雑誌
歴史街道 2014年4月号
今月号の読みどころ
「さぁて雑賀の者ども、ここいらでいっちょ、奴めの脳天に鉄砲玉食らわしちゃるか!」「奴って、誰ナ?」「知れたこと。信長めのガキよ」「面白(おっか)し、面白し」。ばしばし膝を打って喜ぶ男たち…。「味方にすれば必ず勝ち、敵に回せば必ず負ける」。戦国の世に、畏敬の念を込めてそう謳われた男たちがいました。紀州の雑賀衆です。当時、最新兵器の鉄砲の手練れ揃いで、槍働きも剽悍無類、船の扱いにも長けた陽気な傭兵集団。その頭領が鈴木重秀、人呼んで「雑賀孫一」でした。戦国の覇王・織田信長相手に十年を越す石山合戦を戦い、雑賀攻めでは十万の織田軍を撃退して、ついに一度も敗れなかった雑賀衆の桁外れの強さと、謎多き雑賀孫一の真実に迫ります。第二特集は「将門伝説の謎」です。
公式サイト |
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信長も、孫一 |
黒鉄ヒロシ |
3p |
この人に会いたい vol.87 |
石丸幹二 |
7p |
総力特集 戦国無頼の鉄砲大将 雑賀孫一 信長に挑んだ痛快な男たち
総論 凄腕の狙撃術と陽気な気性…信長に勝ち続けた雑賀衆の魅力 |
神坂次郎 |
14p |
ビジュアル1 織田の大軍を撃退! 雑賀川の血戦 |
20p |
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ビジュアル2 雑賀鉄砲衆、知られざる秘技と戦術 |
22p |
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ビジュアル3 強靭かつ独特! 技術の粋を集めた雑賀鉢 |
24p |
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ビジュアル4 敵は信長! 無敵の鉄砲隊、激闘の戦野をゆく |
26p |
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「信長のでこちんを撃ちに行こうかい」激闘の天王寺に孫一、見参! |
秋月達郎 |
28p |
[コラム1] 「鈴木孫一」…その名の謎に迫る |
33p |
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根来衆との違いは? 全員が本願寺門徒? Q&Aで雑賀衆を読み解く |
鈴木眞哉 |
34p |
愉しませて貰おうぞ! 集中射撃と夜襲で雑賀攻めの敵十万を翻弄す |
秋月達郎 |
40p |
連射を可能にした合理的な発想…なぜ彼らは鉄砲を使いこなせたのか |
太田宏一 |
46p |
[コラム2] 海をゆく雑賀衆…彼らの「海運力」とは |
50p |
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「お手前を傭いに参ったのだ」信長との手打ち、そして新たな戦いへ |
秋月達郎 |
52p |
[コラム3] ある雑賀衆・佐武伊賀守の記録 |
57p |
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史料から探る鈴木孫一重秀(1) 天文七年以前の生まれ? なぜ秀吉に与したのか? |
鈴木眞哉 |
58p |
太田城攻めと雑賀の落日…「独立不羈」の男たちが貫いたもの |
楠戸義昭 |
60p |
史料から探る鈴木孫一重秀(2) 没年はいつか? 「孫市」を称した子孫たちとは? |
鈴木眞哉 |
64p |
神奈川の百貨店が受け継ぐ雑賀衆の誇りと進取の精神 |
山田久美雄 |
66p |
地元・和歌山市から手作りの祭りで、孫市の魅力を伝えたい |
森下幸生 |
68p |
和歌山市内の「孫一と雑賀衆」史跡MAP |
70p |
将門伝説の謎 叛乱者はなぜ神となったのか
七人の影武者、鉄身、大笑する首…都が震えた伝説とは |
高野 澄 |
78p |
ビジュアル 各地で語り継がれる奇譚! 将門伝説MAP |
84p |
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千葉氏、相馬氏の妙見信仰や血縁者の伝説が語るもの |
村上春樹 |
86p |
怨霊から神へ…将門はなぜ英雄として畏敬されたのか |
村上春樹 |
90p |
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真田昌幸 連戦記 立国篇 我、六道を懼れず 第11回 |
海道龍一朗 |
100p |
「歴史街道」伝言板 |
110p |
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BOOKS・CINEMA |
112p |
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この著者に注目! 大塚卓嗣 |
114p |
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巨頭会談の内幕 第3回 「モーゲンソー・プラン」を描いた男 |
吉田一彦 |
115p |
善と悪のあわいを描く「鬼平」の魅力 |
逢坂 剛 |
120p |
お江戸ぶらり散歩 あの日、あの時、この場所で 第1回 桜田門外の変 |
文・絵 堀口茉純 |
126p |
歴史街道脇本陣 |
131p |
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歴史街道・ロマンへの扉 蛸地蔵 |
林 宏樹 |
134p |
江戸の料理再現づくし 第20回 そば稲荷・菜の花の辛子あえ |
向笠千恵子 料理再現・福田浩 |
136p |
近江花伝 第3回 坂本 祭りの春 |
写真・文 寿福 滋 |
141p |
歴史街道 とは
「いま、歴史がおもしろい」
歴史は過去の人物や出来事を取り上げるとはいえ、現代の人びとに役立たなければ意味がありません。また、歴史は本来、そんなに堅苦しく難しいものではなく、もっと身近で楽しいものであるはずです。そして何より、人間を知り、時代の流れを知る上で、歴史ほど有益な参考書はありません。そこで『歴史街道』は、現代からの視点で日本や外国の歴史を取り上げ、今を生きる私たちのために「活かせる歴史」「楽しい歴史」をビジュアルでカラフルな誌面とともに提供します。いわば、新しいタイプの歴史雑誌といえるでしょう。