雑誌
歴史街道 2008年11月号
今月号の読みどころ
「わしが御屋形様と仰いだのは、信玄公のみ。武田勢に恐れをなして、三方ケ原より遁走した家康が、この真田に何を言うか」。武田家滅亡後、徳川に味方した真田昌幸は、家康より沼田城を北条に譲るよう命ぜられ、猛然と反発。精強徳川軍を相手に一戦交えることを決意します。「たとえ敵が強大であろうと、傲慢な横車に屈するは、真田の武名が許さない。信玄公より受け継ぎしわが軍配、味わうがよい」。昌幸の不敵な自信、それは若い頃より名将信玄の薫陶を受け、信玄亡き後は勝頼を助けて武田の版図を広げた経験にありました。家康がついに勝てなかった真田昌幸の鬼謀と、己の軍略への矜持を描きます。
第二特集は大河ドラマでも人気の小松帯刀と坂本龍馬です。
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真田昌幸の番付 |
黒鉄ヒロシ |
3p |
この人に会いたい vol.22 |
玉木宏 |
7p |
総力特集 真田昌幸 「鬼謀」をもって大敵に挑む
[総論] 最強武田軍の誇りを胸に、大敵に挑んだ神算鬼謀の将 |
平山優 |
14p |
ビジュアル1 敵三万八千を三千で翻弄! 第二次上田合戦 |
20p |
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ビジュアル2 上信ニ州を押さえる真田の版図 |
22p |
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ビジュアル3 三強豪、相撃つ中で…天正壬午の乱 |
24p |
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「わが眼のごとき勇士」名将信玄の愛弟子として鍛えられた日々 |
八尋舜右 |
26p |
コラム1 信玄も舌を巻いた眼力 |
31p |
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凄まじき謀略! 父・幸隆譲りの手腕で上州の要衝・沼田を奪う |
中津文彦 |
32p |
コラム2 父・幸隆から真に受け継いだもの |
37p |
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勝頼死す…武田家滅亡に接し、一部将から「表裏比興」の謀将へ |
野村敏雄 |
38p |
コラム3 高坂と昌幸、君恩に報いた二人 |
43p |
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ビジュアル4 上野を席捲! 打倒北条の戦略 |
44p |
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上杉、北条、徳川…三つ巴の強国を手玉に取り、領土を死守す |
工藤章興 |
46p |
「存分に相手をしてくれる」徳川勢を粉砕した変幻自在の戦法 ◆第一次上田合戦 |
海道龍一郎 |
52p |
コラム4 城の備えはわが胸の内にあり |
57p |
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ビジュアル5 これぞ真田の戦! 第一次上田合戦 |
58p |
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「来てみよ秀忠!」三万八千の敵を相手に、武名天下に轟く ◆第二次上田合戦 |
永岡慶之助 |
60p |
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グラフィティ にっぽんの剣豪 86 高野佐三郎 |
本山賢司 |
66p |
昭和の香りを探して 都電荒川線ほのぼの散歩 |
68p |
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時の迷路―明治・大正・昭和篇7 博覧会 |
香川元太郎 |
74p |
特集 小松帯刀と坂本龍馬 「奇蹟」を呼んだ二つの個性
「目指すは近代国家」それぞれの師から学んだもの |
江坂彰 |
78p |
仇敵の両藩が手を結べば…薩長同盟への阿吽の呼吸 |
秋月達郎 |
82p |
負傷した龍馬への粋な計らい |
86p |
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大政奉還へ…龍馬の想いを胸に、慶喜へ決断を促す |
楠戸義昭 |
88p |
[コラム] 龍馬が参議の筆頭に挙げた人物 |
92p |
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大和ミュージアム館長が語る日本海軍士官の証言 第十回 小瀬本國雄 真珠湾から終戦当日まで飛び続けた艦爆乗り |
戸高一成 |
94p |
発掘から見えてきた江戸城◆「近世考古学」への招待 |
後藤宏樹 |
102p |
「歴史街道」伝言板 |
110p |
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BOOKS・CINEMA |
112p |
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この著者に注目! 田牧大和 |
114p |
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人物で語る日本近代史 第6回 明治の三太郎 日露戦争に挑んだ近代日本の「長男」たち |
中西輝政 |
115p |
谷沢永一の「日本史ヤミ鍋」 87 「澀江抽斎」の材源をめぐって |
谷沢永一 |
124p |
ビジネスマンのための戦国武将診断 |
伊東潤 |
127p |
歴史街道クイズ 「戦国検定!」 |
132p |
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歴史街道・ロマンへの扉 西本願寺 |
鶴田純也 |
134p |
江戸のスイーツを食べ歩く 第十回 浅草雷門・龍昇亭西むら 栗むし羊かん |
岸朝子(選) 逢坂剛(筆) |
136p |
日本ふるさと紀行 城下町を訪ねて 第九回 長崎県・平戸 |
中塚裕(写真)七森武倫(文) |
141p |
歴史街道 とは
「いま、歴史がおもしろい」
歴史は過去の人物や出来事を取り上げるとはいえ、現代の人びとに役立たなければ意味がありません。また、歴史は本来、そんなに堅苦しく難しいものではなく、もっと身近で楽しいものであるはずです。そして何より、人間を知り、時代の流れを知る上で、歴史ほど有益な参考書はありません。そこで『歴史街道』は、現代からの視点で日本や外国の歴史を取り上げ、今を生きる私たちのために「活かせる歴史」「楽しい歴史」をビジュアルでカラフルな誌面とともに提供します。いわば、新しいタイプの歴史雑誌といえるでしょう。