雑誌
歴史街道 2013年2月号
今月号の読みどころ
「この会津とお城を、理不尽な敵の好きにはさせぬ!」。慶応4年(1868)8月、会津若松城に迫る新政府軍に、最新鋭の七連発スペンサー銃を放ち、敵を次々と撃ち倒す凄腕の女性がいました。それから8年後。その女性は洋服を身にまとい、アメリカ帰りの夫と肩を並べて、京都の町を人力車で颯爽と駆け抜けます。彼女の名は新島八重。会津藩砲術師範・山本家に生まれ、山本覚馬を兄に持ち、同志社の創始者・新島襄の妻となって支えた女性でした。「幕末のジャンヌ・ダルク」「ハンサム・ウーマン」「日本のナイチンゲール」とも称される彼女は、会津戦争の苦難と悲しみを乗り越えて、なぜ強く、清々しく、自分らしく生き抜くことができたのかを探ります。
第二特集は「東北の英雄・アテルイ」です。
第二特集は「東北の英雄・アテルイ」です。
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八重に咲く会津の心 |
黒鉄ヒロシ |
3p |
この人に会いたい vol.73 |
綾瀬はるか |
7p |
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【総力特集】八重と幕末会津 武士の「誇り」を貫く
総論 会津武士の「誇り」を胸に堂々と、そして清々しく |
中村彰彦 |
14p |
ビジュアル1 「ならぬことはならぬ!」会津女性、決然と起つ |
20p |
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ビジュアル2 八重を取り巻く人々 |
22p |
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ビジュアル3 幕末の会津城下地図 |
24p |
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大君の儀、忠勤を存ずべし…容保主従を動乱の京へ向かわせたもの |
河合 敦 |
26p |
ビジュアル4 八重とともに歩んだ家族たち |
30p |
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「寒夜に霜を聞くごとく」少年に伝えた、覚馬仕込みの鉄砲の冴え |
秋月達郎 |
32p |
年表・強く、誇り高く生き抜いて |
37p |
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それ人は三つの大恩ありて…士魂を培った藩校日新館と童子訓の教え |
野口信一 |
38p |
八・一八、禁門の変、鳥羽伏見…藩は人身御供に、覚馬は光を失って |
楠戸義昭 |
42p |
「仇はこの姉がとってやる!」スペンサー銃を手に苛酷な籠城戦へ |
永岡慶之助 |
48p |
ビジュアル5 故郷と誇りを守るために! 徹底抗戦の日々 |
54p |
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戦場に散り、自ら相果て、節を尽くす…毅然と処した会津女性たち |
伊東成郎 |
56p |
コラム 会津戦争がもたらした家族それぞれの道 |
61p |
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ビジュアル6 スペンサー銃、四斤山砲…籠城戦の両軍主力兵器 |
62p |
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兄や夫と新たな理想を目指し、「和魂洋才」で明治の京都を生きる |
童門冬二 |
64p |
大らかな妻と従軍看護婦の顔…それからの八重 |
70p |
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八重と幕末会津MAP |
74p |
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【特集】1200年前、朝廷軍に挑んだ男がいた! 東北の英雄・アテルイ 何のために戦ったのか
蝦夷の誇りと将来のために…伝説の男が語りかけるもの |
高橋克彦 |
78p |
ビジュアル 族旗、騎射、巫女…古代東北に生きた蝦夷たちの世界 |
86p |
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巣伏の圧勝、田村麻呂との激闘…史料に見る実像とは |
松田十刻 |
88p |
アテルイが駆けた陸奥 |
94p |
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アメリカを売った男 ―「二重スパイ」エイムズの暗躍 第四回 裏切り者の軌跡 |
吉田一彦 |
95p |
[連載小説]真田昌幸 連戦記 第三十六回 我、六道を懼れず |
海道龍一朗 |
100p |
「歴史街道」伝言板 |
110p |
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BOOKS・DVD |
112p |
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この著者に注目! 岡部伸 |
114p |
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お参り、事始めに温もり料理… 真冬にだけ味わえる京都の愉しみ |
柏井 壽 |
116p |
古都の文明開化とすき焼き 京都人・三嶌兼吉の挑戦 |
河島順一郎 |
123p |
きまぐれ探検 昭和なスケッチ 第三十三回 板橋界隈 |
本山賢司 |
128p |
歴史街道クイズ 「戦国検定!」 |
132p |
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歴史街道・ロマンへの扉 明日香村 |
鶴田純也 |
134p |
江戸の料理再現づくし 第六回 しゃも鍋・白和え |
向笠千恵子 料理再現・福田浩 |
136p |
日本ふるさと紀行 第一回 新潟・出雲崎 |
写真・中塚裕 文・西澤健二 |
141p |
歴史街道 とは
「いま、歴史がおもしろい」
歴史は過去の人物や出来事を取り上げるとはいえ、現代の人びとに役立たなければ意味がありません。また、歴史は本来、そんなに堅苦しく難しいものではなく、もっと身近で楽しいものであるはずです。そして何より、人間を知り、時代の流れを知る上で、歴史ほど有益な参考書はありません。そこで『歴史街道』は、現代からの視点で日本や外国の歴史を取り上げ、今を生きる私たちのために「活かせる歴史」「楽しい歴史」をビジュアルでカラフルな誌面とともに提供します。いわば、新しいタイプの歴史雑誌といえるでしょう。