こころ相談室

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自分を出せません
初めまして。私は今、不登校をしています。
不登校になった原因は、自分を出せないことから始まりました。
自分の意見をなかなかいえなくて、苦しくなってしまって、
不登校になってしまったんです。

不登校になって半年経つのですが、いまだ自分を出せないでいます。
このまま学校へいかないでというのは、先が不安で仕方がありません。
かといって、学校へいくのも不安があります。
こんな私に、アドバイスをくださいませんか。
(12歳、女性、 学生)

回 答
 「自分を出せない」というのは多くの人が悩むことのようです。ちょうど、年齢的にそういうことが気になる時期でもあるでしょう。私もそうでしたし、これを見ている方々も覚えがあることでしょう。

 でも、「自分を出す」ことにこだわっているとますますそうできないということもありますので気をつけましょう。何でもかんでも「自分の意見を言わなければいけない」と考えるから苦しくなるということもあります。自分の意見が言えないというのは別に悪いことではないんですよ。

 たぶん、あなたは自分がこう言ったら他の人がどう考えるだろうか、他の人はどう受けとめるのだろうかということが気になるのではないかと思います。ほんとうに他の人って何を考えてるのかよくわからないものね。

 しかし、これはとても大事なことで、あなたの社会性がかなり育ってきている証拠でもあるんです。なぜならば、社会に生きていく限り、他の人の気持ちを考えないと大変なことになるからです。

 私たちは、いつも相手がどう考えるか、どう受けとめるかをある程度考えながら自分を出していく必要があります。むしろ自分を出さないということが必要なことも多くあります。ちょうどあなたはその入り口に立っているのでしょう。「自分を出さなくてはいけない」と考えていると苦しいですが、むしろ今はあまり自分を出さないほうがいいときなのかもしれません。もう少し気持ちがリラックスするようになったら、徐々に出していけばいいんですね。今は無理はしないほうがいい。

 同じように、ひょっとして自分が「学校に行けない」と考えているようだったら、「学校に行かないんだ」に変えてみてくださいね。私などは「不登校」とも呼ばずに「休学」と呼んでいます。たぶん学校を休んだのも正解でしょう。無理して行っていたら、あなたはきっと人間関係でもっと傷ついたかもしれないしね。

 ただし、気持ちがリラックスするためには、あなたが安心してお話できる友だちや先生の力を借りることも考えてみましょう。もしそういう人が見あたらなかったら、教育相談室のカウンセラーもいます。

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