雑誌
歴史街道 2009年7月号
今月号の読みどころ
慶長20年(1615)5月7日、大坂城南の茶臼山は真紅に染まりました。赤備えの真田幸村隊の布陣です。大坂夏の陣決戦のこの日、幸村の脳裏に懐かしい父の声が甦ります。「ひとたび戦に臨んだならば、敵がいかに多勢であろうと散ることを怖れて勝負を避けてはならぬ。真田は信玄公に仕えた昔より、徳川の後塵を拝したことは1度もなし…」。これに「わが身に預かりし真田の兵法、これよりとくとお目にかけまする」と心中で応えた幸村は咆哮します。「狙うはただ一つ、家康の首!」。この瞬間、真田隊は紅蓮の炎と化しました。父祖が育んだ真田兵法の誇りに賭けて、徳川家康に戦いを挑んだ真田幸村の生き方を描きます。第2特集は連合軍を震撼させた急降下爆撃隊の「江草隆繁と海軍艦爆隊」です。
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秘薬「真田丸」 |
黒鉄ヒロシ |
3p |
この人に会いたいvol.30 |
浅野忠信 |
7p |
総力特集 真田幸村 「誇り」を賭けて挑む
総論 父祖が磨き上げた「戦国最強の兵法」を体現した男 |
童門冬二 |
14p |
ビジュアル1 「目指すはただ一つ、家康が首!」 |
20p |
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ビジュアル2 関東勢を戦慄させた丸馬出! 真田丸の攻防 |
22p |
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ビジュアル3 子孫が秘蔵する名将の遺品の数々 |
24p |
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武田家を支えた祖父幸隆、父昌幸の背中から教えられたもの |
永岡慶之助 |
26p |
ビジュアル4 復元! 決戦当日の出で立ち |
31p |
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上杉家から豊臣家へ…人質生活の中で出会った「義」の男たち |
江宮隆之 |
32p |
コラム1 真田家はなぜ忍びを優遇したのか |
37p |
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「六文銭に恥じぬ戦を」兄と別れ、十数倍の敵を上田で迎え撃つ |
八尋舜右 |
38p |
コラム2 「訣飲の木椀」が語りかけるもの |
45p |
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ビジュアル5 昌幸の采配、幸村の突撃! 第2次上田合戦 |
46p |
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九度山での蟄居の日々、そして「浮浪の群れ」とともに大坂城へ |
秋月達郎 |
48p |
コラム3 家康をかく討つべし! 昌幸の秘策 |
53p |
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これぞお家芸! 関東勢を痛撃した真田丸の采配と甥に伝えた思い |
工藤章興 |
54p |
「狙うは家康の首級、ただ1つ!」怒濤の赤備え、敵本陣を蹂躙す |
海道龍一朗 |
60p |
戦乱を生き抜いた幸村の血脈 |
72p |
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グラフィティ にっぽんの剣豪 94 関口柔心 |
本山賢司 |
74p |
特集 連合軍を震撼させた急降下! 江草隆繁と海軍艦爆隊
総論・常に指揮官先頭!「艦爆の神様」と呼ばれた飛行隊長 |
戸高一成 |
78p |
ビジュアル 世界最強! 海軍艦爆隊の勇姿 |
84p |
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命中率88パーセント! 世界一の技量でインド洋に敵なし |
松田十刻 |
86p |
コラム1 「彗星」発進せず…江草の無念 |
91p |
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「今度は湊川だよ」艦爆時代の終わりとともに還らざる空へ |
92p |
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コラム2 世界の「爆撃王」たち |
96p |
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太平洋戦争の天王山 ソロモンの死闘 指揮官たちの決断 最終回 駆逐艦隊奇跡の勝利、ルンガ沖夜戦 |
三野正洋 |
102p |
「歴史街道」伝言板 |
110p |
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BOOKS・CINEMA |
112p |
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この著者に注目! 呉善花 |
114p |
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真実のアメリカ史 騎士道なき国家の「発明」と「契約」 |
渡部昇一 |
116p |
異文化が共存する歴史の舞台 スペイン「銀の道」を歩く |
中塚裕(写真・文) |
125p |
歴史街道クイズ 「戦国検定!」 |
130p |
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特別付録 「真田幸村」イラスト壁紙ダウンロード |
132p |
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歴史街道・ロマンへの扉 桜井 |
鶴田純也 |
134p |
江戸のスイーツを食べ歩く 第18回 向島・梅鉢屋 野菜菓子 |
岸朝子(選) 逢坂剛(筆) |
136p |
大阪百景 摂河泉を紀行する 第6回 泉南 |
登野城弘(写真・文) |
141p |
歴史街道 とは
「いま、歴史がおもしろい」
歴史は過去の人物や出来事を取り上げるとはいえ、現代の人びとに役立たなければ意味がありません。また、歴史は本来、そんなに堅苦しく難しいものではなく、もっと身近で楽しいものであるはずです。そして何より、人間を知り、時代の流れを知る上で、歴史ほど有益な参考書はありません。そこで『歴史街道』は、現代からの視点で日本や外国の歴史を取り上げ、今を生きる私たちのために「活かせる歴史」「楽しい歴史」をビジュアルでカラフルな誌面とともに提供します。いわば、新しいタイプの歴史雑誌といえるでしょう。