登録 ホッロークー村の元気な人々 |
中塚裕(写真・文) |
123p |
歴史街道クイズ 「戦国検定!」 |
130p |
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特別付録「竹中半兵衛」イラスト壁紙・携帯待受画像ダウンロード |
132p |
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歴史街道・ロマンへの扉 姫路城 |
鶴田純也 |
134p |
江戸のスイーツを食べ歩く 第二十三回 三田・秋色庵 大坂家 秋色最中 |
岸朝子(選) 逢坂剛(筆) |
136p |
大阪百景 摂河泉を紀行する 第十一回 南河内・前編 |
登野城弘(写真・文) |
141p |
歴史街道 とは
「いま、歴史がおもしろい」
歴史は過去の人物や出来事を取り上げるとはいえ、現代の人びとに役立たなければ意味がありません。また、歴史は本来、そんなに堅苦しく難しいものではなく、もっと身近で楽しいものであるはずです。そして何より、人間を知り、時代の流れを知る上で、歴史ほど有益な参考書はありません。そこで『歴史街道』は、現代からの視点で日本や外国の歴史を取り上げ、今を生きる私たちのために「活かせる歴史」「楽しい歴史」をビジュアルでカラフルな誌面とともに提供します。いわば、新しいタイプの歴史雑誌といえるでしょう。