雑誌
歴史街道 2008年4月号
今月号の読みどころ
「関東に理想郷を築く」。その志を胸に戦国乱世に挑み、武田信玄、上杉謙信を退けた男がいました。小田原北条氏の3代、北条氏康です。合戦となれば8万5千の敵を僅か8千で粉砕した河越夜戦をはじめ、信玄・謙信と互角に渡り合う名将ぶりを発揮する一方、税を四公六民にするなど民を慈しみ、善政を布きました。祖父早雲、父氏綱の「関東独立国家」構想を継承し、京を目指した武将たちとは異なる、氏康の価値観を描きます。第2特集は「昭和陸軍のインテリジェンス」です。
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氏康の二つの景色 |
黒鉄ヒロシ |
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この人に会いたい vol.15 |
木村佳乃 |
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【総力特集】信玄、謙信が恐れた男 関東の覇者・北条氏康
総論 戦国乱世の関東に「理想郷」を築こうとした男 |
小和田哲男 |
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ビジュアル1 関東の覇者へ! 運命の川越夜戦 |
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ビジュアル2 関八州を睨む戦国最大の城・小田原城 |
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「義を専らに守るべし」祖父早雲、父氏綱から受け継いだ思い |
八尋舜右 |
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コラム1 「臆病者」と嘲笑された少年時代 |
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ビジュアル3 北条五代、百年王国への軌跡 |
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奇襲、河越城! 八万五千の敵を八千で粉砕した会心の夜戦 |
永岡慶之介 |
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コラム2 義に背くものを許さず |
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民を慈しみ、家臣団を見事に統制した政治手腕の冴え |
楠戸義昭 |
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ビジュアル4 信玄と謙信、戦国最強武将との死闘 |
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越後の虎来襲! 十万の軍勢に小田原城は微塵も揺るがず |
秋月達郎 |
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コラム3 天道に照らして恥じるところなし |
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里見との対決! 国府台を風魔が奔り、地黄八幡の旗がゆく |
海道龍一朗 |
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コラム4 後継者氏政に伝えたかったこと |
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ビジュアル5 鉄壁の守りを誇った巨大支城ネットワーク |
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三ツ鱗のもとで戦った一族、家臣たち |
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「勝利はわが掌中にあり」名将信玄を挟撃した最後の采配 |
工藤章興 |
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谷沢永一の「日本史ヤミ鍋」 八十 紫式部の生きた時代の条件 |
谷沢永一 |
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桜伝説 銘木に秘められた物語 |
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[グラフィティ]にっぽんの剣豪 79 森下権平 |
本山賢司 |
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【特集】昭和陸軍のインテリジェンス 米国の外交暗号を悉く解読! 英独を凌ぐ驚愕の情報能力とは |
小谷賢 |
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アジア解放のために! 中野学校が育んだ「誠」の秘密戦士たち |
岡田幹彦 |
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ビジュアル 世界を震撼させた「特務機関」 |
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インド国民軍創設! 英国からの独立を支援した「F機関」 |
松田十刻 |
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コラム 陸軍中野学校の謀略の数々 |
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大和ミュージアム館長が語る日本海軍士官の証言 第三回 藤田怡与蔵 常に最前線で戦った士官搭乗員 |
戸高一成 |
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連載小説 利休にたずねよ 第二十二回 紹オウの招き |
山本兼一 |
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「歴史街道」伝言板 |
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BOOKS・CINEMA |
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この著者に注目! 中路啓太 |
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日本を変えた古代史10大事件 第六回 聖徳太子はなぜ、「聖者」とされたのか |
関裕二 |
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スターリンが震えた日 バルバロッサ作戦秘話〈前篇〉 |
吉田一彦 |
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歴史街道クイズ 「戦国検定!」 |
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中島九一式戦闘機、ただいま復元中! |
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歴史街道・ロマンへの扉 京都・北野 |
鶴田純也 |
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江戸のスイーツを食べ歩く 第三回 向島・長命寺桜もち 桜餅 |
岸朝子(選) 逢坂剛(筆) |
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日本ふるさと紀行 城下町を訪ねて 第二回 茨城県桜川市・真壁 |
中塚裕(写真)七森武倫(文) |
歴史街道 とは
「いま、歴史がおもしろい」
歴史は過去の人物や出来事を取り上げるとはいえ、現代の人びとに役立たなければ意味がありません。また、歴史は本来、そんなに堅苦しく難しいものではなく、もっと身近で楽しいものであるはずです。そして何より、人間を知り、時代の流れを知る上で、歴史ほど有益な参考書はありません。そこで『歴史街道』は、現代からの視点で日本や外国の歴史を取り上げ、今を生きる私たちのために「活かせる歴史」「楽しい歴史」をビジュアルでカラフルな誌面とともに提供します。いわば、新しいタイプの歴史雑誌といえるでしょう。