雑誌
歴史街道 2018年3月号
今月号の読みどころ
戦国最強とも謳われる軍団を率いた義久・義弘・歳久・家久の島津四兄弟。九州統一へと邁進する彼らの前に立ちはだかったのが、九州探題・六カ国守護として九州北部に覇を唱えた大友宗麟であり、その大友氏から自立して急速に勢力を拡大し、「五州二島の太守」といわれた龍造寺隆信でした。この三者鼎立の状態はまさに、「九州三国志」と言えます。
数々の激戦を経て、戦乱の時代が終わった時、島津・大友・龍造寺3家の明暗ははっきりと分かれました。島津家が大藩の藩主となった一方、大友家は大名家としては残らず、龍造寺家は家臣だった鍋島家に実権を奪われます。この違いは、いったい、どこに起因するものだったのか。
多々良浜の戦い、今山の戦い、耳川の戦い、沖田畷の戦いを歴史作家が描くとともに、各家の組織的特徴の分析もしながら、興亡の軌跡を辿ります。
数々の激戦を経て、戦乱の時代が終わった時、島津・大友・龍造寺3家の明暗ははっきりと分かれました。島津家が大藩の藩主となった一方、大友家は大名家としては残らず、龍造寺家は家臣だった鍋島家に実権を奪われます。この違いは、いったい、どこに起因するものだったのか。
多々良浜の戦い、今山の戦い、耳川の戦い、沖田畷の戦いを歴史作家が描くとともに、各家の組織的特徴の分析もしながら、興亡の軌跡を辿ります。
公式サイト | ![]() |
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『三国志』と『平家物語』 |
黒鉄ヒロシ |
3p |
この人に会いたい vol.134 |
染谷将太 |
7p |
特集1 島津・大友・龍造寺 戦国九州三国志 明暗を分けたもの
総論 三家それぞれの興亡から見えてくるもの |
安部龍太郎 |
14p |
ビジュアル1 ひと目でわかる「九州三国志」 |
22p |
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家臣団・領国支配の体制から「組織力」を分析 |
橋場日月 |
24p |
【多々良浜の戦い】 「宗麟の強き願い」が、毛利の野望を食い止めた |
吉川永青 |
34p |
コラム1 長崎はイエズス会の領地だった!? |
39p |
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【今山の戦い】 六万対五千からの大逆転、「第三の勢力」となった龍造寺 |
矢野 隆 |
40p |
【耳川の戦い】 そのとき、「六国の太守」宗麟の夢は潰えた |
片山洋一 |
45p |
ビジュアル2 島津が得意とした「釣り野伏」とは |
50p |
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【沖田畷の戦い】 「釣り野伏」炸裂! 肥前の熊、最期の日 |
天野純希 |
52p |
豊臣から徳川へ、鎬を削った三家はその後… |
渡邊大門 |
58p |
ビジュアル3 江戸時代まで続いた九州の戦国大名家 |
62p |
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コラム2 愛妻家でもあった猛将・島津義弘 |
64p |
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池田恒興、輝政、そして光政 姫路、岡山、鳥取を絆で治めた「西国将軍」 |
河合 敦 |
65p |
「動物」と「歴史」の意外な関係 第四回 犬(前編) |
菅井友香 仁科邦男 |
72p |
世界で評価された島津斉彬の「集成館事業」 |
藤原友哉 |
78p |
特集2 「黒船来航」の裏事情 アメリカの真の狙いとは? 日本の弱腰外交は本当か?
捕鯨船のためではなかった! 知られざる「日本開国計画」 |
渡辺惣樹 |
82p |
ビジュアル ペリー提督、約二百二十日の大航海 |
88p |
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欧米の「帝国主義」が日本にやってきた日 |
玉木俊明 |
90p |
阿部正弘、岩瀬忠震… 身分の隔たりなく、一丸で国難にあたった男たち |
町田明広 |
94p |
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連載小説 果てなき図面 帝国ホテル建築物語 第15回 竣工の章 |
植松三十里 |
100p |
「歴史街道」伝言板 |
110p |
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BOOKS・CINEMA |
112p |
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この著者に注目! 工藤隆 |
114p |
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世界的アーティストが語る「日本文化の底力」 第1回 創造力と編集力が生んだ「明治の輝き」 |
舘鼻則孝 |
115p |
特別企画 知っているようで知らない「空海」 【年表】さまざまな顔を持つ巨人の生涯 |
122p |
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特別企画 知っているようで知らない「空海」 【インタビュー】「すべてを許し、受け容れる力」を持った天才 |
夢枕 獏 |
124p |
年間購読のご案内 |
131p |
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歴史街道脇本陣 |
133p |
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歴史街道・ロマンへの扉 飛鳥宮跡 |
林 宏樹 |
136p |
女子高生女優・北村優衣がゆく! 老舗の「味」と「歴史」を体験レポート 第12回 舟和 |
138p |
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次号予告! |
142p |
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満州国の面影 第2回 大陸へ渡った若者たち |
写真・文 鶴崎 燃 |
143p |
歴史街道 とは
「いま、歴史がおもしろい」
歴史は過去の人物や出来事を取り上げるとはいえ、現代の人びとに役立たなければ意味がありません。また、歴史は本来、そんなに堅苦しく難しいものではなく、もっと身近で楽しいものであるはずです。そして何より、人間を知り、時代の流れを知る上で、歴史ほど有益な参考書はありません。そこで『歴史街道』は、現代からの視点で日本や外国の歴史を取り上げ、今を生きる私たちのために「活かせる歴史」「楽しい歴史」をビジュアルでカラフルな誌面とともに提供します。いわば、新しいタイプの歴史雑誌といえるでしょう。