歴史街道
発売日
2020年5月7日
税込価格
790円
(本体価格718円)
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歴史街道 2020年6月号

今月号の読みどころ

今月の特集1は、「新選組と土方歳三の真実」です。

日本史において、根強い人気を誇る「新選組」。何がわれわれを魅きつけるのでしょうか。
司馬遼太郎の名作『燃えよ剣』の映画が公開予定ということで、今月号の特集1では、新選組と土方歳三を取り上げます。
研究の最前線で、どこまで新選組のことがわかってきているのかを紹介するとともに、なぜ彼らが京の町で最強を謳われるまでになったのか、そして元は幕臣ではなかった彼らが、大政奉還で徳川幕府が倒れ、形勢が不利になるなかで、なぜ戦い続けたのか――。
それでも戦い続けた男たちの、真実に迫ります。

特集2は、戦国の名将たちの「デビュー戦」です。
大国を治める大名にも、大軍を動かす優秀な武将にも、乗り越えなければならない壁がありました。
――初陣。長宗我部元親、蒲生氏郷、藤堂高虎など、“新人”であった名将たちの「デビュー戦」を紹介します。

特別企画は、戦艦「大和」艦長列伝です。
現在においても、世界最大の戦艦である「大和」。
昭和15年(1940)の誕生から、5年後の最期までに、6人の男が艦長を務めました。
日本海軍において栄誉ある職を担った彼らは、どんな人物だったのでしょうか。

公式サイト
今月号の目次
土方歳三は今も成長し続けている
黒鉄ヒロシ
3p
この人に会いたい
vol.161
岡田准一
7p
特集1 新選組と土方歳三の真実 男たちは、なぜ戦い続けたのか
【総論】
時代が変わろうとも「武士」として生きようとした男たち
童門冬二
14p
ビジュアル 
【MAP&年表】“幕末最強軍団”激闘の日々 

18p
最新研究とともに「六年の軌跡」をたどる
山村竜也
20p
【新選組誕生】
剣を血に染めて、彼らは“夜明け”をめざした
小松エメル
26p
【永倉新八】
激闘! 池田屋事件、待ちに待った汚名返上の正念場
矢野 隆
32p
逸話から見えてくる“誠”の男たちの素顔~主要隊士列伝
今川美玖
38p
司馬遼太郎以降、作家はどう描いてきたのか
細谷正充
46p
和泉守兼定、加州清光―― 蔵から発見された名刀と、新選組との関わりは…!?
金子 真
50p
新選組検定に挑戦! 解けそうで解けない難問・良問10
菊地 明
52p
多摩・京都・会津・函館… 新選組ゆかりの地

56p
【斎藤一】
鳥羽伏見、甲州、会津――たとえ負けが見えた戦でも…
吉川永青
60p
【土方歳三】
宮古湾の奇襲、そして箱館戦争、副長が戦い続ける理由
秋山香乃
66p
コラム 
生き残った隊士二人が選んだ「終の棲家」 

72p
特集をもっと知るための本

73p
特集2 戦国の名将たちの「デビュー戦」
【長宗我部元親】「死ねや! 姫若子」──“女々しき若君”との決別
荒山 徹
116p
【蒲生氏郷】十四歳の手柄と、信長の死後に訪れた“二度目の初陣”
片山洋一
122p
華々しい活躍、苦い体験… あの武将はどんな初陣だったのか
楠戸義昭
127p
特別企画 聯合艦隊の旗艦誕生から沖縄特攻まで
戦艦「大和」艦長列伝
秋月逹郎
88p
連載・読み物
日本で初めて紙幣の肖像となった「神功皇后」の正体
古川順弘
74p
江戸の人びとを魅了した「アイドル」たち
安藤優一郎
80p
ふるさとの先人×SDGs~嚶鳴だより
第2回 鷹山公と平洲先生がおりなす縁

86p
連載小説 月と日の后
第26回 初花の章
冲方 丁
98p
「歴史街道」伝言板

104p
BOOKS・DVD

106p
この著者に注目!
桃崎有一郎

108p
連作読切小説 戦国武将×四十七都道府県
第10回 蠣崎慶広×北海道「風の中のレラ」
今村翔吾
109p
“赤十字を作った男”アンリー・デュナン、波乱の生涯

鷹橋 忍
134p
年間購読のご案内

141p
次号予告!

142p
歴史街道脇本陣

143p
台湾建築紀行 日本人の足跡を求めて
第9回 澎湖庁庁舎
写真・文 片倉佳史
146p

歴史街道 とは

「いま、歴史がおもしろい」
 歴史は過去の人物や出来事を取り上げるとはいえ、現代の人びとに役立たなければ意味がありません。また、歴史は本来、そんなに堅苦しく難しいものではなく、もっと身近で楽しいものであるはずです。そして何より、人間を知り、時代の流れを知る上で、歴史ほど有益な参考書はありません。そこで『歴史街道』は、現代からの視点で日本や外国の歴史を取り上げ、今を生きる私たちのために「活かせる歴史」「楽しい歴史」をビジュアルでカラフルな誌面とともに提供します。いわば、新しいタイプの歴史雑誌といえるでしょう。