雑誌
歴史街道 2016年6月号
今月号の読みどころ
「安心してください。私がずっとついています」。戦闘機隊の指揮官にとって、護衛役の二番機が、そう言ってくれる凄腕パイロットであることほど、心強いものはありません。その典型例が、武藤金義でした。
撃墜王と称される坂井三郎、岩本徹三らに匹敵する戦歴と実力を備え、時に単機で敵十二機に空戦を挑んで勝利し、「空の宮本武蔵」という異名で呼ばれながらも、自らの撃墜数を競うことをせず、常に隊長の信頼に応え、同僚の不安を除き、部隊の作戦成功に尽力した男。坂井三郎が戦後、「最も強靭な戦闘機乗り」「グレートエース」と称えた空戦の達人・武藤が抱いていた誇りと人間味あふれる人柄、その生き方に、初公開写真をふんだんにまじえて迫ります。
第二特集は「戦国 真田の忍び」です。
撃墜王と称される坂井三郎、岩本徹三らに匹敵する戦歴と実力を備え、時に単機で敵十二機に空戦を挑んで勝利し、「空の宮本武蔵」という異名で呼ばれながらも、自らの撃墜数を競うことをせず、常に隊長の信頼に応え、同僚の不安を除き、部隊の作戦成功に尽力した男。坂井三郎が戦後、「最も強靭な戦闘機乗り」「グレートエース」と称えた空戦の達人・武藤が抱いていた誇りと人間味あふれる人柄、その生き方に、初公開写真をふんだんにまじえて迫ります。
第二特集は「戦国 真田の忍び」です。
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空飛ぶ剣豪 |
黒鉄ヒロシ |
3p |
この人に会いたい vol.113 |
山本舞香 |
7p |
空の宮本武蔵 武藤金義
総論 隊長、お任せください…史上最強の二番機を務めた「空戦職人」の誇り |
戸高一成 |
14p |
ビジュアル1 十二機に単機で挑む! 厚木上空の決闘 |
20p |
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ビジュアル2 中国戦線、ラバウル、本土防空…空の武蔵、かく戦えり |
22p |
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ビジュアル3 「撃墜 3人のパイロット」が描く武藤と家族 |
24p |
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飛将軍に勝った初陣、敵編隊全機撃墜…苦労と努力を重ねた青春の日々 |
江宮隆之 |
26p |
ビジュアル4 九六、零戦、紫電改…武藤の愛機 |
31p |
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ガ島攻撃、ウェーク島防衛…「戦闘行動調書」に見る二五二空時代 |
32p |
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ビジュアル5 在りし日の横須賀海軍航空隊 |
36p |
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F6F邀撃と機動部隊攻撃命令…左胸に掌をあて、硫黄島の死闘に臨む |
秋月達郎 |
38p |
「わずらわしさも楽しみだよ」妻への手紙が覗かせる夫の顔、父親の顔 |
四條たか子 |
43p |
初公開! 秘蔵写真が語る愛すべき素顔 |
48p |
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厚木上空に武蔵、見参! 敵十二機を単機紫電改で圧倒した技量の冴え |
松田十刻 |
52p |
激闘の航跡…武藤金義人生年表 |
57p |
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頭脳をフルに使い、機転を利かせ一撃…凡人と「超エース」の違いとは |
服部省吾 |
58p |
特別インタビュー 「敵機発見」は必ず一番…偉ぶらず、真摯に接してくれた武藤さんの思い出 |
神吉彌彦 |
62p |
特別インタビュー 「家族の誇り」だった伯父、卑怯を許さなかった父が伝えてくれたこと |
武藤光一 |
66p |
「望まれた以上は行きます」妻子と離れ、三四三空そして最後の戦場へ |
松田十刻 |
68p |
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特別グラビア |
松井玲奈 |
74p |
戦国 真田の忍び
なぜ真田=忍者? 伊賀・甲賀との違いは? Q&A真田忍び |
清水 昇 |
80p |
大河ドラマ「真田丸」特別インタビュー 対等に意見を言いつつ、命がけで昌幸を守る…出浦昌相を演じて |
寺島 進 |
84p |
ビジュアル 真田の忍びといえば…真田十勇士、見参! |
86p |
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出浦、横谷、唐沢…真田三代の計略に生きた忍者列伝 |
清水 昇 |
88p |
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ドゥーリトル日本空襲の内幕 第3回 日米双方の誤算 |
吉田一彦 |
94p |
我、六道を懼れず 真田昌幸 連戦記 6年の連載を終えて |
海道龍一朗 |
100p |
「歴史街道」伝言板 |
110p |
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BOOKS・CINEMA |
112p |
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この著者に注目! おかざき真里 |
114p |
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井上和彦がゆくガダルカナル 第1回 激戦の島に残る日本軍将兵の足跡 |
井上和彦 |
116p |
東海か、大和か、九州か… 狗奴国の所在地から邪馬台国を探る |
足立倫行 |
122p |
地中海の「飛地」を訪ねて 「スペインの中のイギリス」と「モロッコの中のスペイン」 |
田中次郎 |
126p |
歴史街道脇本陣 |
131p |
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歴史街道・ロマンへの扉 |
林 宏樹 |
134p |
ヨーロッパ「ビール」紀行 ドイツ/ベルリン |
藻上 釉 |
136p |
安芸折々 |
写真・文 松尾 純 |
141p |
歴史街道 とは
「いま、歴史がおもしろい」
歴史は過去の人物や出来事を取り上げるとはいえ、現代の人びとに役立たなければ意味がありません。また、歴史は本来、そんなに堅苦しく難しいものではなく、もっと身近で楽しいものであるはずです。そして何より、人間を知り、時代の流れを知る上で、歴史ほど有益な参考書はありません。そこで『歴史街道』は、現代からの視点で日本や外国の歴史を取り上げ、今を生きる私たちのために「活かせる歴史」「楽しい歴史」をビジュアルでカラフルな誌面とともに提供します。いわば、新しいタイプの歴史雑誌といえるでしょう。