雑誌
歴史街道 2021年9月号
今月号の読みどころ
今月の特集1は、〈日中戦争・失敗の本質〉です。
戦前における東京オリンピックの中止、そして日米開戦――。これらは、日中戦争の泥沼化がもたらしたものといえます。なぜ、戦火の拡大を止められなかったのか。両国の衝突を生んだ構図、和平に奔走した男たち、日本軍の戦略的な問題点……。多様な視点から、「失敗の本質」に迫ります。
特集2は、〈荒木村重◎信長に叛いた男〉です。
有力国人・池田氏に仕える身分から、摂津国を支配下に置き、織田信長の重臣としての地位を占めるまでになった荒木村重。しかし天正六年(1578)、反旗を翻しました。村重の武将としての力量はいかなるものだったのか。そして、信長に叛いた理由とは――。
特別企画は、〈幕末、海を渡ったサムライたち〉です。
慶応三年(1867)、渋沢栄一は徳川慶喜の弟・昭武の随行員として、パリ万博を訪れました。だが幕末に海を渡ったのは、渋沢だけではありません。幕府の使節団、薩長の留学生、そして密航……。わずかなチャンスをものにした男たちは、海外で得た経験を活かし、日本の近代化に大きく寄与したのです。
戦前における東京オリンピックの中止、そして日米開戦――。これらは、日中戦争の泥沼化がもたらしたものといえます。なぜ、戦火の拡大を止められなかったのか。両国の衝突を生んだ構図、和平に奔走した男たち、日本軍の戦略的な問題点……。多様な視点から、「失敗の本質」に迫ります。
特集2は、〈荒木村重◎信長に叛いた男〉です。
有力国人・池田氏に仕える身分から、摂津国を支配下に置き、織田信長の重臣としての地位を占めるまでになった荒木村重。しかし天正六年(1578)、反旗を翻しました。村重の武将としての力量はいかなるものだったのか。そして、信長に叛いた理由とは――。
特別企画は、〈幕末、海を渡ったサムライたち〉です。
慶応三年(1867)、渋沢栄一は徳川慶喜の弟・昭武の随行員として、パリ万博を訪れました。だが幕末に海を渡ったのは、渋沢だけではありません。幕府の使節団、薩長の留学生、そして密航……。わずかなチャンスをものにした男たちは、海外で得た経験を活かし、日本の近代化に大きく寄与したのです。
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知足奄奄 |
黒鉄ヒロシ |
3p |
この人に会いたい vol.174 |
吉岡里帆 |
7p |
特集1 日中戦争・失敗の本質 最新研究×いま学ぶべきこと
【総論】 盧溝橋事件から日米開戦へ――どこで何を誤ったのか |
井上寿一 |
14p |
両国の衝突をもたらした「構図」と「問題の根源」 |
岡本隆司 |
22p |
ドキュメント 世界大戦へとつながっていった「中国戦線」 |
平塚柾緒 |
28p |
戦争を拡大させてはならない! 参謀本部次長・多田駿の孤独なる闘い |
岩井秀一郎 |
36p |
汪兆銘工作、桐工作…和平に奔走した陸軍軍人・今井武夫の信念 |
広中一成 |
42p |
【徹底分析】 「戦略」から読み解く泥沼化の真相 |
大木 毅 |
48p |
特集2 荒木村重 信長に叛いた男
「愚か者」「卑怯者」の人物像は本当か |
天野忠幸 |
102p |
本能寺の変勃発! 「汚名を返上してはならぬ男」の選択 |
上田秀人 |
108p |
コラム その後の「荒木家の人々」 |
114p |
特別企画
渋沢栄一だけじゃない! 幕末、海を渡ったサムライたち |
連載・読み物
コイン&メダルにまつわる歴史の表と裏 第2話 昭和天皇 |
56p |
|
水、納豆、野菜…江戸に花開いた“宅配ビジネス” |
安藤優一郎 |
58p |
?ヤタガラスの末裔”といわれた賀茂氏の謎に迫る |
古川順弘 |
62p |
知ってるようで知らない「スエズ運河」の歴史 |
祝田秀全 |
66p |
連載 万、已むを得ず 第2回 |
幸田真音 |
82p |
歴史街道伝言板 |
90p |
|
BOOKS・CINEMA |
92p |
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この著者に注目! 佐藤信弥 |
94p |
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連作読切小説 戦国武将×四十七都道府県 第25回 前田利常×石川県「猿千代の鼻毛」 |
今村翔吾 |
96p |
若くして散った?南朝の貴公子”北畠顕家の真実 |
亀田俊和 |
116p |
ふるさとの先人×SDGs~嚶鳴だより 第11回 「サムライ商会」を創った男~野村洋三~ |
122p |
|
年間購読のご案内 |
125p |
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次号予告! |
126p |
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歴史街道脇本陣 |
127p |
|
歴史とともに味わう世界の城 最終回 クロンボー城 |
島崎 晋 |
130p |
歴史街道 とは
「いま、歴史がおもしろい」
歴史は過去の人物や出来事を取り上げるとはいえ、現代の人びとに役立たなければ意味がありません。また、歴史は本来、そんなに堅苦しく難しいものではなく、もっと身近で楽しいものであるはずです。そして何より、人間を知り、時代の流れを知る上で、歴史ほど有益な参考書はありません。そこで『歴史街道』は、現代からの視点で日本や外国の歴史を取り上げ、今を生きる私たちのために「活かせる歴史」「楽しい歴史」をビジュアルでカラフルな誌面とともに提供します。いわば、新しいタイプの歴史雑誌といえるでしょう。