歴史街道
発売日
2010年9月6日
税込価格
660円
(本体価格600円)
バックナンバー

歴史街道 2010年10月号

今月号の読みどころ

明治維新は一人の力で成せるような規模ではなく、黒船来航から15年の歳月と、多くの血が求められました。しかし一方で、歴史には歯車が動く瞬間があります。そして動かすのは往々にして、たった一人の決断なのです。元治元年(1864)12月、長府・功山寺。僅か80名で藩政府打倒に起った男がいました。高杉晋作。その無謀ともいえる決断が歯車を動かします。また慶応2年(1866)1月、京都。体面にとらわれて歩み寄れぬ薩摩と長州の重鎮を一喝し、日本のために手を結ばせた男がいました。坂本龍馬。奇跡的な薩長同盟が、歴史の歯車を回転させます。晋作と龍馬、彼らはなぜ孤立無援の中で、一人で起ち、歯車を動かせたのかを探ります。第2特集は「疾風! 中村半次郎」です。 

公式サイト
今月号の目次
奇跡の軌跡
黒鉄ヒロシ
3p
この人に会いたい vol.45
伊勢谷友介
7p



【総力特集】晋作と龍馬 たとえ一人でも起つ
総論
なぜ、維新回天にたった一人で挑むことができたのか
童門冬二
14p
ビジュアル1
咆哮! 雪の功山寺

20p
ビジュアル2
龍馬、絶体絶命の危機

22p
ビジュアル3
大河ドラマ「龍馬伝」にみる両雄邂逅、そして…

24p
「自分一人でかまわぬ!」功山寺決起が長州人に魂を吹き込んだ
楠戸義昭
26p
コラム1
「気迫」の勝利! 萩奪還への道

31p
互いにないものを補い合えば…同じ匂いを持つ男同士の出会い
植松三十里
32p
維新回天に向けて…晋作・龍馬人生年表

37p
龍馬危うし! 薩長同盟直後、寺田屋襲撃を切り抜けさせたもの
松田十刻
38p
コラム2
「謹厳無双」慎蔵の生涯を決めたひと言

43p
ビジュアル4
二人を取り巻く人々

44p
「わが命、燃やし尽くす」「社中の出番ぜよ」…それぞれの思い
高橋文彦
46p
コラム3
長州藩諸隊、続々と起つ

51p
「まず、敵船をぶっ叩く!」大島単独夜襲、そして下関海戦へ
秋月達郎
52p
ビジュアル5
晋作艦隊、龍馬艦隊の猛攻! 下関海戦の全容

58p
たとえ一人でもわれ行かん…晋作の志を抱き大政奉還に賭ける
八尋舜右
60p
コラム4
新発見! いろは丸の勇姿

66p






名君、勇将、軍師、雲の如く…
懐の深い人間ドラマ「三国志」の魅力
渡邉義浩
68p



疾風! 中村半次郎 動乱の時代を爽やかに生きた男
日本人の美しさを伝えたい…薩摩の「ぼっけもん」の魅力
榎木孝明
78p
豪剣! 薬丸自顕流の太刀筋

84p
「尋問の筋これあり」政府のあり方を正すために
江宮隆之
88p



史上最大の通貨偽造 
ベルンハルト作戦 後編
吉田一彦
94p
【連載小説】 
我、六道を懼れず 真田昌幸 連戦記 第8回
海道龍一朗
100p
「歴史街道」伝言板

110p
BOOKS・CINEMA

112p
この著者に注目!
小林千草

114p
真実の日米衝突史―その歴史から何を学ぶべきか
第3回 日本海海戦の衝撃が招いた「反日」
渡部昇一
116p
きまぐれ探検 昭和なスケッチ
第5回 蒲田界隈
本山賢司
122p
江戸の面影を探して
東京旧街道マップ

126p
歴史街道クイズ 「戦国検定!」

130p
【特別付録】 
「徳川四天王」 イラスト壁紙・携帯待受画像ダウンロード

132p
歴史街道・ロマンへの扉
信楽
鶴田純也
134p
東京で味わう ふるさとの料理×うまい酒
第3回 山形県 いも煮
石田 千
136p
湖国百景 近江路をゆく
第9回 伊吹山麓
写真・文/寿福 滋
141p

歴史街道 とは

「いま、歴史がおもしろい」
 歴史は過去の人物や出来事を取り上げるとはいえ、現代の人びとに役立たなければ意味がありません。また、歴史は本来、そんなに堅苦しく難しいものではなく、もっと身近で楽しいものであるはずです。そして何より、人間を知り、時代の流れを知る上で、歴史ほど有益な参考書はありません。そこで『歴史街道』は、現代からの視点で日本や外国の歴史を取り上げ、今を生きる私たちのために「活かせる歴史」「楽しい歴史」をビジュアルでカラフルな誌面とともに提供します。いわば、新しいタイプの歴史雑誌といえるでしょう。