雑誌
Voice 2015年6月号
今月号の読みどころ
日中首脳会談、日米首脳会談と、安倍外交は順風満帆だ。米上下両院合同会議での安倍総理の演説は、米議員から高い評価を受けた。しかし、当然のように韓国だけが「侵略戦争の謝罪、慰安婦への言及がなかった」とご立腹。日米関係について話し合う場なので、慰安婦問題で謝罪したら米議員もびっくりするだろう。韓国は隣国のリーダーにばかり注目しないで、自らの足下を心配したほうがよい。経済指標や企業業績が悪化の一途を辿っているからだ。
今月号の総力特集は「どん底の韓国経済」。三橋貴明氏は韓国を「グローバリズムの優等生」と呼び、「自国の国民ではなく、グローバル企業を優先した」ため、国民経済を喪失してしまったと説く。呉善花氏は、長期的な視点から苦言を呈す。急激に進む少子高齢化、社会保障制度の未整備、消えゆく敬老精神など、経済の低迷が老人の生活を直撃するという。また、日韓の通貨スワップ協力が打ち切られたことで、韓国は人民元経済圏に呑み込まれたと読むのは田村秀男氏。いずれにせよ、日本は隣国を静観するしかないのだが。
第二特集は「AIIBと中国の野望」。メディアを騒がせた中国主導のAIIB(アジアインフラ投資銀行)の創設は、日米が参加判断を見送るなか、57カ国が参加を表明して世界を驚かせた。津上俊哉氏と真山仁氏は、慣らし運転中の2年間は様子を見て、それから判断してもよいと冷静に対処するよう提言する。一方で、中国は南シナ海で人工島を造り、滑走路の建設に着手している。山田吉彦氏は中国の海洋侵出の脅威に対応する必要性を強調した。
巻頭では、新刊『まだGHQの洗脳に縛られている日本人』の著者ケント・ギルバート氏にインタビューした。戦後占領期にGHQが検閲などを通じて日本人に施した「ウォー・ギルト・インフォメーション・プログラム(WGIP)」と韓国の歴史認識について正した。また、今月号では竹田恒泰氏が同じ観点で「アメリカの戦争責任」の新連載をスタート。原子爆弾投下の犯罪性について論じた。終戦70年は「政治」ではなく、「歴史」として冷静に客観的に分析するべき、との意見に読者も納得するのではないだろうか。
今月号の総力特集は「どん底の韓国経済」。三橋貴明氏は韓国を「グローバリズムの優等生」と呼び、「自国の国民ではなく、グローバル企業を優先した」ため、国民経済を喪失してしまったと説く。呉善花氏は、長期的な視点から苦言を呈す。急激に進む少子高齢化、社会保障制度の未整備、消えゆく敬老精神など、経済の低迷が老人の生活を直撃するという。また、日韓の通貨スワップ協力が打ち切られたことで、韓国は人民元経済圏に呑み込まれたと読むのは田村秀男氏。いずれにせよ、日本は隣国を静観するしかないのだが。
第二特集は「AIIBと中国の野望」。メディアを騒がせた中国主導のAIIB(アジアインフラ投資銀行)の創設は、日米が参加判断を見送るなか、57カ国が参加を表明して世界を驚かせた。津上俊哉氏と真山仁氏は、慣らし運転中の2年間は様子を見て、それから判断してもよいと冷静に対処するよう提言する。一方で、中国は南シナ海で人工島を造り、滑走路の建設に着手している。山田吉彦氏は中国の海洋侵出の脅威に対応する必要性を強調した。
巻頭では、新刊『まだGHQの洗脳に縛られている日本人』の著者ケント・ギルバート氏にインタビューした。戦後占領期にGHQが検閲などを通じて日本人に施した「ウォー・ギルト・インフォメーション・プログラム(WGIP)」と韓国の歴史認識について正した。また、今月号では竹田恒泰氏が同じ観点で「アメリカの戦争責任」の新連載をスタート。原子爆弾投下の犯罪性について論じた。終戦70年は「政治」ではなく、「歴史」として冷静に客観的に分析するべき、との意見に読者も納得するのではないだろうか。
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今月号の目次
巻頭インタビュー
朴槿惠大統領は父親を糾弾すべし |
ケント・ギルバート/[聞き手]丸谷元人 |
18p |
総力特集:どん底の韓国経済
先進国になり損ねた国 |
三橋貴明 |
34p |
絶望の国の不幸な老人たち |
呉 善花 |
42p |
内需はすでに死んでいる |
シンシアリー |
50p |
人民元経済圏に恩恵なし |
田村秀男 |
58p |
メンツだけで五輪はできない |
長谷川慶太郎 |
66p |
特集:AIIBと中国の野望
二年間は慣らし運転 |
津上俊哉/真山 仁 |
74p |
習近平の大誤算 |
日高義樹 |
86p |
中国「海洋侵出」の脅威に備えよ |
山田吉彦 |
94p |
日本はシーレーンを守れるか |
小谷哲男 |
104p |
トンチンカンな左派マスコミ |
高橋洋一 |
122p |
アラブ合同軍は絵に描いた餅 |
笈川博一 |
130p |
韓国の「反日歴史観」の影響力 |
古谷経衡 |
159p |
自壊する空港テロ対策 |
樋口恒晴 |
184p |
ルポ 日本の分煙は世界一 |
清水 泰 |
193p |
新連載
アメリカの戦争責任 原子爆弾投下の犯罪性 |
竹田恒泰 |
110p |
日本に「近代」を学んだ中国人 中国近代化物語 |
石 平 |
138p |
天あり、命あり。 百年先が見えた経営者 |
江上 剛 |
201p |
好評連載
反日歴史認識の「教典」Ⅵ マニラを無差別爆撃した米軍 |
水間政憲 |
150p |
超韓流猫コリにゃん 〈第二話〉韓国猫の一生 |
室谷克実[原案]/諸星惣一郎[漫画] |
167p |
ニッポン新潮流〈国内政治〉 地方選の無投票を減らすには |
菅原 琢 |
28p |
ニッポン新潮流〈経済政策〉 選択と集中で魅力ある地方都市に |
飯田泰之 |
30p |
ニッポン新潮流〈生活社会〉 移民に来てもらえるのもいまのうち |
山形浩生 |
32p |
健康は生成する〈第3回〉 レジリエンスと好奇心 |
斎藤 環 |
209p |
周五郎は残った〈第3回〉 さぶ |
福田和也 |
218p |
覚醒するクラシック〈第24回〉 水上の音楽 |
百田尚樹 |
229p |
巻頭言〈第6回〉 コントロール幻想 |
養老孟司 |
15p |
私日記〈第186回〉 世界一丈夫な花壜 |
曽野綾子 |
234p |
平成始末〈第66回〉 1才までの母子一体の関係 |
山折哲雄 |
246p |
真相スクープ 反日歴史認識の「教典」Ⅵ |
構成/水間政憲 |
6p |
凜たる女性〈54〉 黒田 幸 |
撮影/遠藤 宏 |
9p |
Keyフレーズ 時代を斬る!論点 |
1p |
|
Voiceブックス 編集者の読書日記 |
242p |
|
Voiceシネマ 編集者の映画三昧 |
243p |
|
Voiceレター 読者の感想&意見 |
244p |
Voice とは
月刊誌『Voice』は、昭和52年12月に、21世紀のよりよい社会実現のための提言誌として創刊されました。以来、政治、国際関係、経済、科学・技術、経営、教育など、激しく揺れ動く現代社会のさまざまな問題を幅広くとりあげ、日本と世界のあるべき姿を追求する雑誌づくりに努めてきました。次々と起る世界的、歴史的な変革の波に、日本社会がどのように対応するかが差し迫って闘われる今日、『Voice』はビジネス社会の「現場感覚」と「良識」を基礎としつつ、つねに新鮮な視点と確かなビジョンを提起する総合雑誌として、高い評価を得ています。