雑誌
歴史街道 2010年10月号
今月号の読みどころ
明治維新は一人の力で成せるような規模ではなく、黒船来航から15年の歳月と、多くの血が求められました。しかし一方で、歴史には歯車が動く瞬間があります。そして動かすのは往々にして、たった一人の決断なのです。元治元年(1864)12月、長府・功山寺。僅か80名で藩政府打倒に起った男がいました。高杉晋作。その無謀ともいえる決断が歯車を動かします。また慶応2年(1866)1月、京都。体面にとらわれて歩み寄れぬ薩摩と長州の重鎮を一喝し、日本のために手を結ばせた男がいました。坂本龍馬。奇跡的な薩長同盟が、歴史の歯車を回転させます。晋作と龍馬、彼らはなぜ孤立無援の中で、一人で起ち、歯車を動かせたのかを探ります。第2特集は「疾風! 中村半次郎」です。
公式サイト | ![]() |
---|
奇跡の軌跡 |
黒鉄ヒロシ |
3p |
この人に会いたい vol.45 |
伊勢谷友介 |
7p |
|
【総力特集】晋作と龍馬 たとえ一人でも起つ
総論 なぜ、維新回天にたった一人で挑むことができたのか |
童門冬二 |
14p |
ビジュアル1 咆哮! 雪の功山寺 |
20p |
|
ビジュアル2 龍馬、絶体絶命の危機 |
22p |
|
ビジュアル3 大河ドラマ「龍馬伝」にみる両雄邂逅、そして… |
24p |
|
「自分一人でかまわぬ!」功山寺決起が長州人に魂を吹き込んだ |
楠戸義昭 |
26p |
コラム1 「気迫」の勝利! 萩奪還への道 |
31p |
|
互いにないものを補い合えば…同じ匂いを持つ男同士の出会い |
植松三十里 |
32p |
維新回天に向けて…晋作・龍馬人生年表 |
37p |
|
龍馬危うし! 薩長同盟直後、寺田屋襲撃を切り抜けさせたもの |
松田十刻 |
38p |
コラム2 「謹厳無双」慎蔵の生涯を決めたひと言 |
43p |
|
ビジュアル4 二人を取り巻く人々 |
44p |
|
「わが命、燃やし尽くす」「社中の出番ぜよ」…それぞれの思い |
高橋文彦 |
46p |
コラム3 長州藩諸隊、続々と起つ |
51p |
|
「まず、敵船をぶっ叩く!」大島単独夜襲、そして下関海戦へ |
秋月達郎 |
52p |
ビジュアル5 晋作艦隊、龍馬艦隊の猛攻! 下関海戦の全容 |
58p |
|
たとえ一人でもわれ行かん…晋作の志を抱き大政奉還に賭ける |
八尋舜右 |
60p |
コラム4 新発見! いろは丸の勇姿 |
66p |
|
|
||
|
||
名君、勇将、軍師、雲の如く… 懐の深い人間ドラマ「三国志」の魅力 |
渡邉義浩 |
68p |
|
疾風! 中村半次郎 動乱の時代を爽やかに生きた男
日本人の美しさを伝えたい…薩摩の「ぼっけもん」の魅力 |
榎木孝明 |
78p |
豪剣! 薬丸自顕流の太刀筋 |
84p |
|
「尋問の筋これあり」政府のあり方を正すために |
江宮隆之 |
88p |
|
||
史上最大の通貨偽造 ベルンハルト作戦 後編 |
吉田一彦 |
94p |
【連載小説】 我、六道を懼れず 真田昌幸 連戦記 第8回 |
海道龍一朗 |
100p |
「歴史街道」伝言板 |
110p |
|
BOOKS・CINEMA |
112p |
|
この著者に注目! 小林千草 |
114p |
|
真実の日米衝突史―その歴史から何を学ぶべきか 第3回 日本海海戦の衝撃が招いた「反日」 |
渡部昇一 |
116p |
きまぐれ探検 昭和なスケッチ 第5回 蒲田界隈 |
本山賢司 |
122p |
江戸の面影を探して 東京旧街道マップ |
126p |
|
歴史街道クイズ 「戦国検定!」 |
130p |
|
【特別付録】 「徳川四天王」 イラスト壁紙・携帯待受画像ダウンロード |
132p |
|
歴史街道・ロマンへの扉 信楽 |
鶴田純也 |
134p |
東京で味わう ふるさとの料理×うまい酒 第3回 山形県 いも煮 |
石田 千 |
136p |
湖国百景 近江路をゆく 第9回 伊吹山麓 |
写真・文/寿福 滋 |
141p |
歴史街道 とは
「いま、歴史がおもしろい」
歴史は過去の人物や出来事を取り上げるとはいえ、現代の人びとに役立たなければ意味がありません。また、歴史は本来、そんなに堅苦しく難しいものではなく、もっと身近で楽しいものであるはずです。そして何より、人間を知り、時代の流れを知る上で、歴史ほど有益な参考書はありません。そこで『歴史街道』は、現代からの視点で日本や外国の歴史を取り上げ、今を生きる私たちのために「活かせる歴史」「楽しい歴史」をビジュアルでカラフルな誌面とともに提供します。いわば、新しいタイプの歴史雑誌といえるでしょう。