歴史街道
発売日
2019年1月5日
税込価格
693円
(本体価格630円)
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歴史街道 2019年2月号

今月号の読みどころ

今月は「東京オリンピック」と「大坂の陣」の豪華二大特集に、出口治明先生の「二〇一九年を読み解くための世界史講座」です。

二大特集その一は、大河ドラマ「いだてん」の二人の主人公を取り上げた「金栗四三(かなくり しそう)と田畑政治(たばた まさじ)」。
金栗は、日本最初のオリンピック選手で「日本のマラソンの父」と呼ばれる人物。田畑は、1964年東京オリンピック招致に尽力したキーマン。それぞれの人生を紹介しつつ、日本にとってオリンピックとは何だったのかに迫ります。大河ドラマに出演する中村勘九郎さん(金栗四三役)、阿部サダヲさん(田畑政治役)、綾瀬はるかさん(金栗四三の妻・春野スヤ役)のインタビューも掲載。

二大特集その二は、乱世を最も熱く生きた男たちを取り上げた「決戦! 大坂の陣」。
最新の研究成果を盛り込みつつ、真田信繁(幸村)、毛利勝永、木村重成、大谷吉勝(吉継の子)ら、戦国最後の敗者復活戦に己のすべてを賭けた男たちの激闘を紹介します。

特別企画は、ライフネット生命保険株式会社の創業者で、現在は立命館アジア太平洋大学学長の出口治明先生に聞く「二〇一九年を読み解くための世界史講座」。米中貿易摩擦、英国のEU離脱、中東情勢、北方領土といった問題を、歴史の観点から読み解いています。
藤沢周平の傑作サスペンス、待望の映像化に際して、瑛太さんと橋爪功さんにもインタビュー。

公式サイト
今月号の目次
第一回、第二回、第三回、東京オリンピック
黒鉄ヒロシ
3p
この人に会いたい
vol.145
綾瀬はるか
7p
特集 金栗四三と田畑政治 東京オリンピックに何をかけたのか
【総論】
近代以降の日本にとって、オリンピックとは何だったのか
童門冬二
12p
【金栗四三 五輪に初めて出た男】
インタビュー 驚くほど一途でまっすぐな人生
中村勘九郎
18p
【金栗四三 五輪に初めて出た男】
「黎明の鐘になれ」師・嘉納治五郎の言葉が“マラソンの父”を生んだ
近藤隆夫
20p
コラム1
金栗四三、三つの知られざるエピソード

26p
ビジュアル1
ひと目でわかるオリンピック招致をめぐる日本の戦い

28p
【田畑政治 五輪招致のキーマン】
インタビュー 平和の祭典で、戦後日本を勇気づけた人
阿部サダヲ
30p
【田畑政治 五輪招致のキーマン】
“熱血漢”は大事業の道筋をつけ、そして舞台から去った
塩田潮
32p
大河ドラマの脚本家が語る この二人を主人公に選んだのは…
宮藤官九郎
38p
幻の1940年大会から1964年大会へ 願いは繋がった! 招致活動に奔走した人々
松田十刻
39p
ビジュアル2
東洋の魔女だけじゃない!? 日本選手の活躍

46p
コラム2
感動の閉会式 ――東京大会が残したもの

48p
特集をもっと知るための本

49p



千年前、日本が初めて侵攻された日 ――刀伊の入寇
倉本一宏
50p
歴史散歩 明治・大正の洋風建築を山形市に訪ねて
写真・文 田中次郎
55p
特集 決戦! 大坂の陣 乱世を最も熱く生きた男たち
【総論】
戦国最後の戦いに、男たちは何を賭け、何を残したか
小和田哲男
62p
ビジュアル 激戦に次ぐ激戦! 大坂の陣マップ

67p
【真田信繁】
諦めず絶望せず、己を己たらしめるために
嶋津義忠
68p
【木村重成】
百戦錬磨の後藤又兵衛が激賞し、家康が惜しんだ若武者
風野真知雄
74p
【毛利勝永】
真田を助けるべし――敵十二隊を退ける最期の奮戦
吉川永青
80p
【大谷吉勝】
父・吉継の想いを胸に、信繁と共に…
富樫倫太郎
86p
研究最前線! 徳川と豊臣の関係、鐘銘事件、堀の埋め立ての実相
渡邊大門
92p
世界史からの随想 キリシタン武士が全滅、日本人らしさはかくして守られた
荒山徹
96p
特集をもっと知るための本

101p



連載小説 月と日の后
第十回 望月の章
冲方丁
102p
「歴史街道」伝言板

110p
BOOKS・CINEMA

112p
この著者に注目!
ゆうきまさみ

114p
藤沢周平の傑作サスペンス、待望の映画化! 予測不能のエンターテインメント時代劇を演じて
瑛太×橋爪功
116p
特別企画 二〇一九年を読み解くための世界史講座
出口治明
120p
歴史散歩 東大のある本郷界隈に江戸を探してみると…
藤谷恵
130p
「動物」と「歴史」の意外な関係
最終回
菅井友香
134p
年間購読のご案内

139p
歴史街道・ロマンへの扉
生野銀山
林宏樹
140p
次号予告!

142p
歴史街道脇本陣

143p
〈城紀行〉戦国の風
第六回 津和野城◎山陰に現われた天空の城
写真・文 畠中和久
146p

歴史街道 とは

「いま、歴史がおもしろい」
 歴史は過去の人物や出来事を取り上げるとはいえ、現代の人びとに役立たなければ意味がありません。また、歴史は本来、そんなに堅苦しく難しいものではなく、もっと身近で楽しいものであるはずです。そして何より、人間を知り、時代の流れを知る上で、歴史ほど有益な参考書はありません。そこで『歴史街道』は、現代からの視点で日本や外国の歴史を取り上げ、今を生きる私たちのために「活かせる歴史」「楽しい歴史」をビジュアルでカラフルな誌面とともに提供します。いわば、新しいタイプの歴史雑誌といえるでしょう。