雑誌
歴史街道 2013年7月号
今月号の読みどころ
もし、理不尽な言いがかりをつけられ、軍勢に攻め込まれたら、どうするか? 慶応4年(1868)8月23日、会津藩はまさにそんな局面を迎えます。薩長らの新政府軍は会津藩を「朝敵」とし、藩主・松平容保の恭順嘆願を一蹴、若松城下に侵攻しました。「会津は何も間違ったことはしていない」。長年、懸命に京都の治安を守り、幕府に尽くした会津藩の人々は、憤ります。そして城下に老人、子供、婦女子しかいない中で、敢然と挑むことを決断。そこには弟の遺品の軍服をまとい、スペンサー銃を手にする山本八重の姿もありました。「会津のため、家族のために私は戦う」。会津の誇りと、人としての正しい道を守るべく起った、会津の人々の戦いを描きます。第二特集は「戦国名将の父親たち」です。
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八重の華、竹子の華 |
黒鉄ヒロシ |
3p |
この人に会いたい vol.78 |
倉科カナ |
7p |
総力特集 八重と会津戦争 「理不尽」を許さず
総論 わが生命を賭けて、理不尽を断じて許さず…八重と会津人の思い |
中村彰彦 |
14p |
綾瀬はるかが語る 大河ドラマ「八重の桜」の会津戦争に込めた思い |
20p |
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ビジュアル1 難攻不落! 会津若松城の威容 |
22p |
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ビジュアル2 八重の籠城戦MAP |
24p |
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なぜ会津が朝敵なのか・・・幕府を支え、京の治安を守って奮闘した末に |
植松三十里 |
26p |
コラム1 兄と弟、それぞれの悲劇 |
31p |
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「諸藩の手本たるべし」平穏な日々に、毅然とした生き方を育んだもの |
野口信一 |
32p |
コラム2 奥州を激昂させた世良修蔵の不遜 |
37p |
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会津戦争・男たちの戦いⅠ 失われゆく勝機 |
38p |
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数にも入らぬ我身ながらも…薙刀を手に、中野母娘と女性たちの戦い |
楠戸義昭 |
42p |
故郷のため、家族のために戦い抜く! 籠城戦で八重の狙撃が冴える |
永岡慶之助 |
46p |
前編 城下に敵が迫れども、あえて逃げず |
永岡慶之助 |
47p |
後編 刀折れ矢尽きるとも、会津は死なず |
永岡慶之助 |
51p |
会津戦争・男たちの戦いⅡ 断じて屈せず |
56p |
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義に死すとも不義に生きず…今こそ大切にしたいもののふの高潔な心 |
松平保久 |
58p |
真っ直ぐに前を見据え、戦い抜いた竹子の強さを伝えたい |
黒木メイサ |
62p |
明治の会津人、かく戦えり |
64p |
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村雲のはれて嬉しき光をぞ見る…最後まで会津武士の心を抱き続けて |
秋月達郎 |
66p |
ビジュアル3 郭内の激闘 会津戦争城下地図 |
72p |
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ビジュアル4 幕末と現代を重ね合わせ! 会津城下「散策」MAP |
74p |
織田信秀、武田信虎、そして… 戦国名将の父親たち
【織田信秀】 銭の力で天下を取る! 変革は父親から始まった |
小和田哲男 |
78p |
【武田信虎】 甲斐に残したい大いなる遺産…果たして暴君か? |
平山優 |
83p |
【今川、北条、上杉、島津】 この父親なしに、あの名将の活躍はなかった |
工藤章興 |
88p |
武将データ 凋落、再興、不慮の死…父親たちのそれぞれ |
92p |
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緑十字船「阿波丸」の悲劇 第三回 形だけの軍法会議 |
吉田一彦 |
94p |
我、六道を懼れず 真田昌幸 連戦記 立国篇 第二回 |
海道龍一朗 |
100p |
「歴史街道」伝言板 |
110p |
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BOOKS・CINEMA |
112p |
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この著者に注目! 足立倫行 |
114p |
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「ヤルタ密約」をつかんだ男 日本を救え! 情報士官・小野寺信の「信義」と知られざる戦い |
岡部伸 |
116p |
封印された聖母マリアの予言 ファティマの秘密 |
戸田京助 |
122p |
特別グラビア 佐々木蔵之介 |
128p |
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歴史街道・ロマンへの扉 国立文楽劇場 |
林宏樹 |
134p |
江戸の料理再現づくし 第十一回 鰻の蒲焼・見立て汁 |
向笠千恵子 料理再現・福田浩 |
136p |
日本ふるさと紀行 第六回 埼玉・秩父 |
写真・中塚裕 文・西澤健二 |
141p |
歴史街道 とは
「いま、歴史がおもしろい」
歴史は過去の人物や出来事を取り上げるとはいえ、現代の人びとに役立たなければ意味がありません。また、歴史は本来、そんなに堅苦しく難しいものではなく、もっと身近で楽しいものであるはずです。そして何より、人間を知り、時代の流れを知る上で、歴史ほど有益な参考書はありません。そこで『歴史街道』は、現代からの視点で日本や外国の歴史を取り上げ、今を生きる私たちのために「活かせる歴史」「楽しい歴史」をビジュアルでカラフルな誌面とともに提供します。いわば、新しいタイプの歴史雑誌といえるでしょう。