歴史街道
発売日
2009年12月6日
税込価格
660円
(本体価格600円)
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歴史街道 2010年1月号

今月号の読みどころ

「ともに協力して欧米列強にあたるべし」。西洋諸国にアジアが次々と侵略される危機の中、明治日本は欧米と伍する近代国家建設を急ぐとともに、隣国の清、朝鮮と団結して列強に対することを望みます。しかし清は朝鮮を独立国として認めず、近代化にも背を向けました。一方、北の脅威ロシアはシベリア鉄道建設を開始、着々と南下を窺います。切迫した事態に日本は、大国清と戦うことを決断、しかし清国の軍事力は日本のそれを上回ります。この近代日本初の対外戦争に起った日本人の中に、秋山兄弟の姿もありました。時に好古36歳、真之27歳。兄弟をはじめ、後に日露戦争を戦う男たちは、日清戦争で何を目指していたのか、その思いを探ります。第2特集は幸村の兄、真田信之の秘計です。

公式サイト
今月号の目次
今、秋山兄弟に学ぶこと
黒鉄ヒロシ
3p
この人に会いたい vol.36
反町隆史
7p
総力特集 日清戦争と秋山兄弟 明治の人々が目指したもの
総論 列強の「苛烈なロジック」を知った明治人が選んだ道
中西輝政
14p
ビジュアル1
明治16年…好古、真之が暮らした東京

20p
ビジュアル2
大軍を相手に退かず! 秋山騎兵隊の死闘

22p
ビジュアル3
決戦! 連合艦隊VS北洋艦隊

24p
速攻で北京を衝くべし! 西郷の理想を抱く薩摩人の思い
                            ◆川上操六
江川達也
26p
ビジュアル4
その時、「日露戦争の立役者たち」は何をしていたか

32p
海上権の確保こそ第一義…藩閥打破の海軍の父、吼える
                            ◆山本権兵衛
秋月達郎
34p
コラム1
山本が起用した「ミスター単縦陣」

39p
「騎兵の力の見せ所じゃ!」ラッパ飲みの大隊長、退かず
                            ◆秋山好古
江宮隆之
40p
コラム2
「経験こそ第1」初めての実戦で学んだもの

45p
1軍を進退させる用法に劣れり…天才が分析した黄海海戦
                            ◆秋山真之
松田十刻
46p
コラム3
「祝杯とは笑止千万」若き真之の思い

53p
国益を守るために…カミソリ大臣、三国干渉に立ち向かう
                            ◆陸奥宗光
渡辺利夫
54p
コラム4
戦争の行方を決した明治27年9月

59p
「文明を進めるための戦い」知識人たちの日清戦争
                 ◆福沢諭吉、陸羯南、正岡子規
渡部昇一
60p
コラム5
「臥薪嘗胆」の10年間、秋山兄弟は…

66p



妲己、太公望らが織りなすファンタジー『封神演義』の世界
稲生達朗
68p
こんなにある! 東京23区城郭マップ

77p



特集 「六文銭」を守り抜いた男 真田信之の秘計
「伊豆守に切腹を」父・昌幸、弟・幸村助命に独り起つ
永岡慶之助
86p
「謀反の意志あり」讒訴、転封の逆風に些かも動ぜず
仲村龍
92p
コラム
「古今無双の手柄」父が認めた武略の冴え

97p
跡目争い勃発! 介入する下馬将軍に挑んだ最後の一手
工藤章興
98p



ルーズベルトが震えた日
ドイツ軍ロケット兵器がもたらしたもの 第1回
吉田一彦
104p
「歴史街道」伝言板

110p
BOOKS・CINEMA

112p
この著者に注目!
北沢 秋

114p
グラフィティ にっぽんの剣豪
100 上泉伊勢守
本山賢司
116p
特別企画
Q&A 坂本龍馬研究最前線
山村竜也
118p
チェザーレ・ボルジア―その野望の軌跡
戸田京助
124p
歴史街道クイズ 「戦国検定!」

130p
特別付録 「上杉謙信」イラスト壁紙・携帯待受画像ダウンロード

132p
歴史街道・ロマンへの扉
金戒光明寺
鶴田純也
134p
江戸のスイーツを食べ歩く
第24回 大森・餅甚 あべ川餅
岸朝子(選) 
逢坂剛(筆)
136p
大阪百景 摂河泉を紀行する 
最終回 南河内・後編
登野城弘(写真・文)
141p

歴史街道 とは

「いま、歴史がおもしろい」
 歴史は過去の人物や出来事を取り上げるとはいえ、現代の人びとに役立たなければ意味がありません。また、歴史は本来、そんなに堅苦しく難しいものではなく、もっと身近で楽しいものであるはずです。そして何より、人間を知り、時代の流れを知る上で、歴史ほど有益な参考書はありません。そこで『歴史街道』は、現代からの視点で日本や外国の歴史を取り上げ、今を生きる私たちのために「活かせる歴史」「楽しい歴史」をビジュアルでカラフルな誌面とともに提供します。いわば、新しいタイプの歴史雑誌といえるでしょう。