雑誌
歴史街道 2015年11月号
今月号の読みどころ
「金吾(小早川秀秋)が寝返るか否か、この期に及んでわしの知ったことか!」。乱戦の中、小早川への調略を確認する徳川家康の使者に、黒田長政は怒鳴り返しました。その報告を聞いていらだち、噛んだ爪から血をにじませる家康…。
慶長5年(1600)9月15日、関ケ原。東西決戦の行方は容易に決せず、最後まで予断を許しませんでした。そうした中、黒田をはじめ福島正則、細川忠興、藤堂高虎ら豊臣恩顧の武将たちはなぜ、家康率いる東軍に与したのでしょうか。自分の家と運命を誰に託すのかという点で、人間関係や利害打算を超えた信条など、さまざまな要素があることは東西両軍とも同じでした。必ず勝てる保証のない中、東軍を選んだ男たちの決断を探ります。
第二特集は「文豪百物語」です。
慶長5年(1600)9月15日、関ケ原。東西決戦の行方は容易に決せず、最後まで予断を許しませんでした。そうした中、黒田をはじめ福島正則、細川忠興、藤堂高虎ら豊臣恩顧の武将たちはなぜ、家康率いる東軍に与したのでしょうか。自分の家と運命を誰に託すのかという点で、人間関係や利害打算を超えた信条など、さまざまな要素があることは東西両軍とも同じでした。必ず勝てる保証のない中、東軍を選んだ男たちの決断を探ります。
第二特集は「文豪百物語」です。
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咳がハラハラ、急きが腹々 |
黒鉄ヒロシ |
3p |
この人に会いたい vol.106 |
笹本玲奈 |
7p |
総力特集 東軍関ケ原 諸将は「勝ち馬」に乗ったのか
総論 勝敗の行方が見通せぬ中、彼らはなぜ東軍参陣を決断したのか |
小和田哲男 |
14p |
特別インタビュー 関ケ原には歴史の醍醐味がぎっしりと詰まっている |
高橋英樹 |
20p |
ビジュアル1 いざ決戦へ! 関ケ原で対峙した漢たち |
22p |
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ビジュアル2 包囲か、各個撃破か…東西両軍の布陣 |
26p |
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「三成憎し」の背後にあった、東軍諸将が決して認めたくなかったもの |
童門冬二 |
28p |
年表 政権の内部対立から東西決戦へ |
33p |
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秀頼様に害意なしと誓われよ! 恩顧筆頭の去就が流れを決めた ◆福島正則 |
江宮隆之 |
34p |
勇戦と恐るべき調略…名軍師の息子はなぜ「親家康」に徹したのか ◆黒田長政 |
渡邊大門 |
38p |
ビジュアル3 東西拮抗! かくして日本は二つに割れた |
42p |
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「奥の自害、田辺の籠城…三成、許さぬ!」狂おしい憤怒を抱いて ◆細川忠興 |
秋月達郎 |
44p |
家康殿でなければ治まらぬ…作事普請の名人による最高傑作とは ◆藤堂高虎 |
橋場日月 |
48p |
ビジュアル4 対立誘引、政権掌握…関ケ原への道筋 |
52p |
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東軍に与したそれぞれの事情 ◆加藤嘉明、浅野幸長、池田輝政、山内一豊 |
楠戸義昭 |
54p |
輝元、廣家、秀元、恵瓊…一門内部の対立が決戦を左右した ◆毛利一族 |
近衛龍春 |
58p |
コラム 心ならずも西軍に属した男たち |
63p |
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慶長五年九月十五日、美濃関ケ原…東軍の漢たち、かく戦えり |
工藤章興 |
64p |
明治霊異記 文豪百物語
狂歌篇 まずは、初めて来てくれた芥川くんから、お話し願うとしましょうか―― |
稲生傳兵衛 |
78p |
小憩―本日の役者たち |
84p |
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凶禍篇 しかし―― |
稲生傳兵衛 |
86p |
後日談―その後の文豪たち |
91p |
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キャッチャーはスパイだった 「大リーガー」モー・バーグの謎 第2回 撮影映像は空襲に使われたのか |
吉田一彦 |
94p |
我、六道を懼れず 真田昌幸 連戦記 立国篇 第30回 |
海道龍一朗 |
100p |
「歴史街道」伝言板 |
110p |
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BOOKS・CINEMA |
112p |
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この著者に注目! 高橋弘希 |
114p |
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家康、夏の陣に死す? 南宗寺の墓が意味するもの |
川上 浩 |
115p |
お江戸ぶらり散歩 あの日、あの時、この場所で 第20回 歌川広重、死す |
文・絵 堀口茉純 |
120p |
神秘の中に息づく微笑み 天上の聖域、チベット |
写真・文 松尾 純 |
126p |
歴史街道脇本陣 |
131p |
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歴史街道・ロマンへの扉 仁徳天皇陵古墳 |
林 宏樹 |
134p |
文人がこよなく愛した味と店 第9回 蓮玉庵・せいろそば 川口松太郎 |
木内 昇 |
136p |
四国百景 第10回 讃岐の遍路みち 六十六番札所から八十八番札所へ |
写真・文 藤田 建 |
141p |
歴史街道 とは
「いま、歴史がおもしろい」
歴史は過去の人物や出来事を取り上げるとはいえ、現代の人びとに役立たなければ意味がありません。また、歴史は本来、そんなに堅苦しく難しいものではなく、もっと身近で楽しいものであるはずです。そして何より、人間を知り、時代の流れを知る上で、歴史ほど有益な参考書はありません。そこで『歴史街道』は、現代からの視点で日本や外国の歴史を取り上げ、今を生きる私たちのために「活かせる歴史」「楽しい歴史」をビジュアルでカラフルな誌面とともに提供します。いわば、新しいタイプの歴史雑誌といえるでしょう。