雑誌
歴史街道 2015年6月号
今月号の読みどころ
「取舵一杯!」。敵艦隊目前の八千メートルで、日本海軍の連合艦隊は、大回頭を始めました。好機とばかりにロシア・バルチック艦隊は、先頭をゆく旗艦・戦艦三笠に集中砲火を浴びせます。
時に明治38年(1905)5月27日午後2時8分。容赦のない徹甲弾が次々と三笠を襲い、水柱が林立しました。しかし最上の露天艦橋に立つ東郷平八郎司令長官は、顔色一つ変えません。「敵弾は三笠が引き受ける」。イギリス製最新鋭艦である三笠の防御力に、東郷は賭けていました。徹底した合理的思考と、一歩も退かぬ捨て身の覚悟。世界を瞠目させた、海戦史上類例のない完全勝利が今、私たちに語りかける、「勝利の要諦」とは何であるのかを探ります。
第二特集は「Q&A 江戸の長屋暮らし」です。
時に明治38年(1905)5月27日午後2時8分。容赦のない徹甲弾が次々と三笠を襲い、水柱が林立しました。しかし最上の露天艦橋に立つ東郷平八郎司令長官は、顔色一つ変えません。「敵弾は三笠が引き受ける」。イギリス製最新鋭艦である三笠の防御力に、東郷は賭けていました。徹底した合理的思考と、一歩も退かぬ捨て身の覚悟。世界を瞠目させた、海戦史上類例のない完全勝利が今、私たちに語りかける、「勝利の要諦」とは何であるのかを探ります。
第二特集は「Q&A 江戸の長屋暮らし」です。
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名刀、三笠丸 |
黒鉄ヒロシ |
3p |
この人に会いたい vol.101 |
戸田恵梨香 |
7p |
総力特集 日本海海戦と戦艦三笠 「奇跡」を起こしたものは何か
総論 最新最強の艦こそ先頭に…明治海軍が身を以って示す勝利の要諦 |
戸高一成 |
14p |
ビジュアル1 「敵弾は三笠が引き受ける」東郷司令長官の賭け |
20p |
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ビジュアル2 戦艦三笠の内部構造を知る |
22p |
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ビジュアル3 威容! 三笠と「六六艦隊」の主力 |
24p |
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生き残るために…英国と結び、連合艦隊を強化した戦争外交の強かさ |
渡辺利夫 |
26p |
敵の侵攻に打ち勝てる「六六艦隊」建設を…西郷と山本のリアリズム |
江宮隆之 |
32p |
コラム 同一縮尺で日露各艦種を比較する |
37p |
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設計思想、主砲、装甲…造艦技術の急速な進歩を反映した戦艦三笠とは |
阿部安雄 |
38p |
ビジュアル4 イギリス戦艦を追走した日本海軍の戦艦 |
44p |
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丁字戦法の封印、連繋機雷の放棄、敵位置の誤報…想定外の中、決戦へ |
松田十刻 |
46p |
もし日本海海戦で戦艦三笠が沈んでいたら… |
戸高一成 |
52p |
「捨て身の決断」と「臨機応変の独断」…東郷と上村から学ぶべきもの |
平間洋一 |
54p |
ビジュアル5 「絶対に逃がさぬ!」三笠を信じた敵前大回頭 |
58p |
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「取舵一杯!」被弾覚悟で三笠に賭けた東郷の決断が、奇跡を呼ぶ |
松田十刻 |
60p |
ビジュアル6 「我に続け!」勝利を導いた第二艦隊独断の追撃 |
68p |
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日本人の矜持と誇りを思い起こすために…記念艦「三笠」への歩み |
増田信行 |
70p |
Q&A江戸の長屋暮らし 今より豊か!? 「世話焼き」ご近所づきあい
第1部 お江戸結婚事情 |
中江克己 |
78p |
ビジュアル1 庶民の生活を覗いてみると…お江戸長屋鳥瞰図 |
84p |
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ビジュアル2 お金はなくとも毎日充実? とある家族の一日 |
86p |
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第2部 子育て、日常の知恵…長屋って楽しい! |
中江克己 |
88p |
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レイテ沖海戦の内幕 第5回 敵将の性格を読んだ囮作戦 |
吉田一彦 |
94p |
我、六道を懼れず 真田昌幸 連戦記 立国篇 第25回 |
海道龍一朗 |
100p |
「歴史街道」伝言板 |
110p |
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BOOKS・CINEMA |
112p |
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この著者に注目! 渡辺惣樹 |
114p |
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大東亜戦争写真紀行 世界で感謝された日本人 第14回 親日国家パラオの「もう一つの激戦の島」・アンガウル |
文・写真 井上和彦 |
116p |
お江戸ぶらり散歩 あの日、あの時、この場所で 第15回 芭蕉江戸を立つ |
文・絵 堀口茉純 |
122p |
岡崎城、浜松城、駿府城 徳川家康ゆかりの城をゆく |
小和田哲男 |
127p |
歴史街道脇本陣 |
131p |
|
歴史街道・ロマンへの扉 大阪城 |
林 宏樹 |
134p |
文人がこよなく愛した味と店 第4回 玉ひで・軍鶏すき焼き 谷崎潤一郎 |
木内 昇 |
136p |
四国百景 第5回 安芸 優美な生垣の武家屋敷 |
写真・文 藤田健 |
141p |
歴史街道 とは
「いま、歴史がおもしろい」
歴史は過去の人物や出来事を取り上げるとはいえ、現代の人びとに役立たなければ意味がありません。また、歴史は本来、そんなに堅苦しく難しいものではなく、もっと身近で楽しいものであるはずです。そして何より、人間を知り、時代の流れを知る上で、歴史ほど有益な参考書はありません。そこで『歴史街道』は、現代からの視点で日本や外国の歴史を取り上げ、今を生きる私たちのために「活かせる歴史」「楽しい歴史」をビジュアルでカラフルな誌面とともに提供します。いわば、新しいタイプの歴史雑誌といえるでしょう。