雑誌
歴史街道 2019年8月号
今月号の読みどころ
「無用の長物」と批判されることもある戦艦大和。そして、「防御の弱さから死者を多数出した」と指摘される零戦。どちらも、そうしたマイナスの評価がある一方で、日本人の琴線に触れるのはなぜか――。それは、もたざる国である日本が、何とか西洋列強に対抗しようと、涙ぐましい努力の末に完成させたものだからではないでしょうか。
そしてさらには、当時の水準からしても、大和と零戦が世界に誇るべき傑作だからでしょう。本特集では、戦艦大和と零戦の開発に携わった人々、そしてそれを戦場で活用しようとした人々の想いに迫ることで、二つの兵器が日本人にとって何だったかを明らかにしていきます。
特集2は、「山陰の雄・尼子一族」です。一代にして「十一洲の太守」となった経久に始まり、瞬く間に隆盛し、滅亡してしまった尼子氏を紹介しています。
特別企画は、「『江戸見物四日めぐり』を体験!」です。江戸時代後期につくられた、一枚ものの江戸案内パンフレットをもとに歴史散歩。
単発企画として、子供や孫に勧めたい“夏休みに読みたい”歴史本を紹介しています。
そしてさらには、当時の水準からしても、大和と零戦が世界に誇るべき傑作だからでしょう。本特集では、戦艦大和と零戦の開発に携わった人々、そしてそれを戦場で活用しようとした人々の想いに迫ることで、二つの兵器が日本人にとって何だったかを明らかにしていきます。
特集2は、「山陰の雄・尼子一族」です。一代にして「十一洲の太守」となった経久に始まり、瞬く間に隆盛し、滅亡してしまった尼子氏を紹介しています。
特別企画は、「『江戸見物四日めぐり』を体験!」です。江戸時代後期につくられた、一枚ものの江戸案内パンフレットをもとに歴史散歩。
単発企画として、子供や孫に勧めたい“夏休みに読みたい”歴史本を紹介しています。
公式サイト | ![]() |
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大和と零戦の正体 |
黒鉄ヒロシ |
3p |
この人に会いたい vol.151 |
菅田将暉 |
7p |
特集1 戦艦大和と零戦 日本人は何を託したのか
【総論】 「史上最大の戦艦」と「万能の戦闘機」が語るものとは |
戸高一成 |
14p |
ビジュアル1 解剖図でよくわかる! (1)戦艦大和 |
22p |
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ビジュアル2 解剖図でよくわかる! (2)零戦 |
24p |
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戦艦大和【開発秘話】 交錯する男たちの想い――史上最大への挑戦 |
前間孝則 |
26p |
零戦【開発秘話】 技術者たちの誇りが不可能を可能にした |
森史 朗 |
32p |
零戦【激闘の軌跡】 (1)中国戦線、真珠湾攻撃、南方作戦…栄光の日々 |
松田十刻 |
38p |
零戦【激闘の軌跡】 (2)物量で勝る米軍の反撃…それでも、戦い続けたエースたち |
松田十刻 |
44p |
戦艦大和【激闘の軌跡】 (1)レイテ沖海戦…圧巻の操艦で雷撃を回避、そして謎の反転 |
秋月達郎 |
50p |
戦艦大和【激闘の軌跡】 (2)天一号作戦…沖縄を救うため、一命を賭した男たち |
秋月達郎 |
57p |
特別インタビュー 零戦を引き連れた大和が…国民の期待を一身に背負って |
童門冬二 |
65p |
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日本海軍の夢の跡――軍港の町・佐世保を訪ねて |
70p |
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特別グラビア |
清野菜名 |
73p |
3つのポイントから読み解く「イギリスの本質」 |
宇山卓栄 |
77p |
特集2 山陰の雄・尼子一族 その盛衰が語るもの
【総論】なぜ経久で栄え、義久で滅亡したのか |
藤岡大拙 |
84p |
ビジュアル 月山富田城を歩く |
91p |
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富田城奪還、出雲統一…経久の神算鬼謀 |
高橋直樹 |
92p |
インタビュ― 滅びの美学が「十勇士」を生んだ |
諸田玲子 |
98p |
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連載小説 月と日の后 第十六回 初花の章 |
冲方 丁 |
104p |
「歴史街道」伝言板 |
110p |
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BOOKS・CINEMA |
112p |
|
この著者に注目! 大村大次郎 |
114p |
|
『枕草子』から秀吉・家康まで 「かき氷」にも長い歴史がありまして… |
小池隆介 |
116p |
特別企画 「江戸見物 四日めぐり」を体験! |
119p |
|
子供や孫にすすめたい「歴史小説&マンガ」24 |
細谷正充 |
128p |
日本全国ざんねんな妖怪図鑑 |
奈落一騎 |
134p |
年間購読のご案内 |
139p |
|
歴史街道・ロマンへの扉 彦根・河原町芹町地区 |
林 宏樹 |
140p |
次号予告! |
142p |
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歴史街道脇本陣 |
143p |
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〈城紀行〉戦国の風 最終回 坂本城◎湖水眠る光秀の夢 |
写真・文 畠中和久 |
146p |
歴史街道 とは
「いま、歴史がおもしろい」
歴史は過去の人物や出来事を取り上げるとはいえ、現代の人びとに役立たなければ意味がありません。また、歴史は本来、そんなに堅苦しく難しいものではなく、もっと身近で楽しいものであるはずです。そして何より、人間を知り、時代の流れを知る上で、歴史ほど有益な参考書はありません。そこで『歴史街道』は、現代からの視点で日本や外国の歴史を取り上げ、今を生きる私たちのために「活かせる歴史」「楽しい歴史」をビジュアルでカラフルな誌面とともに提供します。いわば、新しいタイプの歴史雑誌といえるでしょう。