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歴史街道 2015年12月号
今月号の読みどころ
昭和20年(1945)8月15日、玉音放送。「戦争は終わった」と誰もが思いました。ところが…。8月17日夜、千島列島北東端の島・占守(しゅむしゅ)島で新たな戦いが勃発します。ソ連軍の侵攻でした。日ソ中立条約を一方的に破ったソ連は、満洲、樺太に雪崩れ込み、さらに日本が戦争を止めたにもかかわらず、千島列島に襲いかかってきました。その狙いは北海道領有にあり、日本は分断の危機に直面したのです。この時、敢然と起ったのが、北方を守る陸海軍将兵でした。「断乎反撃、上陸軍を粉砕せよ」。戦車第十一連隊「士魂部隊」をはじめとする男たちは、帰郷し家族と再会する夢を措いて、無法なる敵に挑みました。死闘を演じた男たちの思いを探ります。
第二特集は「古代史最前線」です
第二特集は「古代史最前線」です
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百五十年前の大和守のバカヤロー |
黒鉄ヒロシ |
3p |
この人に会いたい vol.107 |
波瑠 |
7p |
総力特集 1945占守島の真実
総論 敵の無法に敢然として起つ! 日本を分断から救った男たちの誇り |
早坂 隆 |
16p |
ビジュアル1 不法侵攻を迎え撃った占守島の備え |
24p |
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北方の歴史とは? 千島、樺太の変遷がわかる六つのターニングポイント |
河合 敦 |
26p |
満洲、樺太、千島…ソ連軍の不法侵攻と、迎え撃つ日本軍の作戦 【前編】 |
中山隆志 |
30p |
「池田連隊はこれより敵中に突入せんとす」 戦車第十一連隊、鬼哭の死闘 |
大野 芳 |
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【前編】 八月十七日夜、敵上陸急襲! |
32p |
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【後編】 「攻撃、前進っ!」壮絶なる肉弾戦 |
37p |
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ビジュアル2 ソ連軍を水際に撃滅せよ! 「士魂部隊」の奮戦 |
42p |
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コラム 娘たちを守れ! 第九十一師団の計らい |
45p |
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満洲、樺太、千島…ソ連軍の不法侵攻と、迎え撃つ日本軍の作戦 【後編】 |
中山隆志 |
46p |
知られざる占守島国端崎の死闘 |
相原秀起 |
48p |
ソ連軍侵攻を決めたヤルタ密約と、ポツダム宣言後のスターリンの焦り |
吉田一彦 |
50p |
年表・ソ連の無法と日本の抗戦 |
55p |
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【特別インタビュー】 「突撃ヲ敢行セントス」火炎瓶を手に、通信兵たちの覚悟 |
白崎勇次郎 |
56p |
【特別インタビュー】 「橋頭堡をぶっつぶせ!」隼三機の反復攻撃を見守って |
岩瀬しげし(「禾」に「次」) |
59p |
【樺太秘話】 ソ連潜水艦が襲った、女性、子供、老人満載の疎開船三隻の悲劇 |
相原秀起 |
62p |
【樺太秘話】 「私は残ります」最後まで職務を全うし、命を散らせた乙女たち |
早坂 隆 |
65p |
「信じないのなら『HARAKIRI』をする!」捨て身の停戦交渉の末に |
長島 厚 |
68p |
古代史最前線 六つの謎を解く最新説とは 足立倫行
邪馬台国はどこか ―畿内説優勢ではあるが… |
78p |
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神武東征とは何か ―進む史実としての見直し |
80p |
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出雲とヤマトの関係 ―出雲の国譲りは本当か? |
82p |
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ビジュアル 海上から望む威容! 巨大前方後円墳の輝き |
84p |
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『古事記』は偽書か ―稗田阿礼は実在しない? |
86p |
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神功皇后は実在したか ―符合する皇后の存在 |
88p |
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聖徳太子はいなかった ―天皇の理想像の創出 |
90p |
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ここをチェック! 最前線を知るガイド |
92p |
読み物、連載ほか
真田信尹の諜報 「六文銭」を陰で支えた昌幸の弟 |
渡邊大門 |
116p |
黒豚、きびなご、芋焼酎… ばっかいじゃなか! 薩摩のおうちの定番料理 |
藻上 釉 |
136p |
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キャッチャーはスパイだった 「大リーガー」モー・バーグの謎 第3回 学業とメジャーリーグの両立 |
吉田一彦 |
94p |
我、六道を懼れず 真田昌幸 連戦記 立国篇 第31回 |
海道龍一朗 |
100p |
お江戸ぶらり散歩 あの日、あの時、この場所で 第21回 千住酒合戦 |
文・絵 堀口茉純 |
120p |
大自然と共に生きる アイヌの人々の暮らし |
126p |
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歴史街道・ロマンへの扉 吉田寺 |
林 宏樹 |
134p |
四国百景 第11回 丸亀城とその周辺 美しき「扇の勾配」の石垣 |
写真・文 藤田 建 |
141p |
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歴史街道インフォメーション |
75p |
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「歴史街道」伝言板 |
110p |
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BOOKS・CINEMA |
112p |
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この著者に注目! 岩田温 |
114p |
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歴史街道脇本陣 |
131p |
歴史街道 とは
「いま、歴史がおもしろい」
歴史は過去の人物や出来事を取り上げるとはいえ、現代の人びとに役立たなければ意味がありません。また、歴史は本来、そんなに堅苦しく難しいものではなく、もっと身近で楽しいものであるはずです。そして何より、人間を知り、時代の流れを知る上で、歴史ほど有益な参考書はありません。そこで『歴史街道』は、現代からの視点で日本や外国の歴史を取り上げ、今を生きる私たちのために「活かせる歴史」「楽しい歴史」をビジュアルでカラフルな誌面とともに提供します。いわば、新しいタイプの歴史雑誌といえるでしょう。