歴史街道
発売日
2022年8月5日
税込価格
790円
(本体価格718円)
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歴史街道 2022年9月号

今月号の読みどころ

今月の特集1は、〈鎌倉幕府争乱〉です。
平家打倒を掲げ、源頼朝を棟梁とした東国武士団。彼らは悲願を達成する一方で、陰謀を張り巡らし、相手を追放や死に追いやるなどして、権力闘争を繰り広げました。その結果、有力御家人が次々と粛清されていき、果ては将軍が二人も殺され、源氏将軍断絶という異常事態に陥ります。なぜ、それらの争乱は引き起こされたのでしょうか。そして、事件を裏で糸引く「黒幕」はいたのでしょうか。最新研究をもとに、その謎に迫ります。

特集2は、〈前田利家・傾奇者から五大老へ〉。
織田信長の寵臣を斬殺して、出仕停止処分……。そんな挫折を味わいながらも、後に豊臣政権の五大老にまでなった前田利家。幾多の困難にも屈しなかった利家の真の魅力とは――。

特別企画は、〈江戸時代の庶民が楽しんだ旅〉。
江戸時代に於いて、庶民たちは国内旅行を大いに楽しんでいました。参詣にあわせて近隣の名所旧跡に足を延ばしたり、温泉に立ち寄ったり。さらには、江戸で芝居を見て、おいしいものを食べて、買い物にいそしむ……。そんな庶民たちの旅行を、誌上体験してみませんか?

公式サイト
今月号の目次
ザット伊豆、鎌倉
黒鉄ヒロシ
3p
この人に会いたい
vol.185
中村獅童
7p
特集1 鎌倉幕府争乱 陰謀と暗殺の謎
【序論】
曾我事件 時代はここから大きく変わっていった
坂井孝一
14p
ビジュアル 
「鎌倉殿の13人」に見る人間模様

22p
上総広常殺害 頼朝
はなぜ、功労者を排除したのか
永井 晋
24p
梶原景時の乱 
事件の裏で錯綜する御家人たちの思惑
山本みなみ
30p
比企氏の乱と頼家暗殺
矛盾する記述…二つの史料から読み解く
鷹橋 忍
36p
畠山重忠の滅亡と牧氏事件
その時、北条時政、政子、義時は…
清水 亮
41p
和田合戦
惣家三浦義村を凌ぐ和田義盛が挙兵した理由
鈴木かほる
47p
三代将軍・実朝暗殺
事件の黒幕はいたのか
中丸 満
52p
特集2 前田利家 傾奇者から五大老へ
一介の武辺者はなぜ、天下の柱石となれたのか
小和田哲男
70p
信長と拾阿弥に気づかされ…陣借り中の一騎打ちに期したもの
谷津矢車
74p
これは、いくさだ――命を賭した徳川家康との会談
佐々木功
78p
連載 ほか
太平洋戦争秘話 
空母を沈めろ! 潜水艦「伊一九」の奇跡
松田十刻
60p
連載 漫画家に聞く!
第5回 細川忠孝 最強の剣客は誰だ!? 新感覚の「新選組」漫画

66p
連載 万、已むを得ず
第14回
幸田真音
82p
歴史街道伝言板

90p
BOOKS・CINEMA

92p
この著者に注目!
木村朗子

94p
連作読切小説 戦国武将×四十七都道府県
第36回 十河存保×香川県「三好の舳」
今村翔吾
96p
日本ともつながりが!? 「シルクロード」の意外な歴史
祝田秀全
103p
東西両軍の武将、そして忍びまで… 作家たちによる百花繚乱の「関ケ原」
細谷正充
108p
特別企画 神社仏閣、名所巡りから芝居見物、買い物まで 江戸時代の庶民が楽しんだ旅
安藤優一郎
113p
年間購読のご案内

124p
読者アンケートのご案内

125p
次号予告!

126p
歴史街道脇本陣

127p
ニッポンの「巨石」をめぐる
最終回 神倉神社とゴトビキ岩
写真・文 須田郡司
130p

歴史街道 とは

「いま、歴史がおもしろい」
 歴史は過去の人物や出来事を取り上げるとはいえ、現代の人びとに役立たなければ意味がありません。また、歴史は本来、そんなに堅苦しく難しいものではなく、もっと身近で楽しいものであるはずです。そして何より、人間を知り、時代の流れを知る上で、歴史ほど有益な参考書はありません。そこで『歴史街道』は、現代からの視点で日本や外国の歴史を取り上げ、今を生きる私たちのために「活かせる歴史」「楽しい歴史」をビジュアルでカラフルな誌面とともに提供します。いわば、新しいタイプの歴史雑誌といえるでしょう。