日本のリアル
発売日
2012年08月10日
判 型
新書判並製
ISBN
978-4-569-80698-3

日本のリアル
農業、漁業、林業、そして食卓を語り合う

著者 養老孟司著 《解剖学者》
主な著作 読まない力』(PHP研究所)
税込価格 814円(本体価格740円)
内容 耕さない田んぼ、「家族と食」に関する本物の社会調査……。養老孟司が自身を驚かせた4人と共に、日本人の基本的な問題を問い直す。



 日本人の「家族の絆」の実態を調査し続ける岩村暢子氏。耕さず農薬も肥料も使わない農業で強い米を作った岩澤信夫氏。植林活動で海を変え、震災も淡々と受け止める牡蠣(かき)養殖家畠山重篤氏。日本になかった合理的な間伐を普及する鋸谷(おがや)茂氏。ごくふつうの日常を研究する人、リアルな「モノ」に携わる人と解剖学者が、本当に大事な問題を論じ合う。

 「日常から消えた『現実』」「不耕起栽培で肥料危機に勝つ」「ダムは造ったふりでいい」「人工林を救う管理法」……地に足をつけて考える一冊。

 (目次より)

 ◎震災後、家族の絆は回復したか ◎「ミーフェチ世代」の登場 ◎冬期湛水で無農薬・無肥料を実現 ◎現代の田んぼでは耕すことに意味はない ◎海は生きていた ◎気仙沼ユートピア計画 ◎日本の森林は外材輸入で守られている ◎林業は採算が合う