歴史街道
発売日
2014年10月6日
税込価格
660円
(本体価格600円)
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歴史街道 2014年11月号

今月号の読みどころ

「黒田官兵衛が大坂方と通じれば、加藤清正は喜んで味方になるはずだ。その他の九州大名の島津義弘・鍋島直茂・立花宗茂はいずれも大坂方なので、結束して官兵衛と清正を中心に東上すれば、中国地方の軍勢も加わって十万騎にはなる。これだけの大軍で戦えば、徳川家康はひとたまりもない…」。黒田長政はそんな内容を遺言状に記しました。慶長5年(1600)、天下分け目の決戦に向け風雲急を告げる中、遥か九州で情勢を虎視眈眈と窺っていたのが、「天下の軍師」黒田官兵衛です。東軍に与した官兵衛は寄せ集めの兵を率い、九州を席捲。さらに広島を奪う壮大な計画を立てていました。果たしてその狙いとは。官兵衛が最後の戦いで目指したものを探ります。第二特集は「Q&A 祇園のしきたり」です。

公式サイト
今月号の目次
官兵衛して
黒鉄ヒロシ
3p
この人に会いたい
vol.94
有村架純
7p
総力特集 官兵衛と関ケ原 その時、何を目指していたのか
総論
九州は切り取り次第! 軍師でなく武将として戦国魂を示す
小和田哲男
14p
九州を、そして天下を振り回してのけた官兵衛の強かさを伝えたい
岡田准一
20p
松坂桃李が語る長政にとっての父・官兵衛、そして関ケ原

23p
ビジュアル1
黒田父子を取り巻く人々

24p
朝鮮出兵と秀吉の死…天下が再び揺らぐ中、父子はそれぞれの道へ
江宮隆之
26p
コラム1
長政はなぜ家康に接近したのか

31p
ビジュアル2
官兵衛と長政、それぞれの思惑と選択

32p
「一次史料」と「二次史料」から読み解く官兵衛の実像

34p
コラム2
中国国分以来の毛利家との縁

37p
毛利を味方に…吉川広家への書状が示す黒田父子のスタンスの違い
渡邊大門
38p
コラム3
福岡城の瓦に刻まれた十字架

43p
「天下惣無事」崩壊…九州を切り取り、第三極のキーマンを目指す
橋場日月
44p
コラム4
調略で呼び込んだ関ケ原の勝利

49p
年表・深謀と席捲! 官兵衛の関ケ原

50p
栗山・母里・井上の三家老と又兵衛…黒田家の柱石となった男たち
本山一城
52p
無血開城で敵を自軍に! 石垣原の決戦と九州席捲の鮮やかな采配
工藤章興
56p
ビジュアル3
軍師、再び起つ! 破竹の九州平定戦

62p
九州平定後に中国へ…戦国の論理が甦る中、何を目論んでいたのか
渡邊大門
64p



Q&A祇園のしきたり 伝統が息づく京都の奥座敷入門
第一部
舞妓さんと芸妓さんの違いは? 祇園の成り立ちと常識
柏井 壽
78p
ビジュアル
芸舞妓が彩る祇園の年中行事

84p
第二部
「一見さん」でも遊べるの? 花街の風情を愉しむ
柏井 壽
86p
読み物&連載
堺の鉄砲を生んだ貿易都市の商魂と技術
二宮 要
69p
弾丸列車から新幹線へ…島秀雄と男たちの夢
秋月達郎
122p



XX ダブルクロス 史上最大の欺瞞作戦
第4回 必要なものしか与えずに満足させる
吉田一彦
94p
我、六道を懼れず 真田昌幸 連戦記 立国篇
第18回
海道龍一朗
100p
大東亜戦争写真紀行 世界で感謝された日本人
第7回 同盟国として共に戦った「微笑みの国」・タイ
文・写真 井上和彦
116p
お江戸ぶらり散歩 あの日、あの時、この場所で
第8回 江戸大洪水
文・絵 堀口茉純
126p
歴史街道・ロマンへの扉
赤穂城
林宏樹
134p
江戸の料理再現づくし
第27回 なんきん粥・淡雪はんぺん
向笠千恵子 料理再現・福田 浩
136p
近江花伝
第10回 蒲生野 白洲正子の愛した近江
写真・文 寿福 滋
141p



「歴史街道」伝言板

110p
BOOKS・CINEMA

112p
この著者に注目!
田中秀雄

114p
歴史街道脇本陣

131p

歴史街道 とは

「いま、歴史がおもしろい」
 歴史は過去の人物や出来事を取り上げるとはいえ、現代の人びとに役立たなければ意味がありません。また、歴史は本来、そんなに堅苦しく難しいものではなく、もっと身近で楽しいものであるはずです。そして何より、人間を知り、時代の流れを知る上で、歴史ほど有益な参考書はありません。そこで『歴史街道』は、現代からの視点で日本や外国の歴史を取り上げ、今を生きる私たちのために「活かせる歴史」「楽しい歴史」をビジュアルでカラフルな誌面とともに提供します。いわば、新しいタイプの歴史雑誌といえるでしょう。