雑誌
歴史街道 2016年4月号
今月号の読みどころ
パーフェクト・ゲーム…。太平洋戦争中、アメリカが感嘆した日本軍の作戦がありました。「キスカ島撤退作戦」です。昭和18年(1943)5月、日本軍が進出していたアリューシャン列島のアッツ島が陥落。米軍は次の攻撃の矛先を東隣のキスカ島に向け、二隻の戦艦を基幹とする強力な艦隊で包囲、5200人の守備隊は全滅を覚悟します。しかし、「アッツの二の舞にはさせない」と北方軍司令官・樋口季一郎がキスカ島将兵救出を大本営に認めさせ、第一水雷戦隊司令官・木村昌福も全員救出を期し、艦隊突入を準備しました。しかし、敵艦隊に発見されれば、救出艦隊は一巻の終わり。彼らはいかにして奇跡を起こしたのか、日本人の奮闘を描きます。第二特集は「『江戸の改革』を再評価する」です。
公式サイト |
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照覧の眼 |
黒鉄ヒロシ |
3p |
この人に会いたい vol.111 |
広瀬すず |
7p |
1943 キスカ島の奇跡 「全員脱出」を成し遂げた男たち
総論 最後の最後まで人事を尽くす…「奇跡の生還」を導いたものは何か |
早坂隆 |
14p |
ビジュアル1 陸海軍5200人が拠ったキスカ島 |
22p |
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ビジュアル2 映画「太平洋奇跡の作戦 キスカ」が描く男たちの奮闘 |
24p |
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本土空襲阻止、米ソ遮断…陸海軍がアリューシャンに進出した理由とは |
戸髙一成 |
26p |
年表・太平洋戦争の中のアリューシャン作戦 |
31p |
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特別インタビュー 「必ず、また会おう」酷寒の地で二式水戦を整備し、陸軍とともに戦った日々 |
安川 毅 |
32p |
武士道に殉じるのみ…四倍の敵に十九日間の死闘を強いたアッツの男たち |
松田十刻 |
36p |
コラム1 人々の胸を打ったアッツ守備隊の敢闘 |
41p |
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孤島と内地を結んだ野戦郵便局員たちの戦い |
42p |
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指揮官の横顔 日本人たる矜持とアッツ島への思い――樋口季一郎 |
44p |
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潜水艦から水雷戦隊への転換…「ケ号作戦」の概要 |
46p |
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ビジュアル3 忙中閑あり…将兵たちの日常 |
48p |
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「先任参謀、帰ろう」反転した髭の司令官、非難を甘受して好機を待つ |
将口泰浩 |
50p |
コラム2 大らかな司令官のもと、結束した一水戦 |
55p |
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指揮官の横顔 慎重にして大胆、責任感溢れる司令官――木村昌福 |
56p |
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「本当に助けにきてくれた」敵艦隊が退いた隙を衝き、救出艦隊突入す |
将口泰浩 |
58p |
ビジュアル4 濃霧と運を味方につけたパーフェクト・ゲーム |
64p |
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幸運なことに、操縦士は間違っていた…ドナルド・キーンが語るキスカ島上陸 |
66p |
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特別インタビュー 「来た、来た、来たぞ」霧に望みを託して待ち、ついに訪れた歓喜の瞬間 |
小野打数重 |
68p |
実は斬新? リーダーの個性が決め手? 「江戸の改革」を再評価する
はじめに 江戸の改革はすべて失敗なのか? |
飯田泰之 |
78p |
享保の改革 見習いたい米将軍の方向転換 |
飯田泰之 |
80p |
田沼時代 画期的な商業課税と武士の妬み |
飯田泰之 |
82p |
寛政の改革 名君の倹約に消費は冷え込む |
飯田泰之 |
84p |
文化文政期 爛熟の世は高度経済成長期? |
飯田泰之 |
86p |
天保の改革 成功例のつまみ食いで空回り |
飯田泰之 |
88p |
コラム 賄賂は給料? 改革こぼれ話 |
90p |
連載 ほか
ドゥーリトル日本空襲の内幕 第1回 奇襲を阻んだ日本哨戒艇 |
吉田一彦 |
92p |
我、六道を懼れず 真田昌幸 連戦記 立国篇 第35回 |
海道龍一朗 |
98p |
「歴史街道」伝言板 |
110p |
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BOOKS・CINEMA |
112p |
|
この著者に注目! 谷津矢車 |
114p |
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沖縄の聖地を廻る 古琉球の心に触れる「開闢の七御嶽」への旅 |
座間味栄議 |
115p |
イベリア半島を彩ったイスラム王朝 アル・アンダルス興亡史 【後編】落日のグラナダ |
戸田京助 |
122p |
ちょいと一服! 煙草を詠んだ川柳が教えてくれる江戸の暮らし |
谷田有史 |
127p |
歴史街道脇本陣 |
131p |
|
歴史街道・ロマンへの扉 佐和山 |
林 宏樹 |
134p |
料理で楽しむ文学の世界 BUNDAN COFFEE&BEERのメニュー |
136p |
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安芸折々 第3回 竹原 |
写真・文 松尾純 |
141p |
歴史街道 とは
「いま、歴史がおもしろい」
歴史は過去の人物や出来事を取り上げるとはいえ、現代の人びとに役立たなければ意味がありません。また、歴史は本来、そんなに堅苦しく難しいものではなく、もっと身近で楽しいものであるはずです。そして何より、人間を知り、時代の流れを知る上で、歴史ほど有益な参考書はありません。そこで『歴史街道』は、現代からの視点で日本や外国の歴史を取り上げ、今を生きる私たちのために「活かせる歴史」「楽しい歴史」をビジュアルでカラフルな誌面とともに提供します。いわば、新しいタイプの歴史雑誌といえるでしょう。