編集部から [PHPスペシャル 2013年3月号]

時折、無性に寂しくなるときがあります。結構しあわせで、何が不足しているわけでもないのですが……。そんな日は、ついお酒や踊りでまぎらわしたり。でもこうした日があるからこそ、心が詩詞を求め、人生が濃淡を増しもっとキレイになる。そういうのも悪くない、ですね。(新)

ひとり、という言葉の持つ詩情に憧れます。「僕はひとりで 夜がひろがる」(立原道造)や「ひとりぼっちのあなたに」(寺山修司)など、ひとりをうたう言葉には、独特の力がある。その淋しさも、切ない感じも、心もとなさも、豊かさも、自由も、かけがえのないものに思えます。(千)

今回の取材で印象的だったのは「生徒には自分が失敗したことは早めに教えたいし、自分で幸せになれるような力を嫁入り道具として渡して卒業させたい」という漆先生の言葉。自分の失敗はつい隠したくなりますが、他人のためにその経験を生かせる人になりたいと感じました。(花)