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Voice 2014年2月号
今月号の読みどころ
2013年11月19日、スペインの裁判所が中国の江沢民元国家主席や李鵬元首相など5名に対し、チベットでの大虐殺に関わった容疑で逮捕状を出しました。世界を驚愕させたこのニュースに、ダライ・ラマ法王14世はどう答えるのでしょうか。今月号は「新春大特集・驕る中国、沈む韓国」と題し、その巻頭に櫻井よしこ氏との対談を掲載しました。また、12月には北朝鮮のナンバー2だった張成沢氏が処刑され、朝鮮半島にも緊張が走りました。菊池雅之氏による「シミュレーション・第二次朝鮮戦争」は、日本の安全保障にも警鐘を鳴らします。2月号の編集作業が一段落した直後の12月23日に、南スーダンPKOに参加している自衛隊が韓国軍に銃弾を提供し、3日後の26日には安倍総理が靖国神社を参拝しました。2014年も日中、日韓関係はこじれた状態でスタートしそうです。宮家邦彦氏、城内実氏、金子将史氏による特別鼎談「東アジア『動乱の十年』が始まった」は、まさに日中韓の未来を読むうえで示唆に富んでいます。また、李登輝元台湾総統は一触即発の極東情勢に対して寄稿し、「指導者が個我や権力にとらわれず、(中略)永遠の平和のために限りある生命の時間を尽くすのは、ただ信仰の力によってである」とのメッセージを送っています。一方で、日本経済は日経平均株価に象徴されるように、順調に回復しているように見受けられます。竹中平蔵氏は、「東京オリンピックの経済効果は従来の指摘の7倍はあり、2020年までは景気拡大が続く」と予測します。また、齋藤進氏は「世界経済はコンドラチェフ・サイクルの下降局面から上昇局面への転換時期にある」と分析します。さらに、話題の書『滅亡へのカウントダウン』の著者アラン・ワイズマン氏を緊急インタビュー。長期的な視点から環境問題に直結する「人口爆発」を取り上げています。新年に考えさせられる警告ですので、ぜひご一読ください。
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今月号の目次
新春大特集:驕る中国、沈む韓国
特別対談 チベット仏教は永遠に残る |
ダライ・ラマ14世/櫻井よしこ |
36p |
空想大国・韓国を笑う |
室谷克実/三橋貴明 |
46p |
米中通貨同盟に備えよ |
日高義樹 |
56p |
「パッシング・チャイナ」という選択 |
熊谷亮丸 |
66p |
朴槿惠大統領「反日パフォーマンス」の末路 |
加藤達也 |
76p |
シミュレーション・第二次朝鮮戦争 |
菊池雅之 |
84p |
特別鼎談 東アジア「動乱の十年」が始まった |
宮家邦彦/城内 実/金子将史 |
94p |
緊急寄稿 なぜ人類は戦争を繰り返すのか |
李 登輝 |
106p |
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「アベノリンピック」こそ日本の活路 |
竹中平蔵 |
114p |
超長期景気サイクルの上昇局面に入る日本経済 |
齋藤 進 |
124p |
将棋界、真の最高峰をめざして |
渡辺 明 |
160p |
原子力問題を総合的に解決するための提言 |
澤 昭裕 |
183p |
偽りの農業「成長戦略」を正せ |
昆 吉則 |
193p |
日本のリーダーは「武士道」に学べ |
野中郁次郎/柳井 正 |
134p |
国土強靭化で日本は甦る |
二階俊博/篠原文也 |
146p |
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時代を拓くコンセプト 地球は「人口爆発」を克服できるか |
アラン・ワイズマン/聞き手:大野和基 |
18p |
新世代の流儀 「プロにとってポーカーは、ギャンブルではなく純然たる投資です」 |
木原直哉/取材・構成:木村俊介 |
168p |
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「ニッポン新潮流」〈国内政治〉 おかしな特定秘密保護法世論調査 |
菅原 琢 |
28p |
「ニッポン新潮流」〈経済政策〉 新卒一括採用は時代遅れか |
飯田泰之 |
30p |
「ニッポン新潮流」〈生活社会〉 消費税率引き上げ後に起こること |
山形浩生 |
32p |
「ニッポン新潮流」〈科学医療〉 出生前診断と「知らないでいる権利」 |
最相葉月 |
34p |
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武士の碑〈第5回〉 決起 |
伊東 潤 |
203p |
汝の隣人を愛せ〈第14回〉 「不都合な事実」の隠蔽 |
島田雅彦 |
218p |
巻頭言〈2〉 一部マスコミの本音 |
小浜逸郎 |
15p |
オックスフォード留学記〈第22回〉 スーパーアドバイザー |
彬子女王 |
224p |
覚醒するクラシック〈第8回〉 トリスタンとイゾルデ |
百田尚樹 |
229p |
私日記〈第170回〉 甘くてきついココナッツカレーの味 |
曽野綾子 |
234p |
平成始末〈第50回〉 『一本刀土俵入』 |
山折哲雄 |
246p |
友アートを訪ねて〈13〉 [萬 鐵五郎] |
原田マハ |
6p |
凛たる女性〈38〉 [加藤淳子] |
撮影/遠藤 宏 |
9p |
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Killerフレーズ 時代を斬る!論点 |
1p |
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Voiceブックス 編集者の読書日記 |
242p |
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Voiceシネマ 編集者の映画三昧 |
243p |
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Voiceレター 読者の感想&意見 |
244p |
Voice とは
月刊誌『Voice』は、昭和52年12月に、21世紀のよりよい社会実現のための提言誌として創刊されました。以来、政治、国際関係、経済、科学・技術、経営、教育など、激しく揺れ動く現代社会のさまざまな問題を幅広くとりあげ、日本と世界のあるべき姿を追求する雑誌づくりに努めてきました。次々と起る世界的、歴史的な変革の波に、日本社会がどのように対応するかが差し迫って闘われる今日、『Voice』はビジネス社会の「現場感覚」と「良識」を基礎としつつ、つねに新鮮な視点と確かなビジョンを提起する総合雑誌として、高い評価を得ています。