雑誌
歴史街道 2008年3月号
今月号の読みどころ
「家康に過ぎたるものが二つあり。唐の頭に本多平八」。敵からもそう謳われた徳川軍団随一の武辺者・本多平八郎忠勝。鹿角の兜、漆黒の鎧を身にまとって、愛用の槍「蜻蛉切」を手に戦場に臨み、主君のためであれば、どんな大敵にも挑みました。その武勇を信長も秀吉も認めた人物ですが、忠勝は単なる猪武者ではなく、家康顔負けの智謀を働かせる一面もありました。忠義を通し、武辺者として生きた男の軌跡を爽やかに描きます。第二特集は「大正を騒がせたあの事件の裏側」です。
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徳川にホンダ、戦時にヘイハチ、死中にタダカツ |
黒鉄ヒロシ |
3p |
この人に会いたい vol.14 京野ことみ |
7p |
【総力特集】 家康に過ぎたる男 本多平八郎忠勝 「無双の勇士」が貫いたもの
総論 「その働き比類なし」三人の天下人が認めた武辺者の魅力 |
童門冬二 |
14p |
ビジュアル1 八万の秀吉軍を眼前に、単騎挑発! |
20p |
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ビジュアル2 敵を震え上がらせた黒ずくめの甲冑と蜻蛉切 |
22p |
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運命の桶狭間、若き松平元康の側に末恐ろしき少年あり |
永岡慶之助 |
24p |
コラム1 本多の家紋「立葵」へのこだわり |
29p |
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「あの鹿角の兜は本多!」掛川城攻め、姉川で敵を怯ませた戦ぶり |
江宮隆之 |
30p |
「死中にこそ活あり」蜻蛉切を手に最強武田軍団の陣を強行突破 |
海道龍一朗 |
34p |
コラム2 長篠の勝利を導いたその智略 |
39p |
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ビジュアル3 武田軍団との激闘十四年 |
40p |
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「まこと天下の勇士ぞ!」僅か五百の手勢で秀吉軍八万に挑む |
工藤章興 |
42p |
コラム3 秀吉の籠絡にも全く動ぜず |
47p |
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ビジュアル4 秀吉と直接対決! 小牧・長久手の軌跡 |
48p |
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天下分け目の関ケ原、歴戦の東軍諸将を束ねてのけた軍監の手際 |
野村敏雄 |
50p |
コラム4 家を守った長男、神になった次男 |
55p |
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家康を支えた「徳川四天王」 |
56p |
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ビジュアル5 忠勝が槍を交えた猛将たち |
58p |
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「婿どのへの一分が立たぬ」義理のためには家康との合戦も辞さず |
八尋舜右 |
60p |
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谷沢永一の「日本史ヤミ鍋」 七九 厩戸豊聡耳皇子という名の由来 |
谷沢永一 |
66p |
号外が語りかける明治・大正・昭和 |
羽島知之 |
68p |
グラフィティ にっぽんの剣豪 78 神後伊豆守 |
本山賢司 |
74p |
【特集】 シーメンス事件、原敬暗殺、甘粕事件… 大正を騒がせたあの事件の裏側
「一本の外電」の裏には薩長藩閥の確執があった |
楠木誠一郎 |
78p |
平民宰相の命を奪った凶変の背後に潜むもの |
松田十刻 |
82p |
浪漫とデモクラシーの時代に起きた「怪事件」の数々 |
86p |
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大杉栄殺害の真の実行犯と、その黒幕は誰なのか |
太田尚樹 |
88p |
コラム 「一枚の風刺画」が語るもの |
92p |
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大和ミュージアム館長が語る日本海軍士官の証言 第二回 大井篤 節を曲げぬ海軍士官の一典型 |
戸高一成 |
94p |
連載小説 利休にたずねよ 第二十一回 もうひとりの女 |
山本兼一 |
100p |
「歴史街道」伝言板 |
110p |
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BOOKS・CINEMA |
112p |
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この著者に注目! 五十嵐貴久 |
114p |
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日本を変えた古代史10大事件 第五回 継体天皇の登場は「王朝交替」だったのか |
関裕二 |
115p |
まだまだある戦国合戦の“意外な”事情 関ケ原と石山戦争の真相 |
河合敦 |
122p |
歴史街道クイズ 「戦国検定!」 |
126p |
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映画「明日への遺言」が描く戦争裁判秘話 陸軍中将・岡田資、もう一つの戦い |
128p |
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歴史街道・ロマンへの扉 豊岡・コウノトリ |
鶴田純也 |
134p |
江戸のスイーツを食べ歩く 第二回 浅草・満願堂 芋きん |
岸朝子(選) 逢坂剛(筆) |
136p |
日本ふるさと紀行 城下町を訪ねて 第一回 柳川・福岡県 |
佐々木悦久(写真) 七森武倫(文) |
141p |
歴史街道 とは
「いま、歴史がおもしろい」
歴史は過去の人物や出来事を取り上げるとはいえ、現代の人びとに役立たなければ意味がありません。また、歴史は本来、そんなに堅苦しく難しいものではなく、もっと身近で楽しいものであるはずです。そして何より、人間を知り、時代の流れを知る上で、歴史ほど有益な参考書はありません。そこで『歴史街道』は、現代からの視点で日本や外国の歴史を取り上げ、今を生きる私たちのために「活かせる歴史」「楽しい歴史」をビジュアルでカラフルな誌面とともに提供します。いわば、新しいタイプの歴史雑誌といえるでしょう。