歴史街道
発売日
2016年9月6日
税込価格
693円
(本体価格630円)
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歴史街道 2016年10月号

今月号の読みどころ

「わしは起つ。起って内府(家康)を討つ。これは上様と公儀(豊臣政権)を守るための、義の戦ぞ」「どうあっても起つというか…」。慶長5年(1600)7月、徳川家康打倒を掲げ、石田三成が挙兵、勝算は薄いと知りながら、大谷吉継は盟友に命を託すことを決断します。一方、三成挙兵の報せを受けた真田家では……。「内府殿にお味方することこそ義」「いや兄上、天下を窺う内府を認めるは、私の義にもとります」。家康か、三成かで意見の割れる信幸、信繁兄弟に父・昌幸が告げます。「わしは、わしの戦をする」。かくしてそれぞれの立場と思いに拠って、彼らは決戦に臨みました。関ケ原に臨んだ石田三成、大谷吉継、そして彼らに共鳴する真田信繁を軸に、信じるものに命運を賭した男たちを描きます。

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今月号の目次
関ケ原の不正義に学ぶ
黒鉄ヒロシ
3p
この人に会いたい
vol.117
大島優子
7p
総力特集 関ケ原と真田信繁 信じるもののために
総論 何のために起つのか? それぞれの信じる「道義」を貫いた男たち
童門冬二
14p
特別インタビュー 「この人に味方してあげたい」と思わせる三成の愛すべき真っ直ぐさ
山本耕史
20p
ビジュアル1 決戦の朝、笹尾山より布陣を望む

24p
ビジュアル2 なぜ戦ったのか? 関ケ原までの七つの転機

26p
特別インタビュー 友情のためにすべてを擲って起つ…そんな刑部の姿は男として痺れます
片岡愛之助
28p
三成はなぜ隠居した? 家康の上杉討伐の真意は? Q&A関ケ原前夜
小和田哲男
30p
家康の監視は我らの務め…「直江状」で天下に問うた謙信以来の義とは
橋場日月
34p
コラム1 討伐軍諸将、それぞれの思い

39p
「どうあっても起つのか」懊悩の末に吉継、至忠を貫く友に応える
工藤章興
40p
コラム2 主君のために…左近と石田家臣団

45p
それぞれの義に従え! 犬伏に集った真田父子、三者三様の道をゆく
江宮隆之
46p
コラム3 徳川方で戦った、もう一人の真田

51p
時こそ唯一絶対の有利…冴える昌幸の采配、信繁は秀忠本隊へ突撃す
海道龍一朗
52p
「殿下の言葉を試す」「生ある限り志を遂げん」決戦に臨んだ男たち
近衛龍春
58p
特別インタビュー 御屋形様の遺志を継ぐ…演じる中で気づいた昌幸が拠り所としたもの
草刈正雄
66p



歴史街道インフォメーション

72p
AKB48と学ぶ! 四十七都道府県 この偉人を知っている?
第三回 北海道・東北〈前編〉
河合敦×太田奈緒
78p
心ひそかに…松下幸之助、ふるさと和歌山への想い
坂本慎一
82p
会津藩の矜持と誠意 松平容保はなぜ、京都守護職就任を決断したのか
伊東成郎
87p
ヨーロッパ大空襲 「無差別戦略爆撃」の真実
第1回 一般市民を爆撃せよ
吉田一彦
92p
短期連載小説 関ケ原の丑三ツ
後篇
浅倉卓弥
100p
「歴史街道」伝言板

110p
BOOKS・CINEMA

112p
この著者に注目!
月村了衛

114p
日本遺産認定の文化財
横須賀市の走水低砲台を訪ねて
野内秀明
116p
世界で出会った「日本人の魂」~取材紀行から~
第2回 モンゴル
早坂隆
122p
長生きの秘訣は腸内細菌?
メチニコフ博士、ヨーグルトの可能性に出会う

126p
歴史街道脇本陣

131p
歴史街道・ロマンへの扉
岸和田市
林宏樹
134p
しゃり、ふわっ!
谷中で見つけた「昔ながら」のかき氷

136p
安芸折々
第9回 とびしま海道
写真・文 松尾純
141p

歴史街道 とは

「いま、歴史がおもしろい」
 歴史は過去の人物や出来事を取り上げるとはいえ、現代の人びとに役立たなければ意味がありません。また、歴史は本来、そんなに堅苦しく難しいものではなく、もっと身近で楽しいものであるはずです。そして何より、人間を知り、時代の流れを知る上で、歴史ほど有益な参考書はありません。そこで『歴史街道』は、現代からの視点で日本や外国の歴史を取り上げ、今を生きる私たちのために「活かせる歴史」「楽しい歴史」をビジュアルでカラフルな誌面とともに提供します。いわば、新しいタイプの歴史雑誌といえるでしょう。