雑誌
歴史街道 2016年1月号
今月号の読みどころ
他人が危険に晒されたり、苦しんだりしているのを見て、「助けずにはいられない」と思う感情は、誰もが具えています。日本の先人たちはその感情に動かされ、多くの外国人にも手を差しのべました。和歌山県紀伊大島沖で沈没したトルコ軍艦エルトゥールル号の乗組員を、命がけで救出した地元の人々。ナチスに迫害されるユダヤ難民に、訓令に反してビザを発給した杉原千畝。朝鮮戦争の戦争孤児133人を、独力で育てた望月カズ…。もちろん日本人が助けられたことも多々あり、中でもイラン・イラク戦争の最中、テヘランに取り残された日本人をトルコの人々は、エルトゥールル号の恩返しと助けてくれました。そんな日本人と世界を繋ぐ10の話を紹介します。
第二特集は「江戸の年末年始」です。
第二特集は「江戸の年末年始」です。
公式サイト | ![]() |
---|
「人助け」の理由と、効用 |
黒鉄ヒロシ |
3p |
この人に会いたい vol.108 |
栗山千明 |
7p |
エルトゥールル号、杉原千畝…命の秘話
序論 他人を思いやる「忍びざるの心」を、日本人はなぜ発動できたのか |
童門冬二 |
14p |
ビジュアル1 「ありがとう」は国境を越えて…日本と世界を繋ぐ10の物語 |
18p |
|
特別インタビュー 映画「海難1890」で伝えたい、日本人の温かさと心意気 |
内野聖陽 |
20p |
「恩を返すのだ、トルコの誇りに懸けて」乗務員たちは決死の任務に志願した |
秋月達郎 |
22p |
特別インタビュー 絶望のテヘランから命がけで救ってくれた心を忘れない |
縣 直樹 |
30p |
「私はこの子たちの母親です」133人の孤児をたった独りで育て上げて |
江宮隆之 |
32p |
海外で日本の心を伝えた二人の女性 |
四條たか子 |
38p |
一国の国土基本図を作る大仕事! ギニアのために奮闘した測量チーム |
四條たか子 |
42p |
Another Story マチュピチュはなぜ、初の友好都市に大玉村を選んだのか |
48p |
|
「あなた方は帝国海軍のゲストです」敵を感泣させた海の男の振る舞い |
秋月達郎 |
50p |
ビジュアル2 百年前の先輩・工藤艦長の足跡を辿って…米沢興譲館高等学校 |
56p |
|
Another Story 子供たちをロシアの親許へ! 陽明丸、出航す |
58p |
|
訓令か、目の前の命か…職を失う覚悟で、なぜビザ発給を決断したのか |
浅倉卓弥 |
60p |
真の国益を問うた外交官・杉原千畝の実像を正しく後世に伝えるために |
渡辺勝正 |
66p |
Another Story 杉原に続け! 「命のビザ」を繋いだ男たち |
68p |
|
「親愛なる日本へ、今度は私たちが…」世界から被災地に届いた真心と祈り |
70p |
今とはどこが違っていた? 江戸の年末年始
大掃除の後、胴上げ? 初詣ではなく恵方参り? Q&A 江戸っ子の年末年始 |
河合 敦 |
78p |
遊んでみよう! 「武芸達人双六」 |
86p |
|
七福神めぐり、初午、川開き、月見、菊見、酉の市 江戸は年中行事が目白押し |
河合 敦 |
88p |
|
||
キャッチャーはスパイだった 「大リーガー」モー・バーグの謎 第4回 OSSの一員として |
吉田一彦 |
94p |
我、六道を懼れず 真田昌幸 連戦記 立国篇 第32回 |
海道龍一朗 |
100p |
「歴史街道」伝言板 |
110p |
|
BOOKS・CINEMA |
112p |
|
この著者に注目! 関幸彦 |
114p |
|
「大阪をつくった男」五代友厚のビジョン 斜陽の街を経済の中心地へと変えるために |
小前 亮 |
116p |
お江戸ぶらり散歩 あの日、あの時、この場所で 第22回 富士山噴火 |
文・絵 堀口茉純 |
122p |
「歴史談義」を酒の肴に… 居酒屋真田丸に今夜も歴史好きが集う |
127p |
|
歴史街道脇本陣 |
131p |
|
歴史街道・ロマンへの扉 神戸 |
林 宏樹 |
134p |
新年号読者プレゼント |
136p |
|
四国百景 最終回 金刀比羅宮 篤い信仰に支えられて |
写真・文 藤田 建 |
141p |
歴史街道 とは
「いま、歴史がおもしろい」
歴史は過去の人物や出来事を取り上げるとはいえ、現代の人びとに役立たなければ意味がありません。また、歴史は本来、そんなに堅苦しく難しいものではなく、もっと身近で楽しいものであるはずです。そして何より、人間を知り、時代の流れを知る上で、歴史ほど有益な参考書はありません。そこで『歴史街道』は、現代からの視点で日本や外国の歴史を取り上げ、今を生きる私たちのために「活かせる歴史」「楽しい歴史」をビジュアルでカラフルな誌面とともに提供します。いわば、新しいタイプの歴史雑誌といえるでしょう。