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Voice 2020年3月号
今月号の読みどころ
年始早々に緊張が走ったアメリカ・イラン関係。「危機は去った」との声も聞こえてくるが、秋の米大統領選までに再び関係が悪化する可能性が高いとは、杉田弘毅・共同通信特別編集委員の見立てだ。自国第一主義が跋扈するいま、日本が進むべき道とは。「アメリカが中東やアジアから手を引いたとき、このままでは日本の打つ手はない」との片山杜秀氏の言葉の意味を強く噛みしめなくてはいけない。前国家安全保障局次長の兼原信克氏のインタビューも必読。特別企画では、伊丹敬之・国際大学長や世界を代表する思想家であるジャック・アタリ氏などが「2020年の企業戦略」を語る。巻頭インタビューには、山極壽一・京都大学総長が本誌初登場。いまこそ目を向けるべき「高齢者の役割」とは。
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今月号の目次
総力特集:世界大破局を阻止せよ
「日本沈没」を座して待つのか |
片山杜秀 |
42p |
米・イランは再び衝突する |
杉田弘毅 |
50p |
迫る「核合意」崩壊と日本の難題 |
今村 卓 |
58p |
二〇二四年、プーチン「半引退」後の野望 |
小泉 悠 |
66p |
シャープパワーの拡大と香港民主主義の危機 |
市原麻衣子 |
74p |
【シミュレーション】 中東・朝鮮半島「同時危機」 |
古川勝久 |
82p |
アジアに自由圏を創設せよ |
兼原信克 |
90p |
特別企画:2020年の企業戦略
「厳しい人本主義」への回帰 |
伊丹敬之 |
98p |
企業が国家を超える日 |
ジャック・アタリ |
108p |
日本流のバイオベンチャーの育て方 |
藤本利夫 |
114p |
リアル店舗はなくならない |
宮嶋宏幸 |
122p |
「独立財政機関」の設置がなぜ必要なのか |
佐藤義雄 |
130p |
大楽観時代の二〇二〇年 |
日高義樹 |
138p |
リベラルこそ台湾・香港を守れ |
野嶋 剛 |
144p |
世界大戦が起きれば数分で終わる |
マーティン・リース |
152p |
ドラマで「苦しみ」を描く理由 |
野木亜紀子 |
160p |
米ミレ二アル世代が社会主義に見出す「希望」 |
渡邊裕子 |
198p |
「人生200年時代」の到来 |
デビッド・シンクレア |
220p |
巻頭インタビュー
死と生の「間」にいる高齢者の役割 |
山極壽一 |
18p |
連載 ほか
鏡の中のアメリカ〈4〉 福澤諭吉――即ち日本士人の脳は白紙の如し |
先崎彰容 |
166p |
ウェルビーイングとは何か〈最終回〉 人生の「質的側面」を詳らかにする |
石川善樹 |
184p |
長寿企業を育む「百年の計」プロジェクト 埼玉100年企業(2) 「着眼カ」が次代を拓く |
192p |
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たばこはなくなるのか |
原田曜平 |
206p |
仏教から学ぶ、幸せな定年生活 |
鵜飼秀徳 |
214p |
ミュージカルだから伝えられる想い |
生田絵梨花 |
228p |
ニッポン新潮流〈歴史論争〉 自壊する米民主党 |
渡辺惣樹 |
32p |
ニッポン新潮流〈政治外交〉 トランプの冒険主義と軍の現実主義 |
三浦瑠麗 |
34p |
ニッポン新潮流〈現代社会〉 次の十年を見据えて |
開沼 博 |
36p |
ニッポン新潮流〈日本文化〉 現代アートの鑑賞法(2) |
舘鼻則孝 |
38p |
西南、南西、テレビ風〈41〉 映画「高津川」の世界 |
結城豊弘 |
40p |
読書の愉しみ 小説は自分の色で染められる |
弘中綾香 |
234p |
首長の力量 加賀から「第二のGAFA」を生み出す |
宮元 陸 |
238p |
巻頭言〈第27回〉 戦争回避に必要な軍事知識 |
宮家邦彦 |
15p |
私日記〈第242回〉 海に浮かぶ光の道 |
曽野綾子 |
26p |
文明之虚説〈第27回〉 西郷菊次郎・隆秀 |
渡辺利夫 |
246p |
東京の聖地〈8〉 日本橋 |
写真・文/岡本亮輔 |
1p |
土木を撮る〈23〉 復興道路・三陸沿岸道路 気仙沼湾横断橋(仮称) |
写真・文/西山芳一 |
6p |
令和の撫子〈10〉 守屋美穂 |
撮影/吉田和本 |
9p |
Voiceブックス 編集者の読書日記 |
242p |
|
Voiceシネマ 編集者の映画三昧 |
243p |
|
Voiceレター 読者の感想&意見 |
244p |
Voice とは
月刊誌『Voice』は、昭和52年12月に、21世紀のよりよい社会実現のための提言誌として創刊されました。以来、政治、国際関係、経済、科学・技術、経営、教育など、激しく揺れ動く現代社会のさまざまな問題を幅広くとりあげ、日本と世界のあるべき姿を追求する雑誌づくりに努めてきました。次々と起る世界的、歴史的な変革の波に、日本社会がどのように対応するかが差し迫って闘われる今日、『Voice』はビジネス社会の「現場感覚」と「良識」を基礎としつつ、つねに新鮮な視点と確かなビジョンを提起する総合雑誌として、高い評価を得ています。