歴史街道
発売日
2010年12月6日
税込価格
660円
(本体価格600円)
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歴史街道 2011年1月号

今月号の読みどころ

「ロシアは、全くのところ愚弄的というより他に表わしようのない態度で、徹頭徹尾、日本を取り扱っていた」。ドイツ人医師ベルツの言葉です。明治37年(1904)初頭、南下するロシアは満洲を不法占拠した上で、朝鮮半島支配に乗り出しました。存亡の危機に日本は交渉による解決を望みますが、ロシアは聞く耳持たず、極東への戦力を増強させます。当時ロシアの海軍力は日本の2倍、陸軍力は15倍。大人と子供でした。しかし、それを承知で日本は同年2月、開戦に踏み切ります。まず勝ち目のない戦いに、政治家、軍人、民間人を問わず、一丸となって起ち上がった「日露開戦」。その時、日本人を突き動かしたものが何であったのかを探ります。第二特集は「忠臣蔵の真実Q&A」です。

公式サイト
今月号の目次
おそ露西亜、過去なる戦争
黒鉄ヒロシ
3p
この人に会いたい vol.48
役所広司
7p



【総力特集】真之、子規、広瀬…日露開戦
~危機に立ち向かった明治人の魂
[総論]
国家の存立を賭け、「無法な大国」に挑んだ明治の日本人
中西輝政
14p
ビジュアル1 
閉塞作戦実施か否か…明治37年2月14日「三笠」司令長官公室

22p
香川照之が語るスペシャルドラマ
「坂の上の雲」と明治の人々

24p
林董と伊藤博文
日英同盟か日露協商か…ロシアとの戦争回避を目指して
河合 敦
26p
正岡子規
文学革新を目指す…苦痛に堪えて書き続けた病床の日々
八尋舜右
32p
コラム1 
「功名を擲ち」…諜報将校の極秘任務

37p
迫るロシアの脅威に日本は…「日露開戦」年表

38p
山本権兵衛
「人材以外に秘訣なし」海軍のグランドデザインを描く
童門冬二
40p
コラム2 
日本のためならば元老にも屈さず…権兵衛の真骨頂

45p
秋山好古
「戦術で勝たねばならぬ」騎兵外交で敵地視察を果たす
江宮隆之
46p
コラム3 
「国家あってこその商業」渋沢の戦費調達

51p
秋山真之
ついに開戦!敵艦隊撃滅を期し、連合艦隊は旅順へ
秋月達郎
52p
コラム4 
ロシア人を魅了し、ロシアを愛した快男児

57p
ビジュアル2 
覚悟を決めた男たち―開戦前夜の相関図

58p
ビジュアル3 
ロシア艦隊を封じ込めよ!三度の旅順口閉塞作戦

60p
広瀬武夫
「いま来たりて貴軍港を閉塞す」猛射の中、決死の覚悟で
松田十刻
62p



きまぐれ探検 昭和なスケッチ
第8回 王子界隈
本山賢司
70p



【特集】知っているようで知らない 忠臣蔵の真実Q&A
松の廊下から討入りまで 
元禄赤穂事件のあらまし
中江克己
78p
[第1部]刃傷篇
内匠頭は神経質、内蔵助は梅干顔だった?

80p
赤穂四十七士のプロフィール 前篇

85p
ビジュアル 
「本懐、遂げたり」赤穂浪士凱旋ルート

86p
[第2部]討入り篇 
四十七士に生き残りがいた?浅野家は再興された?

88p
赤穂四十七士のプロフィール 後篇

93p



重巡インディアナポリスの悲劇
第2回 「極秘物資」を輸送せよ
吉田一彦
95p
連載小説
我、六道を懼れず 真田昌幸 連戦記 第11回
海道龍一朗
100p
「歴史街道」伝言板

110p
BOOKS・CINEMA

112p
この著者に注目!
鈴木英治

114p
真実の日米衝突史―その歴史から何を学ぶべきか
第6回 東京裁判と「戦前の日本は悪」の刷り込み
渡部昇一
116p
お江戸はこれで盛り上がった?
浮世絵に見る江戸の酒席芸

122p
「亡国は以ってまた存すべからず」呉の将軍孫子の兵法
守屋 淳
124p
歴史街道クイズ 「戦国検定!」

130p
[特別付録]イラスト壁紙・携帯待受画像ダウンロード
「秋山好古・真之」

132p
歴史街道◎ロマンへの扉
那智勝浦
鶴田純也
134p
東京で味わう ふるさとの料理×うまい酒
第6回 広島県 お好み焼
石田 千
136p
湖国百景 近江路をゆく
最終回 湖北
寿福 滋/写真・文
141p

歴史街道 とは

「いま、歴史がおもしろい」
 歴史は過去の人物や出来事を取り上げるとはいえ、現代の人びとに役立たなければ意味がありません。また、歴史は本来、そんなに堅苦しく難しいものではなく、もっと身近で楽しいものであるはずです。そして何より、人間を知り、時代の流れを知る上で、歴史ほど有益な参考書はありません。そこで『歴史街道』は、現代からの視点で日本や外国の歴史を取り上げ、今を生きる私たちのために「活かせる歴史」「楽しい歴史」をビジュアルでカラフルな誌面とともに提供します。いわば、新しいタイプの歴史雑誌といえるでしょう。