雑誌
歴史街道 2012年8月号
今月号の読みどころ
おのが身はかへりみずして人のため
つくすぞ人のつとめなりける
明治天皇の御製です。「我が身を顧みず、世のため人のために尽くす。それこそが人間の大切な責務である」というこの御製は、明治天皇が最も大切にされた「日本人の魂」であり、明治天皇のお姿そのものでもありました。幕末の動乱の中でご降誕され、近代国家を目指す明治日本の中心となられた明治天皇は、常に「公」を思い、国家の規範としての憲法を制定し、国民の道徳訓として教育勅語を発せられ、日本と日本人を導かれました。長い歴史と伝統に育まれた「和の心」「まことの道」を重んじ、日本人のあるべき姿を自ら体現された明治天皇の御心を伝えます。第二特集は「東北三県の夏まつりをゆく」です。
つくすぞ人のつとめなりける
明治天皇の御製です。「我が身を顧みず、世のため人のために尽くす。それこそが人間の大切な責務である」というこの御製は、明治天皇が最も大切にされた「日本人の魂」であり、明治天皇のお姿そのものでもありました。幕末の動乱の中でご降誕され、近代国家を目指す明治日本の中心となられた明治天皇は、常に「公」を思い、国家の規範としての憲法を制定し、国民の道徳訓として教育勅語を発せられ、日本と日本人を導かれました。長い歴史と伝統に育まれた「和の心」「まことの道」を重んじ、日本人のあるべき姿を自ら体現された明治天皇の御心を伝えます。第二特集は「東北三県の夏まつりをゆく」です。
公式サイト |
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明治天皇と鞍馬天狗 |
黒鉄ヒロシ |
3p |
この人に会いたい vol.67 |
深田恭子 |
7p |
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【総力特集】明治天皇 世を照らし続けて
総論 自ら体現された「無私のまこと」こそ、明治の精神だった |
中西輝政 |
14p |
年表 明治天皇のご足跡 |
21p |
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ビジュアル1 甦る「明治宮殿」の輝き |
22p |
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ビジュアル2 大切にされた御物の数々 |
24p |
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ビジュアル3 御代をともに歩んだ人々 |
26p |
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天皇は祈る存在である…父・孝明天皇の後ろ姿から学んだもの |
竹田恒泰 |
28p |
コラム1 硬骨漢に囲まれて育った祐宮 |
33p |
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民の親として…若き日に心を通わせ合った西郷の薫陶と願い |
童門冬二 |
34p |
コラム2 英雄や興亡譚を好まれた若き日 |
39p |
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立憲は祖宗への重責…日本の歴史と伝統に立脚した憲法を撰んで |
勝岡寛次 |
40p |
コラム3 「また藤波の講義か」 |
45p |
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「私も心がける。一緒に努めよう」不易流行の心を教育勅語に |
渡部昇一 |
46p |
コラム4 大津事件で示された誠実なご対応 |
51p |
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まことの心で御製に接した時に、はじめて伝わる清々しさ |
中島精太郎 |
52p |
物を大切にし、周囲の人々を慈しんだご日常 |
56p |
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コラム5 「公」のお立場と「私」のご愛情と |
59p |
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ビジュアル4 御心は常に民とともに…六大巡幸の聖蹟 |
60p |
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極寒も酷暑も分かちあい…将兵の無事を祈った日露戦争の日々 |
江宮隆之 |
62p |
コラム6 一兵卒たちが触れた大御心 |
67p |
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忠魂無私の乃木しかいない…打算なき武士に皇孫の教導を託す |
秋月達郎 |
68p |
きまぐれ探検 昭和なスケッチ 第27回 東上野界隈 |
本山賢司 |
74p |
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【特集】福島、宮城、岩手 東北三県の夏まつりをゆく
みなで相馬を守る! 野馬追神事に思いを込めて |
相馬行胤 |
78p |
絢爛豪華! 政宗公以来の七夕に豊穣と復興を願う |
伊達宗弘 |
82p |
うごく七夕とけんか七夕が、生きる力を呼び覚ます |
村上弘明 |
86p |
羅刹伝説が彩るさんさ踊りは、世界一の太鼓の響き |
松田十刻 |
88p |
まだまだある! 三県の夏まつり |
92p |
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「ヒトラー日記」の幻 第3回 ペン先で独裁者を甦らせる |
吉田一彦 |
95p |
[連載小説]真田昌幸 連戦記 第30回 我、六道を懼れず |
海道龍一朗 |
100p |
「歴史街道」伝言板 |
110p |
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BOOKS・DVD |
112p |
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この著者に注目! 関川夏央 |
114p |
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駐日米大使グルーの昭和史 ―天皇を敬慕し、開戦回避に尽くしたアメリカ人 第17回 開戦前夜の混乱とハル・ノート |
太田尚樹 |
116p |
「何事も楽しんでみなさい」今こそ見直したい孔子の教え |
守屋 淳 |
122p |
特別グラビア 桐谷美玲 |
128p |
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歴史街道クイズ 「戦国検定!」 |
132p |
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歴史街道・ロマンへの扉 伏見稲荷大社 |
鶴田純也 |
134p |
夏の定番! あの「冷し中華」はいかにして生まれたのか |
136p |
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続・自転車紀行 シルクロードをゆく 第19回 ベオグラードからドゥブロヴニクへ |
長澤法隆(写真・文) |
141p |
歴史街道 とは
「いま、歴史がおもしろい」
歴史は過去の人物や出来事を取り上げるとはいえ、現代の人びとに役立たなければ意味がありません。また、歴史は本来、そんなに堅苦しく難しいものではなく、もっと身近で楽しいものであるはずです。そして何より、人間を知り、時代の流れを知る上で、歴史ほど有益な参考書はありません。そこで『歴史街道』は、現代からの視点で日本や外国の歴史を取り上げ、今を生きる私たちのために「活かせる歴史」「楽しい歴史」をビジュアルでカラフルな誌面とともに提供します。いわば、新しいタイプの歴史雑誌といえるでしょう。