雑誌
歴史街道 2015年2月号
今月号の読みどころ
「この松本村は、御城下はずれのひなびた村に過ぎない。しかしこの地は、皆の力で、これから日本国の根幹となる」。
熱く語りかける吉田松陰の言葉は、松下村塾に集う若者たちの目を輝かせ、頬を紅潮させました。そんな兄と塾生たちの姿を、笑顔で見守る松陰の妹・文。今から百五十年前、日本が果たした一大変革である明治維新。その震源地こそが、長州藩の城下町・萩でした。「民を救い、日本を守るにはどうすればよいか」。兵学者である松陰は、その命題を若者たちに問い、自らも一緒になって考えます。そんな松陰を信頼し、支える妹や杉家の家族。「維新の奇跡」を起こしたものとは、果たして何であったのかを探ります。
第二特集は跡見花蹊、香川綾、下田歌子ら「女子大学創立者ものがたり」です。
熱く語りかける吉田松陰の言葉は、松下村塾に集う若者たちの目を輝かせ、頬を紅潮させました。そんな兄と塾生たちの姿を、笑顔で見守る松陰の妹・文。今から百五十年前、日本が果たした一大変革である明治維新。その震源地こそが、長州藩の城下町・萩でした。「民を救い、日本を守るにはどうすればよいか」。兵学者である松陰は、その命題を若者たちに問い、自らも一緒になって考えます。そんな松陰を信頼し、支える妹や杉家の家族。「維新の奇跡」を起こしたものとは、果たして何であったのかを探ります。
第二特集は跡見花蹊、香川綾、下田歌子ら「女子大学創立者ものがたり」です。
公式サイト | ![]() |
---|
萩の木は残った |
黒鉄ヒロシ |
3p |
この人に会いたい vol.97 |
井上真央 |
7p |
総力特集 吉田松陰とその妹
総論 兵学者の純粋な志と「稀有な家族」から維新への道は始まった |
童門冬二 |
14p |
ビジュアル1 兄と塾生を支えつつ、自分の「志」を求めて |
20p |
|
ビジュアル2 松陰と文を取り巻く人々 |
22p |
|
ビジュアル3 松陰や文が歩いた「萩」史跡MAP |
24p |
|
家族が助け合い、感謝し、学ぶ…松陰と兄妹を育んだ杉家の美風とは |
楠戸義昭 |
28p |
年表・動乱の世を歩んだ松陰と文 |
33p |
|
幕末の日本は? 尊王や攘夷って何? Q&Aで時代背景を読み解く |
河合 敦 |
34p |
力を合わせればできる! 若者たちが自信に目を輝かせた村塾の日々 |
植松三十里 |
38p |
コラム1 「安心してほしい」手紙に綴られた温もり |
43p |
|
何を教えていた? 飛耳長目とは? Q&Aで松下村塾を読み解く |
森田吉彦 |
44p |
松下村塾に集った若者たち |
48p |
|
「死して不朽の見込みあれば」最後まで至誠を貫き、希望を繋いで |
秋月達郎 |
50p |
ふるさとの花さへ見ずに…師の遺志を継ぎ、尊王攘夷を掲げ玄瑞奔る |
江宮隆之 |
56p |
コラム2 文はなぜ奥女中となったのか |
61p |
|
特別インタビュー 聡明さと冷静さを兼備し、変革に挑んだ姿を伝えたい |
東出昌大 |
62p |
人を信じる松陰と、人を繋ぐ文からのメッセージ |
土屋勝裕 |
64p |
新たな日本を切り拓け! 高杉の決断に塾生らも起ち、維新回天へ |
伊東成郎 |
66p |
それからの文の歩み |
70p |
|
ビジュアル4 群馬で慕われた楫取素彦の足跡 |
74p |
|
|
||
大東亜戦争写真紀行 世界で感謝された日本人 第10回 真心ある協力で勝ち取った独立・インド |
文・写真 井上和彦 |
78p |
お江戸ぶらり散歩 あの日、あの時、この場所で 第11回 赤穂浪士討ち入り |
文・絵 堀口茉純 |
84p |
レイテ沖海戦の内幕 第1回 政治的理由からのフィリピン奪還 |
吉田一彦 |
91p |
我、六道を懼れず 真田昌幸 連戦記 立国篇 第21回 |
海道龍一朗 |
100p |
「歴史街道」伝言板 |
110p |
|
BOOKS・DVD |
112p |
|
この著者に注目! 岩切友里子 |
114p |
女子大学創立者ものがたり
「お塾」の家庭的な絆と智徳教育を重んじて 跡見花蹊と跡見学園女子大学 |
梓澤 要 |
116p |
食は生命なり…栄養学の実践を求めた一本道 香川綾と女子栄養大学 |
河島順一郎 |
120p |
ビジュアル 主な女子大学創立の歩み |
124p |
|
全ての女子に自活できる知識と技能と品格を 下田歌子と実践女子大学 |
松田十刻 |
126p |
|
||
歴史街道脇本陣 |
131p |
|
歴史街道・ロマンへの扉 若狭神宮寺 |
林 宏樹 |
134p |
江戸の料理再現づくし 最終回 牛鍋・かきのみぞれあえ |
向笠千恵子 料理再現・福田 浩 |
136p |
四国百景 第1回 阿波の遍路みち 一番札所から二十三番札所へ |
写真・文 藤田 健 |
141p |
歴史街道 とは
「いま、歴史がおもしろい」
歴史は過去の人物や出来事を取り上げるとはいえ、現代の人びとに役立たなければ意味がありません。また、歴史は本来、そんなに堅苦しく難しいものではなく、もっと身近で楽しいものであるはずです。そして何より、人間を知り、時代の流れを知る上で、歴史ほど有益な参考書はありません。そこで『歴史街道』は、現代からの視点で日本や外国の歴史を取り上げ、今を生きる私たちのために「活かせる歴史」「楽しい歴史」をビジュアルでカラフルな誌面とともに提供します。いわば、新しいタイプの歴史雑誌といえるでしょう。