歴史街道
発売日
2008年10月6日
税込価格
628円
(本体価格571円)
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歴史街道 2008年11月号

今月号の読みどころ

「わしが御屋形様と仰いだのは、信玄公のみ。武田勢に恐れをなして、三方ケ原より遁走した家康が、この真田に何を言うか」。武田家滅亡後、徳川に味方した真田昌幸は、家康より沼田城を北条に譲るよう命ぜられ、猛然と反発。精強徳川軍を相手に一戦交えることを決意します。「たとえ敵が強大であろうと、傲慢な横車に屈するは、真田の武名が許さない。信玄公より受け継ぎしわが軍配、味わうがよい」。昌幸の不敵な自信、それは若い頃より名将信玄の薫陶を受け、信玄亡き後は勝頼を助けて武田の版図を広げた経験にありました。家康がついに勝てなかった真田昌幸の鬼謀と、己の軍略への矜持を描きます。
第二特集は大河ドラマでも人気の小松帯刀と坂本龍馬です。

公式サイト
今月号の目次
真田昌幸の番付
黒鉄ヒロシ
3p
この人に会いたい vol.22
玉木宏
7p
総力特集 真田昌幸 「鬼謀」をもって大敵に挑む
[総論]  最強武田軍の誇りを胸に、大敵に挑んだ神算鬼謀の将
平山優
14p
ビジュアル1
 敵三万八千を三千で翻弄! 第二次上田合戦

20p
ビジュアル2
 上信ニ州を押さえる真田の版図

22p
ビジュアル3
 三強豪、相撃つ中で…天正壬午の乱

24p
「わが眼のごとき勇士」名将信玄の愛弟子として鍛えられた日々
八尋舜右
26p
コラム1
 信玄も舌を巻いた眼力

31p
凄まじき謀略! 父・幸隆譲りの手腕で上州の要衝・沼田を奪う
中津文彦
32p
コラム2
 父・幸隆から真に受け継いだもの

37p
勝頼死す…武田家滅亡に接し、一部将から「表裏比興」の謀将へ
野村敏雄
38p
コラム3
 高坂と昌幸、君恩に報いた二人

43p
ビジュアル4
 上野を席捲! 打倒北条の戦略

44p
上杉、北条、徳川…三つ巴の強国を手玉に取り、領土を死守す
工藤章興
46p
「存分に相手をしてくれる」徳川勢を粉砕した変幻自在の戦法 
  ◆第一次上田合戦 
海道龍一郎
52p
コラム4
 城の備えはわが胸の内にあり

57p
ビジュアル5
 これぞ真田の戦! 第一次上田合戦

58p
「来てみよ秀忠!」三万八千の敵を相手に、武名天下に轟く 
  ◆第二次上田合戦 
永岡慶之助
60p



グラフィティ にっぽんの剣豪
86 高野佐三郎
本山賢司
66p
昭和の香りを探して
都電荒川線ほのぼの散歩

68p
時の迷路―明治・大正・昭和篇7
博覧会
香川元太郎
74p
特集 小松帯刀と坂本龍馬 「奇蹟」を呼んだ二つの個性
「目指すは近代国家」それぞれの師から学んだもの
江坂彰
78p
仇敵の両藩が手を結べば…薩長同盟への阿吽の呼吸
秋月達郎
82p
負傷した龍馬への粋な計らい

86p
大政奉還へ…龍馬の想いを胸に、慶喜へ決断を促す
楠戸義昭
88p
[コラム] 龍馬が参議の筆頭に挙げた人物

92p



大和ミュージアム館長が語る日本海軍士官の証言
第十回 小瀬本國雄 
       真珠湾から終戦当日まで飛び続けた艦爆乗り
戸高一成
94p
発掘から見えてきた江戸城◆「近世考古学」への招待 
後藤宏樹
102p
「歴史街道」伝言板

110p
BOOKS・CINEMA

112p
この著者に注目!
田牧大和

114p
人物で語る日本近代史
第6回 明治の三太郎
 日露戦争に挑んだ近代日本の「長男」たち
中西輝政
115p
谷沢永一の「日本史ヤミ鍋」
87 「澀江抽斎」の材源をめぐって
谷沢永一
124p
ビジネスマンのための戦国武将診断
伊東潤
127p
歴史街道クイズ 「戦国検定!」

132p
歴史街道・ロマンへの扉
西本願寺
鶴田純也
134p
江戸のスイーツを食べ歩く
第十回 浅草雷門・龍昇亭西むら 栗むし羊かん
岸朝子(選) 逢坂剛(筆)
136p
日本ふるさと紀行 城下町を訪ねて
第九回 長崎県・平戸
中塚裕(写真)七森武倫(文)
141p

歴史街道 とは

「いま、歴史がおもしろい」
 歴史は過去の人物や出来事を取り上げるとはいえ、現代の人びとに役立たなければ意味がありません。また、歴史は本来、そんなに堅苦しく難しいものではなく、もっと身近で楽しいものであるはずです。そして何より、人間を知り、時代の流れを知る上で、歴史ほど有益な参考書はありません。そこで『歴史街道』は、現代からの視点で日本や外国の歴史を取り上げ、今を生きる私たちのために「活かせる歴史」「楽しい歴史」をビジュアルでカラフルな誌面とともに提供します。いわば、新しいタイプの歴史雑誌といえるでしょう。