歴史街道
発売日
2022年11月5日
税込価格
790円
(本体価格718円)
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歴史街道 2022年12月号

今月号の読みどころ

今年の大河ドラマ「鎌倉殿の13人」も、残るところあと一カ月余り。これからの展開がますます気になる一方、終わってしまうのか……という寂しさを感じている方も多いのではないでしょうか。

さて、今月の特集1は、〈「承久の乱」の真実〉です。
大河ドラマの最後の見どころになるであろう大乱が、いかに引き起こされ、どのような経過を辿ったのか。
北条義時、北条政子、後鳥羽上皇、御家人たちなど、主要人物の真意に迫りつつ、この乱の実相と歴史的意義をひもといていきます。

特集2は、〈三国志最後の勝者・司馬懿と後継者たち〉です。
『三国志』の智将と知られる司馬懿は、「名将・諸葛亮の好敵手」として知られていますが、それだけの存在にとどまりません。彼は魏の実権を握り、さらにその後継者たちは三国時代を終結させており、「三国志最後の勝者」といえるからです。
なぜ、彼らは戦乱の世を制することができたのでしょうか。司馬一族の知られざる実像に迫ります。

特別企画は、〈戦国乱世・姫たちの政略結婚とその後〉。
大河ドラマ「鎌倉殿の13人」でもしばしば政略結婚が描かれましたが、それは戦国の世も同じ。大名家の姫たちは様々な思惑が絡み合った結婚を強いられ、中には婚姻後、婚家と実家が対立して、離縁される例も……。
過酷な運命と向き合った戦国の姫たちをご紹介します。

公式サイト
今月号の目次
特集1 「承久の乱」の真実 最新研究から見えてくるもの
【序論】後鳥羽上皇は、なぜ義時追討の院宣を下したのか
坂井孝一
14p
【北条義時】朝敵とされた男が目指していたもの
山本みなみ
24p
【北条政子】「尼将軍」の有した影響力とその実像とは
小野 翠
30p
【御家人たち】京方・鎌倉方に分かれた者、それぞれの選択
中丸 満
36p
挙兵した京方、出陣する鎌倉方…日本が揺れた一ケ月
榎本 秋
42p
【北条泰時】朝廷に弓引く決死の出軍――大乱がこの男を変えた
秋山香乃
46p
【三浦胤義】上皇の裏切り、兄・義村との対面、そして…
谷津矢車
52p
古戦場、供養塔…岐阜県に承久の乱の面影を求めて

58p
ビジュアル 「鎌倉殿の13人」に見る乱前夜

22p
特集2 三国志最後の勝者 司馬懿と後継者たち
なぜ魏の実権を握り、三国を統一できたのか
渡邉義浩
70p
一族の命運をかけた政変…その心中にあったもの
武内 涼
77p
特別企画 戦国乱世・姫たちの政略結婚とその後
麻阿、豪、千世 前田家を担った三姉妹の戦い
諸田玲子
104p
【列伝】離別、再婚…思いがけない人生を送った女性たち
鈴木由紀子
109p
連載 ほか
この人に会いたい
vol.188
柿澤勇人
7p
連載 漫画家に聞く!
第八回 野田サトル アイヌ、新選組、陸軍…金塊は誰の手に?

66p
連載 万、已むを得ず
第十七回
幸田真音
82p
連作読切小説 戦国武将×四十七都道府県
第三十九回 金上盛備×福島県「雅なる執権」
今村翔吾
96p
遥かなる鎌倉の名刀――“黄金期”誕生の背景に迫る
小島つとむ
62p
新渡戸稲造――変革期こそ見直すべき「真の国際人」
藤井茂
114p
西郷隆盛の「敬天愛人」思想はこうして生まれた
童門冬二
120p
世界の「巨石」をめぐる
第3回 ベテ・ギョルギス 岩をくりぬいて造られた十字型の教会
写真・文 須田郡司
130p
歴史街道伝言板

90p
BOOKS・CINEMA

92p
この著者に注目!
木村 聡

94p
歴史街道脇本陣

127p
年間購読のご案内

124p
読者アンケートのご案内

125p
次号予告!

126p
後鳥羽こそ外交 揉めゴトは義時
黒鉄ヒロシ
3p

歴史街道 とは

「いま、歴史がおもしろい」
 歴史は過去の人物や出来事を取り上げるとはいえ、現代の人びとに役立たなければ意味がありません。また、歴史は本来、そんなに堅苦しく難しいものではなく、もっと身近で楽しいものであるはずです。そして何より、人間を知り、時代の流れを知る上で、歴史ほど有益な参考書はありません。そこで『歴史街道』は、現代からの視点で日本や外国の歴史を取り上げ、今を生きる私たちのために「活かせる歴史」「楽しい歴史」をビジュアルでカラフルな誌面とともに提供します。いわば、新しいタイプの歴史雑誌といえるでしょう。