恋愛相談室

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「結婚について考えることに疲れた」という彼女
 付き合って二年の32歳の彼女の事ですが、今年の二月に彼女から結婚しようと手紙をもらい、僕も前から結婚したいと思っていたからプロポーズをしようと思っていました。

 しかし、毎週一回会っていたのですが、会うたびに「返事はもうちょっとあとにして」と言われ、ついには先日話し合って、「半年は会わないでおこう」という結論になって僕も彼女の気持ちを尊重して承諾しました。

 彼女が言うには、「結婚の事について色々考えすぎて疲れてしまった」「私とあなたは悪い性格が似ていて時々一緒にいても独りぼっちのような気がした事がたまにあって、結婚した後が心配になった」「まだ結婚より恋をしたいのかもしれない」とのことです。更には僕のことが本当に好きなのかどうかもわからなくなったので、半年間一人になって自分を見つめ直したい、と。

 彼女は僕のことを「私にはもったいないくらいのいい人」だと言ってくれたのですが、僕には今の彼女の気持ちがわからなくなりました。

 僕は、彼女と真剣に結婚したいと思っていたし、彼女と結婚したい気持ちは半年経っても変わらないのですが、半年後、彼女と会って彼女の気持ちを確かめるのが怖くなりました。

 とりあえず、しばらくは距離を置くことにしましたが、彼女とは復縁できるのでしょうか?それともあきらめたほうがいいのでしょうか…

(28歳・男性・会社員)

回 答
 最近、結婚に関するご相談が多いような気がします。

 もちろん、お悩みの内容は様々なので、お便りを拝見するたびに、書いてくださった方、また、相手の方の心理を私なりに分析、あるいは想像し、何らかの助けになればとこうしてお返事を書いているわけなのですが……。

 彼女の場合、いわゆる“マリッジ・ブルー”なのではないかと私は思います。ご存知かと思いますが、“マリッジ・ブルー”とは、結婚を目前にして、「私の結婚する男性はこの人でいいのかしら……幸せになれるのかしら」と不安に陥ってしまった状態のことを言います。

 あなたにしてみれば、結婚について先に言い出したのは彼女の方なのに、どうして?と不可思議に思っていることとは思いますが、女というものは、相手がどんなに相思相愛の男性であったとしても、いざ結婚が現実味を帯びてくると、多かれ少なかれ、「私の人生って、これでいいの?」と自問自答してしまうものです。挙句の果てには、迷路にはまり込んでしまい、かんじんの彼に対する自分の気持ちすら見えなくなってしまうことも少なくありません。彼女も今、そんな状況にあるような気がします。

 おそらく、彼女が二月に書いた「結婚したい」という内容の手紙は……その気持ちを文字にするために、大変なエネルギーと勇気が必要だったと思います。

 あなたは気にしていないかもしれませんが、彼女は四つ年上です。しかも、年齢は三十を少しだけれど過ぎてしまっています。

 2年間のおつきあいの中で、彼女はずっとあなたの口から「結婚」という言葉が出るのを待ち続けていたのかもしれません。

 デートから帰るたびに……ことに去年のクリスマスあたりは、「彼からプロポーズされますように」と祈るような気持ちだったのかもしれません。

 だから「結婚について考えすぎて疲れてしまった」という言葉を発したように思います。

 約束の半年後は……もう秋も深まった頃ですよね。

 あなたはそれまで、彼女と逢わないで過ごせますか?

 もしも、本気で彼女と結婚する気持ちがあるのなら、強引にでも逢いにいって、「絶対に幸せにする」と言ってあげるべきです。

 もちろん、世の中に“絶対”なんてあり得ません。しかし、今の彼女に必要なのは、揺らぎのない愛情と、その先の明るい展望です。ふたりでずっと一緒に暮らせたら、きっと楽しいということを誠意を込めて語ってあげたら、彼女の不安を取りのぞけるような気がします。

 もしも、それでも拒絶されてしまったら……秋が来るまで静かに待ってみましょう。しかし、その間も、たとえ返事が来なくてもメールや手紙をこまめに送り続けることを忘れずに。あなたの気持ちは、きっと彼女に届くはずです。

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