歴史街道
発売日
2009年11月6日
税込価格
660円
(本体価格600円)
バックナンバー

歴史街道 2009年12月号

今月号の読みどころ

「自分たちの手で、日本の近代化を果たす!」。欧米列強のアジア侵略への危機感から、近代国家への道を進む明治日本。しかしその前途に立ちはだかったのが、超大国ロシアでした。満洲を押さえ、朝鮮半島にも食い入り、南下を続けるロシアの脅威に、明治日本は戦うことを選びます。しかし日本海軍の兵力は彼の国の半分、陸軍兵力は15分の1に過ぎません。圧倒的な劣勢にあって戦局の鍵を握ったのが、陸軍では騎兵隊を率いた秋山好古、海軍では連合艦隊先任参謀として、7段構えの戦法を練った秋山真之の兄弟でした。2人をはじめとする当時の日本人たちを立ち上がらせ、日露戦争に奇跡的勝利をもたらした「明治の精神」とは何かを描きます。第2特集は、松永弾正、藤堂高虎ら「戦国謀将列伝」です。


公式サイト
今月号の目次
if、天気晴朗ニアラズ、浪低ケレバ
黒鉄ヒロシ
3p
この人に会いたい  vol.35
藤原竜也
7p
総力特集 坂の上の雲を目指して 秋山好古と真之 日露戦争勝利と「明治の精神」
総論 見返りを求めず、明治国家に人生を賭けた潔さと気高さ
童門冬二
14p
日本人の美しさを再発見してほしい
本木雅弘
20p
ビジュアル1
迫り来るロシアの脅威、そして日本は…

24p
「騎兵じゃな」貧窮生活の中、直感による選択がもたらしたもの
秋月達郎
26p
コラム1
秋山家の横顔

31p
大臣か、文芸の道か…松山のガキ大将、
                    親友子規と別れて海軍へ
八尋舜右
32p
コラム2
子規と過ごした青春、そして別れ

37p
ビジュアル2
秋山兄弟を取り巻く人々

38p
「あしが日本の騎兵をつくる!」日清戦争であえて貫いた蛮勇

40p
コラム3
居眠りで失敗、医者嫌い…留学時代の武勇伝?

45p
戦術は技術の進歩に伴う…マハンに学び、兵書に没頭した日々
稲生達朗
46p
コラム4
快男児・広瀬武夫との友情

51p
スペシャルドラマ「坂の上の雲」の楽しみ方
菅康弘
52p
機関銃を曳かせよ! 黒溝台、奉天で精強コサック騎兵に挑む
柘植久慶
54p
コラム5
好古と乃木、二人の古武士の語らい

59p
ビジュアル3
好古の騎兵隊、奉天を駆ける

60p
天気晴朗ナレドモ浪高シ…七段構えの戦法、奇跡的勝利を導く
松田十刻
62p
ビジュアル4
バルチック艦隊に完勝! 「七段構え」の戦法

68p
好古・真之の故郷「松山マップ」

70p
コラム6
好古の下宿先・佐久間屋敷を探して

72p
特集 松永弾正、藤堂高虎、宇喜多直家…戦国「謀将」列伝 奸計をもって乱世に臨んだ男たち
松永弾正  謀反、将軍殺し、大仏殿焼討ち…
                       信長が一目置いた男
永岡慶之助
78p
ビジュアル
戦国の世を震撼させた「謀」の数々

84p
藤堂高虎  「八度目の主」のため、関ケ原で西軍の裏切りを誘う
工藤章興
86p
コラム
自領安泰のために描いたシナリオ

91p
陶晴賢、宇喜多直家、本多正信
               策謀に生きたアンチ・ヒーローたち
楠戸義昭
92p



関東の「一の宮」を訪ねて

98p
ケネディが震えた日「PT109」ソロモン生還秘話 最終回
吉田一彦
104p
「歴史街道」伝言板

110p
BOOKS・CINEMA

112p
この著者に注目!
有馬哲夫

114p
グラフィティ にっぽんの剣豪
99 宮本武蔵
本山賢司
116p
「日本の城・城下町 写真大賞」発表 
             主催・松江開府四〇〇年祭推進協議会

118p
世界で初めて、村として世界遺産に登録 
            ホッロークー村の元気な人々
中塚裕(写真・文)
123p
歴史街道クイズ 「戦国検定!」

130p
 
特別付録「竹中半兵衛」イラスト壁紙・携帯待受画像ダウンロード

132p
歴史街道・ロマンへの扉
姫路城
鶴田純也
134p
江戸のスイーツを食べ歩く
第二十三回 三田・秋色庵 大坂家 秋色最中
岸朝子(選) 逢坂剛(筆)
136p
大阪百景 摂河泉を紀行する 
第十一回 南河内・前編
登野城弘(写真・文)
141p

歴史街道 とは

「いま、歴史がおもしろい」
 歴史は過去の人物や出来事を取り上げるとはいえ、現代の人びとに役立たなければ意味がありません。また、歴史は本来、そんなに堅苦しく難しいものではなく、もっと身近で楽しいものであるはずです。そして何より、人間を知り、時代の流れを知る上で、歴史ほど有益な参考書はありません。そこで『歴史街道』は、現代からの視点で日本や外国の歴史を取り上げ、今を生きる私たちのために「活かせる歴史」「楽しい歴史」をビジュアルでカラフルな誌面とともに提供します。いわば、新しいタイプの歴史雑誌といえるでしょう。