雑誌
歴史街道 2020年10月号
今月号の読みどころ
今月の特集1は、<織田信長の合戦・失敗の本質>です。
織田信長というと「革命児」のイメージが強いせいか、戦国乱世に颯爽と登場し、みるみる間に領土を広げ、天下布武を実現したかのように見られています。
しかし、信長の足跡を辿っていくと、実は数々の失敗や苦戦を経験していることがわかります。
同時に信長は、失敗をしてもその窮地を辛くも切り抜け、そして切り抜けた後にはさらに強くなっているように見えます。
織田信長という人物は、失敗から学ぶのが巧みな人物だったのではないでしょうか。
そこで今回の特集では、信長が失敗した際の要因は何だったのかを明らかにしつつ、そこから信長がいかに学んだかを紐解くことで、現代に通じる叡智を導き出していきます。
特集2は、江戸の“ちょっとヘンな絵師”列伝です。
江戸時代、多くの才能あふれる絵師たちが誕生しました。
その中でも、優れた画力を発揮する一方、かつてない画法で人々を驚かせてみたり、幕府の禁令をすり抜けてみたり、「剛直」「邪道」と表現されたりと、常識破りのちょっと変わった絵師たちを紹介します。
特別企画は、七つのポイントでわかるビザンツ帝国です。
476年の西ローマ帝国の滅亡後、ローマ帝国を継承する唯一の国家として君臨した「ビザンツ帝国」。
最盛期には地中海世界を手中に収めるも、その歴史は13世紀の十字軍、そして15世紀のオスマン帝国の攻撃によって幕を閉じました。
近代を目前に滅亡した“千年帝国”とは、いかなるものだったのか――。
織田信長というと「革命児」のイメージが強いせいか、戦国乱世に颯爽と登場し、みるみる間に領土を広げ、天下布武を実現したかのように見られています。
しかし、信長の足跡を辿っていくと、実は数々の失敗や苦戦を経験していることがわかります。
同時に信長は、失敗をしてもその窮地を辛くも切り抜け、そして切り抜けた後にはさらに強くなっているように見えます。
織田信長という人物は、失敗から学ぶのが巧みな人物だったのではないでしょうか。
そこで今回の特集では、信長が失敗した際の要因は何だったのかを明らかにしつつ、そこから信長がいかに学んだかを紐解くことで、現代に通じる叡智を導き出していきます。
特集2は、江戸の“ちょっとヘンな絵師”列伝です。
江戸時代、多くの才能あふれる絵師たちが誕生しました。
その中でも、優れた画力を発揮する一方、かつてない画法で人々を驚かせてみたり、幕府の禁令をすり抜けてみたり、「剛直」「邪道」と表現されたりと、常識破りのちょっと変わった絵師たちを紹介します。
特別企画は、七つのポイントでわかるビザンツ帝国です。
476年の西ローマ帝国の滅亡後、ローマ帝国を継承する唯一の国家として君臨した「ビザンツ帝国」。
最盛期には地中海世界を手中に収めるも、その歴史は13世紀の十字軍、そして15世紀のオスマン帝国の攻撃によって幕を閉じました。
近代を目前に滅亡した“千年帝国”とは、いかなるものだったのか――。
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信長においてをや |
黒鉄ヒロシ |
3p |
この人に会いたい vol.165 |
豊川悦司 |
7p |
特集1 織田信長の合戦・失敗の本質 いかに逆境を乗り越えたのか
【総論】 なぜ敗れ、いかに乗り越えたのか──革命児の「志」と「ビジョン」 |
安部龍太郎 |
14p |
【対浅井・朝倉】 裏切り、姉川、志賀の陣…たび重なる窮地を切り抜けて |
渡邊大門 |
22p |
【対本願寺】 最大の難敵との十年──なぜ、かくも苦しめられたのか |
谷口克広 |
28p |
【叛将列伝】 弟から筆頭家老、寵臣まで、相次ぐ裏切りの実相 |
和田裕弘 |
34p |
品野城、河野島、明知城…織田軍はこんなにも敗北を喫していた |
楠戸義昭 |
40p |
「燃えぬ船を作れ」非常識な命令から始まった木津川口の逆襲 |
片山洋一 |
46p |
武田の「強さと脆さ」への対策が、長篠合戦を完勝に導いた |
谷津矢車 |
52p |
特集2 江戸の“ちょっとヘンな絵師”列伝
【司馬江漢】 「名利」を求め続けた“洋風画の創始者” |
池内 了 |
82p |
【歌川国芳】 その反骨精神に、江戸っ子は喝采を送った |
風野真知雄 |
87p |
【曾我蕭白】 決して「つるむ」ことのなかった無頼の画家 |
狩野博幸 |
92p |
特別企画 七つのポイントでわかるビザンツ帝国
ローマ帝国の継承者がたどった激動の千年 |
中谷功治 |
115p |
連載・読み物
米軍から最大級の賛辞を受けた駆逐艦「神風」 |
松田十刻 |
58p |
それは甲府から始まった! 日本の「国産ワイン」誕生ものがたり |
仲田道弘 |
64p |
「ものづくりの国」の先駆者──鉄道の父・井上勝の生涯 |
江上 剛 |
68p |
大和政権を揺るがした「磐井の乱」の真相 |
古川順弘 |
76p |
連載小説 月と日の后 第29回 日輪の章 |
冲方 丁 |
98p |
「歴史街道」伝言板 |
104p |
|
BOOKS・CINEMA |
106p |
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この著者に注目! 鈴木コイチ |
108p |
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連作読切小説 戦国武将×四十七都道府県 第14回 加藤清正×熊本県「小賢しい小姓たちよ」 |
今村翔吾 |
110p |
「貞観政要」が教えてくれる、上に立つ者の心得 |
長尾 剛 |
125p |
開戦から八十年――「名言」で読み解く太平洋戦争 第3回 替え歌と標語…知らぬは国民のみ |
半藤一利 |
130p |
ふるさとの先人×SDGs~嚶鳴だより 第6回 多久の雀は論語をさえずる |
138p |
|
年間購読のご案内 |
141p |
|
次号予告! |
142p |
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歴史街道脇本陣 |
143p |
|
歴史とともに味わう「世界の城」 第3回 スターリング城 |
島崎 晋 |
146p |
歴史街道 とは
「いま、歴史がおもしろい」
歴史は過去の人物や出来事を取り上げるとはいえ、現代の人びとに役立たなければ意味がありません。また、歴史は本来、そんなに堅苦しく難しいものではなく、もっと身近で楽しいものであるはずです。そして何より、人間を知り、時代の流れを知る上で、歴史ほど有益な参考書はありません。そこで『歴史街道』は、現代からの視点で日本や外国の歴史を取り上げ、今を生きる私たちのために「活かせる歴史」「楽しい歴史」をビジュアルでカラフルな誌面とともに提供します。いわば、新しいタイプの歴史雑誌といえるでしょう。